(ブラジル市場) 2015年4月号 - 三井住友トラスト・アセットマネジメント

ご参考資料
マーケットフォーカス (ブラジル市場) 2015年4月号
市場概況・今後の見通し
【 3月の市場概況】(為替市場<ブラジル・レアル/円>・債券市場)
ブラジル・レアル/円は、円高・ブラジル・レアル安となりました。
ブラジル・レアル/円は、国営石油会社の汚職問題や大規模デモの発生、ブラジル経済
の先行き不透明感などを嫌気して、大幅に下落しました。
ブラジル2年国債利回りは、上昇(価格は下落)しました。
ブラジル2年国債利回りは、国営石油会社の汚職問題や財政緊縮策実現に向けた不
透明感の高まりなどを嫌気して、上昇しました。
2015年4月7日
為替市場・債券市場の推移(2012年3月末~2015年3月末)
(円)
80
(米ドル)
0.7
ブラジル・レアル/円(左軸)
70
ブラジル・レアル/米ドル(右軸)
60
0.5
50
0.4
40
0.3
30
(%)
15
0.2
ブラジルの2014年10-12月期の実質GDP(国内総生産)成長率※1 は3四半期連続でマイ
ナスとなりました。ブラジルのインフレ率※2 は、干ばつによる食品価格の上昇や公共料金
の引き上げ、通貨安などを背景に高止まりが続いています。また雇用 ※3 の改善が遅れて
おり、消費者信頼感が低迷するなか、個人消費 ※4 の回復は緩やかなものにとどまってい
ます。一方、企業活動においても景況感が悪化し、生産※5 の減少が続いています。先行
きについては、商品価格の低迷などで輸出や生産の伸びは緩慢と見られることや、政府
が歳出削減などの財政緊縮を進めることから、ブラジルの景気は当面は低調に推移する
ものと見ています。(※1:2ページ目の左図、※2:5ページ目の左図、※3:3ページ目の左
図、※4:3ページ目の右図、※5:2ページ目の右図参照)
ブラジル・レアル/円は、先行きの追加利上げ観測が下支えとなるものの、汚職問題を
背景とした政治リスクの高まりやBCB(ブラジル中央銀行)による為替介入プログラムの
終了などが重石となり、レンジ内のもみ合い推移を見込みます。
ブラジル2年国債利回りは、ブラジル景気は低迷が続いているものの、インフレ率の高
止まりを受けた追加利上げ観測が根強いことから、レンジ内のもみ合い推移を見込みま
す。
レ
ア
ル
安
2年国債利回り
13
【 今後の見通し】(為替市場<ブラジル・レアル/円>・債券市場)
高
0.6
11
9
7
12/3
12/9
【 3 月のマーケッ トデータ】
ブ ラ ジ ル・レア ル/円
【単位:円】
2 年国債利回り
13/3
13/9
3月末
14/3
2月末
37.19
41.04
13.360%
12.719%
14/9
騰落率
▲9.38%
15/3
(年/月)
最低
最高
36.67
42.19
0.641 12.855%
13.810%
※為替のブラジル・レアル/円は本邦営業日ベース、騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高、
債券騰落率は利回りの変化幅
【 4 月の予想レンジ 】
ブラジル・ レアル/ 円
35円-40円
2 年国債利回り
13.0%-14.0%
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
ついては最終ページをご覧ください。
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ブラジル経済①
○2014年10-12月期の実質GDP(国内総生産)成長率は前年同期比▲0.2%と3四半期連続でマイナスとなった。
○2月の鉱工業生産は、前月比▲0.9%とマイナスとなった。
実質GDP成長率寄与度(前年同期比)
鉱工業生産指数
(2009年10-12月期~2014年10-12月期、四半期)
(%)
15
輸入
輸出
総固定資本形成
政府消費支出
家計消費支出
実質GDP成長率
(2010年2月~2015年2月、月次)
(%)
4
110
3
105
2
10
1
100
0
-1
5
-2
95
-3
0
-4
90
前月比(左軸)
-5
鉱工業生産指数(右軸)
-6
-5
09/4Q
10/4Q
11/4Q
12/4Q
13/4Q
14/4Q
(年/期)
※4Qは10-12月期を意味し、例えば09/4Qは2009年10月から12月の3ヵ月間を示す。
※統計上の不突合により、各項目の和が合計に一致しない場合があります。
(出所)IBGE(ブラジル地理統計院)のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント
作成
10/2
11/2
12/2
13/2
14/2
85
15/2
(年/月)
※季節調整済み
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジ メント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
ついては最終ページをご覧ください。
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ブラジル経済②
○2月の失業率は前月比0.6%悪化の5.9%と2013年6月以来の高水準に上昇した。
○1月の小売売上高は前月比+0.8%と2ヵ月ぶりにプラスとなった。
平均実質所得と失業率
小売売上高指数
(2010年2月~2015年2月、月次) (%)
14
(レアル)
2,300
(2010年2月~2015年1月、月次)
(%)
4.0
140
前月比(左軸)
平均実質所得(左軸)
小売売上高指数(右軸)
失業率(右軸)
2,200
12
3.0
130
2,100
10
2.0
120
2,000
8
1.0
110
1,900
6
0.0
100
1,800
4
-1.0
90
1,700
2
-2.0
80
0
-3.0
1,600
10/2
11/2
12/2
13/2
14/2
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
15/2
(年/月)
70
10/2
11/2
12/2
13/2
14/2
(年/月)
※季節調整済み
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
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ブラジル経済③
○3月の貿易収支は4億5,800万米ドルの黒字となった。2月の経常収支は68億7,900万米ドルの赤字となった。
○2月の資本収支は前月比▲32億5,500万米ドルの75億7,000万米ドルの黒字となった。
経常収支・貿易収支
資本収支
(2010年3月~2015年3月、月次)
(億米ドル)
100
貿易収支
経常収支
(2010年2月~2015年2月、月次)
(億米ドル)
250
その他投資
直接投資
200
証券投資
資本収支
50
150
100
0
50
-50
0
-50
-100
-100
-150
-150
10/3
11/3
12/3
13/3
14/3
※経常収支は2015年2月までのデータを使用。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
15/3
(年/月)
10/2
11/2
12/2
13/2
14/2
15/2
(年/月)
(出所)BCB(ブラジル中央銀行)のデータを基に三井住友トラスト・アセッ トマネジ メント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
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ブラジル経済④
○BCBは3月の金融政策会合で政策金利を0.50%引き上げ12.75%とした。2月の消費者物価上昇率は前年同月比+7.70%と伸びが加速した。
○ブラジル株式は、中国の景気減速への警戒感やブラジルGDP成長率見通しの鈍化、ルセフ政権に対する抗議デモの拡大などを嫌気して、下落した。
ボベスパ株価指数
政策金利と消費者物価上昇率
(政策金利:2010年3月末~2015年3月末、日次)
(消費者物価上昇率:2010年3月~2015年2月、月次)
(%)
15
政策金利
消費者物価上昇率(前年同月比)
インフレ・ターゲット
ブラジル経済④
(2010年3月末~2015年3月末、日次)
(レアル)
80,000
75,000
70,000
65,000
10
60,000
インフレ・ ターゲット上限
55,000
50,000
5
45,000
40,000
インフレ・ ターゲット下限
35,000
30,000
0
10/3
11/3
12/3
13/3
14/3
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成
15/3
(年/月)
10/3
11/3
12/3
13/3
14/3
15/3
(年/月)
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
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