ご参考資料 マーケットフォーカス (ブラジル市場) 2015年2月号 市場概況・今後の見通し 【 1月の市場概況】(為替市場<ブラジル・レアル/円>・債券市場) ブラジル・レアル/円は、円安・ブラジル・レアル高となりました。 ブラジル・レアル/円は、先行きのインフレ率上昇見通しが強まったことやBCB(ブラジル 中央銀行)の3会合連続利上げなどを好感して、上昇しました。 ブラジル2年国債利回りは、低下(価格は上昇)しました。 ブラジル2年国債利回りは、ECB(欧州中央銀行)の量的金融緩和拡大やブラジル政府 の財政健全化への動きなどを好感し、低下しました。 2015年2月6日 為替市場・債券市場の推移(2012年1月末~2015年1月末) (円) 80 (米ドル) 0.8 ブラジル・レアル/円(左軸) 70 ブラジル・レアル/米ドル(右軸) 60 0.6 50 0.5 40 0.4 30 (%) 15 0.3 ブラジル経済は高水準のインフレ率などを背景に内需の伸び悩みが続いています。ブ ラジルのインフレ率※1 は、干ばつによる食品価格の上昇に加え、公共料金の引き上げや 燃料税の再導入などを背景に高止まりが続いています。一方、失業率 ※2 の改善などを受 けて個人消費※3 が緩やかに回復しているものの、企業活動においては、生産※4 の減少 が続いており、輸出の減少などで貿易収支※5 の赤字が拡大しています。先行きについて は、中国の景気減速懸念や商品価格の低迷で生産の伸びは緩慢なものにとどまること や、財政緊縮を進めるなか景気対策も限定的とならざるを得ず、ブラジルの景気は当面 は低調に推移するものと見ています。(※1:5ページ目の左図、※2:3ページ目の左図、 ※3:3ページ目の右図、※4:2ページ目の右図、※5:4ページ目の左図参照) ブラジル・レアル/円は、BCBによる先行きの追加利上げ観測が下支えとなるものの、 為替介入が段階的に縮小される方向であることから、当面は現状水準を中心としたもみ 合い推移を見込みます。 ブラジル2年国債利回りは、ブラジルの景気回復ペースは依然弱いものの、一方でイン フレの高止まりを受けた追加利上げ観測が根強いことから、現状水準を中心としたもみ 合い推移を見込みます。 レ ア ル 安 2年国債利回り 13 【 今後の見通し】(為替市場<ブラジル・レアル/円>・債券市場) 高 0.7 11 9 7 12/1 12/7 【 1 月のマーケッ トデータ】 ブ ラ ジ ル・レア ル/円 【単位:円】 2 年国債利回り 13/1 13/7 1月末 14/1 12 月末 45.40 44.52 12.540% 13.078% 14/7 騰落率 1.98% 15/1 (年/月) 最低 最高 44.00 46.02 ▲0.538 12.330% 13.002% ※為替のブラジル・レアル/円は本邦営業日ベース、騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高、 債券騰落率は利回りの変化幅 【 2 月の予想レンジ 】 ブラジル・ レアル/ 円 41円-47円 2 年国債利回り 12%-13% (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 1/6 ご参考資料 ブラジル経済① ○2014年7-9月期の実質GDP(国内総生産)成長率は前年同期比▲0.2%、総固定資本形成の減少がマイナスに寄与した。 ○12月の鉱工業生産は、前月比▲2.8%と2ヵ月連続でマイナスとなった。 実質GDP成長率寄与度(前年同期比) 鉱工業生産指数 (2009年7-9月期~2014年7-9月期、四半期) (%) 15 輸入 輸出 総固定資本形成 政府消費支出 家計消費支出 実質GDP成長率 (2009年12月~2014年12月、月次) (%) 4 110 3 105 2 10 1 100 0 -1 5 -2 95 -3 0 -4 90 前月比(左軸) -5 鉱工業生産指数(右軸) -6 -5 09/3Q 10/3Q 11/3Q 12/3Q 13/3Q 14/3Q (年/期) ※3Qは7-9月期を意味し、例えば09/3Qは2009年7月から9月の3ヵ月間を示す。 ※統計上の不突合により、各項目の和が合計に一致しない場合があります。 (出所)IBGE(ブラジル地理統計院)のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント 作成 09/12 10/12 11/12 12/12 13/12 85 14/12 (年/月) ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジ メント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 2/6 ご参考資料 ブラジル経済② ○12月の失業率は前月比▲0.5%の4.3%に改善した。 ○11月の小売売上高は前月比+0.9%と4ヵ月連続でプラスとなった。前年同月比は緩やかな伸びにとどまった。 平均実質所得と失業率 (レアル) 小売売上高指数 (2009年12月~2014年12月、月次) (%) 14 2,200 (2009年12月~2014年11月、月次) (%) 3.5 130 前月比(左軸) 平均実質所得(左軸) 小売売上高指数(右軸) 3.0 失業率(右軸) 2,100 12 2,000 10 2.5 120 2.0 1.5 8 1,900 110 1.0 0.5 1,800 6 1,700 4 100 0.0 -0.5 90 -1.0 1,600 09/12 10/12 11/12 12/12 13/12 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 2 14/12 (年/月) -1.5 80 09/12 10/12 11/12 12/12 13/12 (年/月) ※季節調整済み (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 3/6 ご参考資料 ブラジル経済③ ○1月の貿易収支は31億7,400万米ドルの赤字となった。12月の経常収支は103億1,700万米ドルの赤字となった。 ○12月の資本収支は前月比▲83億200万米ドルの10億5,700万米ドルの黒字となった。 経常収支・貿易収支 資本収支 (2010年1月~2015年1月、月次) (億米ドル) 100 貿易収支 経常収支 (2009年12月~2014年12月、月次) (億米ドル) 250 その他投資 直接投資 200 証券投資 資本収支 50 150 100 0 50 -50 0 -50 -100 -100 -150 -150 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 ※経常収支は2014年12月までのデータを使用。 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 15/1 (年/月) 09/12 10/12 11/12 12/12 13/12 14/12 (年/月) (出所)BCBのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 4/6 ご参考資料 ブラジル経済④ ○BCBは1月の金融政策会合で政策金利を0.50%引き上げ12.25%とした。12月の消費者物価上昇率は前年同月比+6.41%と高どまりが続いた。 ○ブラジル株式は、原油価格の下落や格下げにより国営石油会社株が売られたことや、中国の景気減速懸念などを嫌気して下落した。 ボベスパ株価指数 政策金利と消費者物価上昇率 (政策金利:2010年1月末~2015年1月末、日次) (消費者物価上昇率:2010年1月~2014年12月、月次) (%) 15 (レアル) (2010年1月末~2015年1月末、日次) 80,000 政策金利 消費者物価上昇率(前年同月比) インフレ・ターゲット ブラジル経済④ 75,000 70,000 65,000 10 60,000 インフレ・ ターゲット上限 55,000 50,000 5 45,000 40,000 インフレ・ ターゲット下限 35,000 30,000 0 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 15/1 (年/月) 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 (年/月) (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 5/6 ご参考資料 【ご留意事項】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるもの ではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保 護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 6/6
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