フクシマ事故から 4 年。もう 4 年、そして、まだ 4 年です。 人間にとっては比較的長い 4 年という時間も、放射能から見れば刹那です。 この間に、怒りや驚愕、悲しみ、絶望といった感情が、褪せてしまった人も少 なくありません。でも、永遠にふるさとを失った人、子供たちの健康に怯えて 暮らさなければならない人たちが、今でもいるのです。屈託なく暮らしたいと 思う、その当たり前の願いが叶わないのです。 チェルノブイリとフクシマがあった後で、原子力と命とは共生できないという ことが、なぜ今もわからない人がいるのか、私には理解できません。 今日、私たちがここに集まったのは、意識をあらたにするためです。フクシマ を決して忘れてはいけないことを、そしてこれは単に日本の悲劇なのではない こと、フクシマはいつでも、どこでも起こり得るということを。地球はただで さえも、もうかなり痛めつけられています。それをさらに放射能まみれにして これからの世代に残していってはいけないのです。 ですからここで、核のない未来を信じたい私たちの希望を象徴した風車を高く 上げて、言いましょう。「私たちはフクシマを忘れない」と。
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