平成27年4月27日 長崎大学病院 医療用チューブ(ペンローズドレーン)の体内遺残について 約 24 年前の本院での手術で使用したとみられる医療用チューブが患者さんの 体内に残っていたことがこのたび、分かりました。患者さんをはじめ、ご家族 の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。 今回の経緯につきまして、昨年末、本院医師が患者さんの CT 画像閲覧中に画 像内に異物が写っていることを確認しました。手術記録などを遡って調べたと ころ、平成3年の手術で使用したとみられる「ペンローズドレーン」というシ リコン製の医療用チューブ(直径1㎝、長さ約 10 ㎝)であることが分かりまし た。ペンローズドレーンは手術中に体内にたまった浸出液や血液などを体外へ 排出する目的で使用され、術後に経過をみながら抜き取られるようになってい ますが、今回の件では術後に抜き取られた記録がありませんでした。 本院は平成 22 年から段階的にペンローズドレーンの使用を制限し、平成 23 年には原則使用禁止にしています。現在、患者さんに遺残に伴う症状はなく、 経過を観察しています。 県民の皆さまにはご心配をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げますと ともに、今後も管理を徹底してまいりたいと思います。
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