かざぐるまデモ2015 梶川ゆうさんのあいさつ全文 - Sayonara

フクシマ事故から 4 年。もう 4 年、そして、まだ 4 年です。
人間にとっては比較的長い 4 年という時間も、放射能から見れば刹那です。
この間に、怒りや驚愕、悲しみ、絶望といった感情が、褪せてしまった人も少
なくありません。でも、永遠にふるさとを失った人、子供たちの健康に怯えて
暮らさなければならない人たちが、今でもいるのです。屈託なく暮らしたいと
思う、その当たり前の願いが叶わないのです。
チェルノブイリとフクシマがあった後で、原子力と命とは共生できないという
ことが、なぜ今もわからない人がいるのか、私には理解できません。
今日、私たちがここに集まったのは、意識をあらたにするためです。フクシマ
を決して忘れてはいけないことを、そしてこれは単に日本の悲劇なのではない
こと、フクシマはいつでも、どこでも起こり得るということを。地球はただで
さえも、もうかなり痛めつけられています。それをさらに放射能まみれにして
これからの世代に残していってはいけないのです。
ですからここで、核のない未来を信じたい私たちの希望を象徴した風車を高く
上げて、言いましょう。「私たちはフクシマを忘れない」と。