ESPRIT OF WORK 仕事のエスプリ 新年度を迎えました。新入社員も迎え、気持ちも新たにお仕事をされる方が多いのではないでしょうか。 さて、上司や同僚から「○○さん、こちらお願いします」と仕事を頼まれた時、みなさまはどのような返事をし ていますでしょうか。「了解しました」「承知いたしました」「かしこまりました」・・・・どれも「分かりました」の意味 ですが、ビジネスシーンにおいて使い分けがされていますよね。今回はしごく簡単なことではありますが、新社 会人の方もいらっしゃると思いますので、これを機に覚えていただき、上司の方は間違って使っている部下に 正しく教えてあげられるよう、今回は「分かりました」の使い分けをあらためておさらいしてみたいと思います。 ■『了解しました』 【同僚もしくは部下や目下の人に使う言葉】 →「了解しました」は丁寧語ですが、尊敬語ではありません。お客様や目上に対して使うのは失礼にあた りますので気を付けましょう。 ■『了承しました』 【部下や目下の人に対して使う言葉】 →「了承しました」はなにかを「承諾」したときに使います。上司が部下に「それでいいですよ」と返答する シーンなどで使う言葉です。お客様や目上の人に使ってはいけません。この場合、お客様には「承りまし た」、上司や目上の人には上記でご紹介した「承知しました」が適切です。 ■『かしこまりました』 【上司や役員等の目上の人に対して使う言葉】 →「かしこまる」は「(目上の人の言葉を)謹んで承る」の意です。「かしこまりました」は 謙譲語になり、動作を発した相手を敬うことになります。 ■『承知いたしました』 【上司や役員等の目上の人に対して使う言葉】 →「いたす」は「する」の謙譲語、即ち、現に話している相手を敬うことになります。 ※「かしこまりました」と「承知いたしました」は、両方とも「分かった」の謙譲語であり意味は同じです。 今回の「分かりました」の場合は、動作の発した相手と話している相手は同一ですから、どちらを使っても 当の相手を敬っているので問題ありませんが、当の相手を目の前にしている状況の場合は、動作を発し た相手を敬う「かしこまりました」のほうが「承知いたしました」よりも敬意の度合いが高いといえます。 このように相手への敬意の度合いで使い分けができます。 いかがでしたでしょうか?返事をする相手との関係性だけではなく、 相手への敬意の度合いやシーンによって、使い分けをしていきましょう。 −14−
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