電磁気学基礎論 http://www.scimuseum.kita.osaka.jp/~saito/job/writing/rep/2001/seidenki.htm から画像をコピーしました。おもしろ実験がたくさん載っています。 ファラデーから、マクスウェルへの手紙 数学者が物理的な作用の研究にたずさわり、ある結論に到達したとき、それは 普通の言葉を使っても、数式に劣らず不足なく、表現できないものでしょうか。 もし、そういう表現 つまり私たちも実験を通してその研究に参画できるように、 秘密の記号を翻訳した表現ができれば、私などには大変ありがたいのですが。 マクスウェルの答え=電気力線と磁力線 この授業の出発点 電荷からは、電気力線が伸ている 単独の電荷の場合放射状に 複数の電場では配置によって曲線を描く 電気力線を用いて、電場を電気力線で表現する準備。 ● 電場の方向は、電気力線の伸びる方向。 ● 電場の強さと、電気力線の密度が比例する。 ● 電気力線は+の電荷からーの電荷まで、または 無限遠まで伸びる。 定量化のための仮定 ● 大きさQの電荷からは Q 本の電気力線が伸びる。 0 0 真空の誘電率 を用いて、上の電気力線の性質を定式化しよう! 磁性の「おおもと」もやっぱり電荷 電荷が動くと、磁力線と言う輪をつくる。 B つくる電荷の大きさに比例 r q 強さは距離の二乗に反比例 v } 電場と共通 方向を表すため、外積を用いる = B 0 4 ⋅q v × r r 2 電気力線の数 <==> 電場の強さ 平面が垂直の時、 最も密度が高く見える 平面が斜めだと 密度が低く見える 引 き 伸 ば さ れ た 「電場の強さ」は切断面を通る本数と角度による補正で決まる 切る角度による補正 <=面積に cos を掛ける N S1 = N S 2 cos N = S2 n ⋅ E =E (電場の強さ) E 内積で cos を作る N = S n⋅E 電場から、電気力線の数を求める 方法 曲面を通る電気力線の数を数える 分割して、それぞれの微小面積の上で ⋅n S (本) N = E i i i i 全体の和を取る ⋅n S N = N 1 .... N i ....=∑ N i =∑ E i i i i i (形式的な)積分の形に ⋅n dS N =∫S E 面を分割するから、面積分 必要になる、高校で学んだ数学的基礎。ともかく使ってしまおう。 三角関数 半径rの円を考え、座標軸と関連させると便利 B a x=r cosθ y=r sin θ y c C (x, y) r A b c sin θ= a b cos θ= a c sin θ tan θ= = b cosθ x y y x r (x, y) つまり、下のように書ける。 ( x , y)=(r cosθ , r sin θ) x ベクトル:方向と大きさを持ったもの。 i、角度と長さで表す。 ベクトルが2つある時、両者の成す角は内積と関係する。 b a⋅ b= a⋅b⋅cos ( a =∣ a∣ , b=∣ b∣ を、暗黙の了解とする。) a 特に、a ≠ 0, b≠0 の時、 =± と が垂直であれば、 ⋅b= 0 a a b 2 が平行であれば、 a⋅ b= a⋅b =0 ii、座標軸を仮定し、成分で y x , y r = x のように表すこともある。(位置ベクトル) , y a =(a x , a y ) ⃗ 内積は、 r x , by a⋅⃗b=a x⋅b x + a y⋅b y ⃗ と計算できる。 x 、 b=b とすると、 物理でつかう微分と積分 微分 y= f x 数学的には極限操作 f x x− f x f ' x= x 0 x 物理では、 小さい量の比(割り算)。 dy y ≃ dx x 積分 小さく分割した上で、足し合わす。 B ∫A f xdx ≃∑i f x i x i A B 簡単な例で、分割した和と積分の比較 y 関数 = a⋅ x と、x軸、 x= X 分割で、 I n =∑ n n i=1 = で囲まれた面積を求める。 yi⋅ x =∑ i−1 x2 i=1 y n n−1 2 1 2 X x = x− 2 n 2 x= X y=a⋅x X ただし、 とおいた。 x= n 積分では、 X I =∫0 1 2 x dx = x 2 1 i1 i n x = i⋅ x X 両者の差は、 であり、nを大きくとるといくらでもその差を小さくできる。 n (これが数学の極限の意味) 2.3 初等関数の、微分、不定積分の例 n dx = n x n− 1 dx d sin ax dx = a cos ax n ∫ x dx = 1 n+ 1 x n +1 + C (n ≠1) 1 ∫ sin ax dx=− a cos ax c d cos ax =− a sin ax dx 1 ∫ cos axdx = a sin axc d eax = a e ax dx 1 ax ∫ e dx= a e C d log e x 1 ∫ x dx= log e∣x∣C dx 1 = x ax 以上が基礎となる微分、積分の公式であり、このぐらい知っていれば十分 http://www.scat120.com/
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