まにわの子2号(学校危機管理)

真庭市学校教育情報紙
2号
まにわの子
平成27年4月14日
真庭市教育委員会学校教育課
学校危機管理の基礎基本
人々の生命や心身等に危害をもたらす様々な危険が防止され、万が一、事件・事故が発生した
場合には、被害を最小限にするために適切かつ迅速に対処することである。また、危機がいった
ん収まった後の生活の再開や再発の防止を図ることである。
※参考:文部科学省「学校の安全管理に関する取組事例集」
年度初めです。「知っているだろう。」「大丈夫だろう。」という慢心を戒め、『学校危機管理の基礎
基本』について、全教職員で共有し直すことが大切です。以下、ポイントのみ示します。
■三段階の危機管理■
1事前の危機管理:安全な環境を整備し、未然防止を図ります。
2発生時の危機管理:発生時に適切・迅速に対応し、被害を最小限に抑えます。
3事後の危機管理:通常の生活を再開し、再発防止を図ります。
■危機発生時の対応の視点■ー素早い対応が基本-
①安全確保を最優先 ②複数対応 ③正確な事実確認 ④時系列で記録 ⑤指揮系統と分担の明
確化 ⑥教職員で情報共有 ⑦関係機関との連携 ⑧児童生徒のケア ⑨保護者説明 ⑩外部対
応窓口一本化 ⑪原因究明と2次被害防止 ⑫誹謗中傷からの保護
上記のような視点で、現在の校内体制を見直すことが必要です。事故等の発生時の「対応チェッ
クリスト」・「時系列記録用紙」etc を事前に作成し、共有しておくと、対応のばらつきを防ぐこと
にもつながります。
■危機管理を支える力■
危機管理を行うのは人であり組織であります。いわゆる「危機管理能力」を不断に高めることが、
リスクに強い、そして「安心・安全な学校づくり」につながります。
◆危機意識:危機管理の知識と意識を高める
◆危機回避力:情報収集力、情報分析力を鍛える
◆組織対応力:一人で何もかもできる人はいないという認識をもつ
◆法的知識:コンプライアンスを経営の基本に
◆連携・協働力:共感する力、コミュニケーション能力を高める
★
学校が、あるいは学級が、年度初めに危機発生時の約束(対応手順)を保護者に示しておくこと
が大切です。「災害発生時」「警報発令時」等の周知はもちろんですが、以下のような観点で、保
護者に事前にお願いしておくことを整理することも大事にしたいものです。
■管理下での事故発生時:
・救急搬送する場合 ・保護者に搬送を依頼する場合 ・その他
■生徒指導上の事案発生時:
・暴力行為発生時→双方の保護者に来校依頼 ・いじめ認知の場合→双方の保護者に来校依頼
・授業妨害発生時→保護者参観を依頼 ・心理的不安が見られる場合→保護者に来校依頼 等
■組織対応が危機管理の基本です。全教職員で共有し、対応のぶれを防ぎましょう!
~まなぼう にこにこ わになって のびのび育つ まにわの子~