ウクライナをCCに格下げ - 格付投資情報センター

NEWS RELEASE
2015年4月8日
【格付変更/レーティング・モニター指定(格下げ方向)】
ウクライナ
外貨建発行体格付: CCC → CC
長期個別債務格付: CCC →(CC)
格付投資情報センター(R&I)は上記の格付を公表しました。
【格付理由】
R&Iは2014年5月以降、外貨建発行体格付をCCCとして、経済・財政の立て直しや債務返済能力の回復
が進むか注視してきた。
2015年3月11日に国際通貨基金(IMF)理事会が追加支援を承認し50億ドルが拠出され、資金不足に陥
る懸念は一時的に後退した。ただし、5月末までに債務再編交渉を妥結することが融資条件の一つとな
っており、政府は4日、債務再編の枠組みと再編の対象となる債券について承認した。期限内の債権者
との交渉完了を目指すが、相当規模の債務減免を伴うものと予想され、実質的に外貨建債務が不履行と
なる可能性が高い。
今回の債務再編が予定通り実行されたとしても、政府が重い債務負担を抱える状況に変わりはない。
ウクライナ東部の情勢は不安定で、経済や財政の実態は厳しいままだ。外貨繰りはIMFや欧米諸国政府
からの支援に依存せざるを得ない状況が続く。債務再編が成功したとしても、債務の返済能力が大きく
改善することは見込み難く、再び資金不足に陥る懸念も残る。
逆に、債務再編交渉が暗礁に乗り上げる事態となれば、IMFの次回融資が予定通りに実行されず、外
貨繰りが一段と厳しくなりかねない。
こうした状況を勘案し、外貨建発行体格付をCCに下げた。また、長期個別債務格付が対象とする外貨
建債券については、その取り扱いが現時点でははっきりしないことから、CCに下げたうえで格下げ方向
のレーティング・モニターに指定した。
債務再編交渉の行方と、IMFの金融支援の実施、及び外貨繰りや経済・財政状況を注視し、適宜、格
付に反映させていく。
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株式
会社
: インベスターズ・サービス本部
: 経営企画室(広報担当)
TEL. 03-3276-3511
TEL. 03-3276-3438
格付投資情報センター 〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1
E-mail. [email protected]
日本橋一丁目三井ビルディング
http://www.r-i.co.jp
信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信
用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の
検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発
行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。
©Rating and Investment Information, Inc.
NEWS RELEASE
【格付対象】
発行者:ウクライナ
名 称
外貨建発行体格付
名 称
2015年満期ユーロ建債
発行総額
600百万ユーロ
発行日
2005年10月13日
償還日
2015年10月13日
2016年満期ドル建債
1,000百万ドル
2006年11月20日
2016年11月21日
2017年満期ドル建債
700百万ドル
2007年11月14日
2017年11月14日
2015年満期ドル建債
500百万ドル
2010年09月23日
2015年09月23日
2020年満期ドル建債
1,500百万ドル
2010年09月23日
2020年09月23日
2021年満期ドル建債
1,500百万ドル
2011年02月23日
2021年02月23日
2016年満期ドル建債
1,250百万ドル
2011年06月17日
2016年06月17日
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格 付
CCC → CC
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格 付
CCC →(CC)
格下げ方向
CCC →(CC)
格下げ方向
CCC →(CC)
格下げ方向
CCC →(CC)
格下げ方向
CCC →(CC)
格下げ方向
CCC →(CC)
格下げ方向
CCC →(CC)
格下げ方向
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信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信
用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の
検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発
行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。
©Rating and Investment Information, Inc.
NEWS RELEASE
信用格付に関わる事項
信用格付業者
登録番号
株式会社格付投資情報センター
金融庁長官(格付)第6号
直近一年以内に講じられた監督上の措置は、ありません。
主任格付アナリスト
信用格付の付与について
代表して責任を有する者
原 一樹
神林 尚
信用格付を付与した日
主要な格付方法
2015年04月07日
ソブリンの格付の考え方 [2012.03.16]
上記格付方法は、格付を行うにあたり考慮した他の格付方法とともに以下のウェブサイトに掲載
しています。http://www.r-i.co.jp/jpn/cfp/about/methodology/index.html
評価の前提は、以下のウェブサイトの格付付与方針に掲載しています。
http://www.r-i.co.jp/jpn/ratingpolicy/index.html
格付符号とその定義は、以下のウェブサイトに掲載しています。
http://www.r-i.co.jp/jpn/cfp/about/definition/index.html
格付関係者
ウクライナ
注
格付関係者は、金融商品取引業等に関する内閣府令第三百七条に基づいて、R&Iが判断したものです。
利用した主要な情報
品質確保のための措置
情報提供者
政府を含む公的機関が作成した財政・経済資料
政府を含む公的機関が作成した、またはそれに準じた信頼性が確保さ
れている資料であること。
格付関係者
信用格付の前提、意義及び限界
R&Iの信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約
定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見です。R&Iは信用格付によって、個々の債
務等の流動性リスク、市場価値リスク、価格変動リスク等、信用リスク以外のリスクについて、何
ら意見を表明するものではありません。信用格付は、いかなる意味においても、現在・過去・将来
の事実の表明ではありません。また、R&Iは、明示・黙示を問わず、提供する信用格付、又はその
他の意見についての正確性、適時性、完全性、商品性、及び特定目的への適合性その他一切の事項
について、いかなる保証もしていません。
R&Iは、信用格付を行うに際して用いた情報に対し、品質確保の措置を講じていますが、これら
の情報の正確性等について独自に検証しているわけではありません。R&Iは、必要と判断した場合
には、信用格付を変更することがあります。また、資料・情報の不足や、その他の状況により、信
用格付を保留したり、取り下げたりすることがあります。
利息・配当の繰り延べ、元本の返済猶予、債務免除等の条項がある債務等の格付は、その蓋然性
が高まったとR&Iが判断した場合、発行体格付又は保険金支払能力とのノッチ差を拡大することが
あります。
■お問合せ先
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会社
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: 経営企画室(広報担当)
TEL. 03-3276-3511
TEL. 03-3276-3438
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信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信
用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の
検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発
行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。
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