総合理工学研究科 フォトニクス分析の新たなブレークスルー 電気電子コース 海水放電に関する実験的調査 火花放電による水面上放電 キーワード : 火花放電・水面放電・海面上の落雷 主研究者 : ヌル シャヒダ(学生)① 指導教員 : 大山 龍一郎(教授)② ※ここに顔 ※ここに顔 写真がは入 写真がは入 ります。 ります。 ① どのような研究課題に取り組むのか Background and Motivation ② Impulse high voltage, V Needle electrode 近年、風力発電設備などの構造物が海洋沿岸域 に建設される傾向が増えている。これらは水平な海 水面から上方へ突き出した構造となるため、落雷に 見舞われる人工的環境を作り出している。そこで、本 研究は海面上への落雷について、その放電現象と 海面および海中への雷電流分布の知見を得ること が目的である。 5 20 15 40 Originality 8 40 40 15 1 2 3 4 5 6 7 To oscilloscope Acrylic sheet どのような点が新しいか 9 130 590 Current probe To oscilloscope Electrode system 本研究は海面上の落雷現象の放電現象を把握す るために、実験室規模の調査を行っている。そこで、 海の環境を模擬する電極システムを利用し、海面上 の落雷現象を火花放電で再現する。この実験によっ て、今まであまり知られていない水面上の放電現象 の性質を観察した。また、水面上の放電によって発 生する放電電流や水面・水中の電界についての調 査を行っている。 Discharge condition on tap water 研究展望とインパクト Impact and Perspective 実験結果から、印加電圧一定の条件で、放電状 態は水道水と塩水(海水)によって異なっている。そ れは、放電発光と水面上の進展である。また、その 放電状態によって、水道水と塩水の放電電流分布に 影響を及ぼすことがわかった。 より正確な電流分布や電界の測定を行うために、 測定プローブを開発し、水面・水中のポイント測定で 行なうことが望ましいことから詳細な調査を行う。 Discharge condition on saline solution 研究グループからの論文 N.S. Midi, and R. Ohyama, “Distribution of Discharge Current in Stratified Seawater under Impulse Discharges,” 2010 Annual Report IEEE Conf. on Electrical Insulation and Dielectric Phenomena, vol. 2, pp.640-643. N.S. Midi and R. Ohyama, “Experiment of Discharge Current over Water Surface and Under Water by Spark Discharge,” Digest 2011 Institute of Electrical Engineers of Japan National Convention, vol. 1, p.80. N.S. Midi, and R. Ohyama, “Distribution of Discharge Current in Stratified Seawater under Impulse Discharges,” 2011 IEEE Conf. on Electrical Insulation and Dielectric Phenomena, (2011 年 10 月 発表予定)
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