心の成長

心の成長
元郷中学校
二年
千葉
真央菜
姉の留学が決まり私の中で、何かが動き始めた。
一年前の秋頃。交換留学プログラムに姉が受かりま
した。そしてブラジルに行く事が決まりました。以前
から面接を受けたり、作文を書いたりしていて、この
プログラムに受かれば留学することは分かっていまし
た。しかし、いざ留学することが決まると、私は色々
なことを考えました。それは、嬉しい反面「うらやま
しい」・「ねたむ」という気持ちです。私がこれを思う
ことには、理由があります。私は、小学校一年生の頃
から英語教室に通っていました。そして、小学校の中
学年になる頃には、外国の曲や文化、色々な国ならで
はの特色などに興味を持っていました。そして、大き
くなったら留学したいと思うようになりました。この
ことがあり、姉の留学は私にとって大きいものでした。
そして、姉が留学するにあたり姉の留学先の留学生が
ホームステイすることになりました。
そして、自分の中で気持ちの切り変えができないま
ま姉が留学し、交換留学の留学生が私の家に来ました。
その留学生はブラジルで日本語を勉強していました。
なので、話そうと思えば話せましたが、私は人見知り
なので留学生が来てから二週間から三週間は自分から
話しかけることができませんでした。そういった点で
姉は私よりすぐれていました。姉は、初対面の人でも
すぐ打ち解けられて自分から進んでいくタイプだった
ので、私とは真反対の性格でうらやましかったです。
後日、私は交換留学プログラムで日本に来ている他
の留学生と一日、出掛ける機会がありました。そこで
私は出掛ける前日、小さな目標を立てました。明日は、
自分から話題を作って話かけよう。という目標です。
この目標を立てた理由は、自分を変えなければいけな
い。と思ったからです。そうの日私は、英語教室で習
った英語を使い積極的に話かけることができました。
この目標を達成したものの、私にはもう一つ課題があ
りました。それは、言葉の壁という課題です。姉は、
高校に入
学してから、英語がペラペラで流暢に話せるようにな
っていました。そして、私は姉より劣っていると思い
始めました。しかしある日、偶然見かけたネットのペ
ージにこのような言葉がありました。
「幸福は物事の味にあって、物事そのものではな
い。幸福になるのは、自分の好きなものを持って
いるからであり、他人がよいと思うものを持って
いるからではない。」という言葉です。これは、フ
ランスの作家である、ラロ･シュフコーの言葉です。
私は、これを見て考え方が変わり、自分の好きな
ものを持とう。という気持ちになりました。これ
は、姉という存在の考え方も変えました。私は、
姉が留学することが決まってから、嬉しいと思う
気持ちもありましたが、「うらやましい」・「ねた
む」という気持ちもありました。しかし、この言
葉を見て、気持ちや考え方が変わってからは、姉
のことを「応援する」・
「尊敬する」という気持ち
になりました。私は「うらやましい」・「自分もた
い」と思うなら、それをできるようにするために、
これまで以上に努力しようと思いました。
そしてもう一つ、私の考えを変えた言葉があります。
それは「人間は、努力する限り、迷うものだ」です。
これは、詩人で哲学者であるゲーテの言葉です。私は、
姉について考え、出した答えを、このゲーテの言葉に
当てはめて努力の中で迷った時間だったと考えていま
す。
今、私は姉を尊敬し誇りに思います。そして、一番
は感謝したいです。なぜなら、今回の姉の留学をきっ
かけに考え方が変わり成長できました。そして「これ
まで以上に努力して姉を越す」という新たな目標がで
きたからです。

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