2015年 04月 19日分

電磁気学基礎論
http://www.scimuseum.kita.osaka.jp/~saito/job/writing/rep/2001/seidenki.htm
から画像をコピーしました。おもしろ実験がたくさん載っています。
ファラデーから、マクスウェルへの手紙
数学者が物理的な作用の研究にたずさわり、ある結論に到達したとき、それは
普通の言葉を使っても、数式に劣らず不足なく、表現できないものでしょうか。
もし、そういう表現 つまり私たちも実験を通してその研究に参画できるように、
秘密の記号を翻訳した表現ができれば、私などには大変ありがたいのですが。
マクスウェルの答え=電気力線と磁力線
この授業の出発点
電荷からは、電気力線が伸ている
単独の電荷の場合放射状に
複数の電場では配置によって曲線を描く
電気力線を用いて、電場を電気力線で表現する準備。
●
電場の方向は、電気力線の伸びる方向。
●
電場の強さと、電気力線の密度が比例する。
●
電気力線は+の電荷からーの電荷まで、または
無限遠まで伸びる。
定量化のための仮定
●
大きさQの電荷からは
Q
本の電気力線が伸びる。
0

0
真空の誘電率
を用いて、上の電気力線の性質を定式化しよう!
磁性の「おおもと」もやっぱり電荷
電荷が動くと、磁力線と言う輪をつくる。
B
つくる電荷の大きさに比例
r
q
強さは距離の二乗に反比例
v
} 電場と共通
方向を表すため、外積を用いる
=
B
0
4
⋅q
v × r
r
2
電気力線の数 <==> 電場の強さ
平面が垂直の時、
最も密度が高く見える
平面が斜めだと
密度が低く見える
引
き
伸
ば
さ
れ
た
「電場の強さ」は切断面を通る本数と角度による補正で決まる
切る角度による補正 <=面積に cos を掛ける
N
S1
=
N
S 2 cos 
N
=
S2 n ⋅

E
=E
(電場の強さ)
E
内積で cos を作る

N = S n⋅E
電場から、電気力線の数を求める
方法
曲面を通る電気力線の数を数える
分割して、それぞれの微小面積の上で
 ⋅n  S (本)
N = E
i
i
i
i
全体の和を取る
 ⋅n  S
N = N 1 .... N i ....=∑ N i =∑  E
i
i
i
i
i
(形式的な)積分の形に
⋅n
 dS
N =∫S  E
面を分割するから、面積分
必要になる、高校で学んだ数学的基礎。ともかく使ってしまおう。
三角関数
半径rの円を考え、座標軸と関連させると便利
B
a
x=r cosθ
y=r sin θ
y
c
C
(x, y)

r
A
b
c
sin θ=
a
b
cos θ=
a
c sin θ
tan θ= =
b cosθ

x
y
y
x

r
(x, y)
つまり、下のように書ける。
( x , y)=(r cosθ , r sin θ)
x
ベクトル:方向と大きさを持ったもの。
i、角度と長さで表す。
ベクトルが2つある時、両者の成す角は内積と関係する。

b

a⋅
b= a⋅b⋅cos 
( a =∣
a∣ , b=∣
b∣ を、暗黙の了解とする。)

a

特に、a ≠ 0,
b≠0 の時、



=±

と が垂直であれば、
⋅b= 0
a
a

b
2
が平行であれば、 
a⋅
b= a⋅b =0
ii、座標軸を仮定し、成分で
y
 x , y
r = x のように表すこともある。(位置ベクトル)
, y
a =(a x , a y )
⃗
内積は、
r
x , by
a⋅⃗b=a x⋅b x + a y⋅b y
⃗
と計算できる。
x
、

b=b
とすると、
物理でつかう微分と積分
微分
y= f  x
数学的には極限操作
f  x  x− f  x
f '  x=
 x  0 
x
物理では、
小さい量の比(割り算)。
dy y
≃
dx x
積分
小さく分割した上で、足し合わす。
B
∫A f  xdx ≃∑i f  x i x i
A
B
簡単な例で、分割した和と積分の比較
y
関数 = a⋅
x と、x軸、 x= X
分割で、
I n =∑
n
n
i=1
=
で囲まれた面積を求める。
yi⋅ x =∑ i−1  x2
i=1
y
n n−1
2
1 2 X
x = x−
2
n
2

x= X

y=a⋅x
X
ただし、 とおいた。
 x=
n
積分では、
X
I =∫0
1 2
x dx = x
2
1
i­1 i
n
x  = i⋅ x
X
両者の差は、 であり、nを大きくとるといくらでもその差を小さくできる。
n
(これが数学の極限の意味)
2.3 初等関数の、微分、不定積分の例
n
dx
= n x n− 1
dx
d sin ax
dx
= a cos ax
n
∫ x dx =
1
n+ 1
x n +1 + C (n ≠1)
1
∫ sin  ax dx=− a cos ax c
d cos ax
=− a sin ax
dx
1
∫ cos axdx = a sin axc
d eax
= a e ax
dx
1 ax
∫ e dx= a e C
d log e  x
1
∫ x dx= log e∣x∣C
dx
1
=
x
ax
以上が基礎となる微分、積分の公式であり、このぐらい知っていれば十分
http://www.scat120.com/