水素エネノレギーシステム Vo123No1( 1 9 9 8 ) 研究論文 ニッケル・水素電池の試作とソーラー自動車への応用 星野博司、木村英樹、高本慶二、森井清史、内田裕久 東海大学工学部 〒2 59 ・1 2 9 2 神奈川県平塚市北金目 1117 p r 叩a r a t i o nofaN i l ¥ 1 H(meta 1hydride)Sωn d . a r yBatteryandI t sA p p l i c a t i o nt oaS o l a r拍 h i c 1 e H立o s h iHOSlllNO,日d e k iKIMURA , K, 句i TAKAMOTO,Ki y o s iMORII,H i r o h i s aUClllDA , S c h , ∞1o fE n g i n e e r i n g T o k a iU n i v e r s i t y 1 1 1 7K i 阻kaname ,回r a t s u k a , Kana 伊 wa2 5 9 -1 2 9 2 官l I Ss t u d yaimed加 p r e p訂 'eaNi 占畳I ( h y d r i d eo fh y d r o g e ns 加I r a g ea l l o y )r e c h a r g e a b l eb a t t e r ywi 出 a 町g e c a p a c i t y伽 aωl a rv e h i c l e ‘官1 ee n e r 窃 Td e n s i t yo ft h ep r e p a r e db a t t e r ywasa b o u t46Wh/kg .A : f i e r l , , t h ei n i t i a lc a p a c i t yw拙 f o u n d印 bed 配 r easedω75%.An a l y s e so fc h a r g e 1 7 0c h a r g e d i s c h a r g ec y c l e s d i s c h a r g ec h a r a c t e r i s t i c so f出お b a t t e r yweremadeb部 edond a t ao b t a i n e d企oma c t u a lr u n n i n gt e s t s u s i n gas o l a rv e h i c l e .訪 s c u s s i o ni smadeo nt h ee : f i 舵tofKOHpre 町e a t m e n to faMm・Nia l l o yu s e df o r 出 en e g a t i v ee l e c t r o d eandt h ep e r f o r m a n c eo ft h ep r e p a r e dNi 品価b a t t e 巧 1 . Keywor 也: Ni ・問I ba 此e 巧,r S e c o n d a r yb a t t e r y ;S o l a rv e h i c l e , So l a re n e r g y . 1. 緒 言 2 . 実験方法 水素貯蔵合金を負極とするニッケノレ・水素電池別1- 2 .1合金基本特性測定方法 Ml却は、従来のニッケルーカドミウム例i C d )電池に比 負極合金にはMm N i系水素吸蔵合金を使用した。合 べ、約 50%ほどの高容量を示す。近年、エレクトロニ 金はアーク溶解法で作製され、機械粉硝殺、焼鈍し、さ クス機器用のd型蓄電池として商品イヒされたものの、大 らに水素を吸放出させ水素化粉砕したもの(粒径訪問n 型の N i 品位I電池は商用の電気自動車に組み込まれて販 前後)を用いた。玉極材には水酸化ニッケノレを用いた。 売され始めたが、大型化された N i 品田電池の特性に関 負極用に使用する合金の基本特性を以下の方法で測定 した。 する詳細な研究報告はなしも 本論文の著者の一人は、水素吸蔵合金を前もって . 2 5 g 、銅粉末 0 . 7 5 gを混合する。 ①制斗合金 0 KOH,NaOH,LiOH等の強アルカリ溺夜中で力闘処理 ②混合体を電極成形金型に入れ、全圧 5 tで 1分間プレ を行うと、水素分子や水分子の合金表面での解離が促進 スし成形する。 され、初期活t 生が容易になることを報告している[1,勾。 ③成形したものにリード線(N i 線)を接続する。 上記のか法で 2種類の電極を製作した。 1つは、合金 本研究では、従来得られている水素吸蔵合金に関する 品自の大型化を試み、試作し 基礎的知見に基づき、 Ni 粉体を 6N-KOH 8 0Cで 3時間力調L 処理したものと、 0 た雷也をソーラー自動車に搭載し、走行詰験により電池 他は処理をしないものとである。これらの電極に対し繰 特性を測定した。その結果について検討したので報告す り返し充放電試験を行った 試験方法は、図・ 1に示す る 。 ように基準になるもう一つの参照電極を含めた三電極式 1 9 9 8年 4月 初 日 受 理 量を有するの倍以上)水酸化ニッケルを使用した。電解 O ヴ子った。対極の正極は、作用極に対して十分な電気容 由 。 白 。 液には、 6N-KOH瀦夜 5 仙 n l使用した。 水素エネルギーシステム Vo123No1( 1 9 9 8 ) 研究論文 で、セバレータは正負極聞の短絡防止とアルカリ蹴夜に 対する而摘虫と電解液の保持を考え、親水性のあるポリプ 口ビレン布を使用し、電解液には 6N ・ KOHを用いた。 1セルには、負極が 4枚、正極 3枚積層した。それぞれ 且 1, 7 . 2 Ahであり、それを 8層直列に 電極の容量は7.8 接続した。 3 . 結果及び考察 3 . 1 電極用合金の基本特性 図 ・ 2は作製した負極の充電特性を、繰り返し充放電 回数 Nを N = lから N4と増加させたときの初期活性 剛 化特性として示した。 図2では、充電を定電庄一 O . 9 6 Vで行い、電気容量 を次式にしたがって水素吸蔵量として表示している。 図 1 三電極式開放型単槽セノレ E mAh/g二 三 3.6.M 2 . 2負極作製方法 ただし、 F = 96 4 8 4 . 5C,M:合金の式量 水素濃度(原 大容量韻亙の製作を容易にするために、上記調査した y 合金五t f m N iの粉末を KOH処理したものを使用してベ 子比) 放電は毎回、電流密度 5 白n A l gで行ったO この結果 ースト式電極を製作した。製作方法は次の通りであるの KOHで前 ①結着剤となるポリビニールアルコール(P VA)を熱湯で より、未処理の合金で作製した電極に比べ I (銅粉体)を 溶かし、その中に合金粉体と電気伝導助斉J 処理した合金で作製した電極の方が優れた初期活性化特 入れJ 晶練させる。 性を示すことがわかる O 同様に作製した謡亜の放電特性 ②C Dのものを電極支持体となる発砲ニッケルに塗り込 を図・ 3 (充電電流密度 5 伽W g ,放電電流 5 臼nAl g )お む 。 よび図 4 (充電電流密度 5 伽凶/宮ぅ放電電流 3 仙 nA l g ) KOHによる前処理が、放電 ③乾燥させロールプレス機で、プレスし電気導電性を高 に示す。いずれの場合も、 める 反応も促進していることがわかる η ④リード線 ( N i線)をスッポト溶接により接続する。 h 以上の結果より、強アルカリによる水素吸蔵合金の前 さらにこの謝亙に対して、いくつかのパラメータの違 処理は、初期の充電反応のみならず放電車度も高めるこ う電極を製作したc すなわち、合金と銅粉体の重量比が とがわかった。充電車度の向上は、走行中に常に太陽エ 1 :1でそれに対する PVA重量を lwt% : 3 w t % 5wt% ネノレギーを充電するソーラー自動車にとって、きわめて う ヲ (lwt%は合金と銅粉体重量に対する PAV重量 1%の意 重要な効果である。 味)のもの、また、 PVA重量が lwt%に対して合金と 3 .2負4 重特性 : , 12 :1としたもの 6個である(電 銅粉体の重量比1:2,1 図5は 、 2 . 2項に従って作製した負極電極の充放電サ ) 1慎番に P VAlwt% PVA3wt%,PVA5wt%, 極をそれぞれ. フ Cu1 l 2,Cul,Cu2,と呼ぶことにする)。 イクル数に対する放電容量特性である。実験装置は図 2 1に示したものを使用した。 PVAの影響が C u l / 2を除 2 . 3 Ni柑 t電池の作製方法 く Cul,Cu2 ,PVAlwt% 電極に高い放電容量が得られて 正極は市販されてし喝ニッケルー暗合電池のものを利 いる。 Cul と PVAlwt%の比較で、は、飽和放電容量は 用した。負極は上記検討してきたペースト式電極で、電 同じであるが、それまでに音「る放電容量に差があるこ 極試料 PVAlwt%のもので、ある O 電極の大きさは 6X7cm とがわかる O 向 ぺU 9白 水素エネノレギーシステム Vo123No1(1998) 研究論文 4 . 0 3. 5 a ) N=1 一 一 一 一 KOHtreatment ・ 一 ZEEご ム 一ZEE豆、工 3 . 0 standard 3 . 0 2 .5 2 . 5 2 .0 2 . 0 1 . 5 ~.5 1 . 0 1 . 0 0 . 5 0 . 5 0 . 0 20 40 拘 回 1 0 O 関 却 回 Time/min 4 . 0 4 . 0 c ) 3 . 5 40 加 調 T imeImin 3 . 5 N=3 d ) N=4 3 . 0 ' a 句 司 4 工 工 ・ ・ J 反 ' n u z u ・ 一 2EE 一 ZaEE klwnue3 1 . 0 1 . 0 一 一 一 一 KOHtreatment 阻5 1 0 20 40 議 一 一 一 一 KOHtreatment standard 日5 .standard 。 , 関 20 TimeImin 30 40 50 60 Time/min Charge:-O.96V(vs.:HglHgO),10hour Discharge:50m Al g;-O.6V(vs.H glH gO)c u to f f Temperature:25'C A l l o y :MmN i type P e l l e t type 図2 MmN i系合金の KOH処理および未処理の水素吸増量の変化 0.95 ー 一 一-KOHtrea伽l e n t 0.75 一 . .standard 由 一HO仏 伺 . . . 20.70 Q) + ' o a 喝 ト list ト ﹄ 1l ﹄ ト4 i1L 0.80 、 00000 ヤ H £J w n u p a n u z u 'au 守'句 nNwauauw 0.85 ωEC ︻ 一一 ~ 、 、 , 〆 仏 0.90ト .~~"...~...・・ UEdnu 円 n u w nヨ 回 出 m﹀ ) ﹀ l ¥ (O回出¥凶出. 8 ω コ ロ 『 、 、 ta 1 . 0 0 一 一 一-KOHtreatm邑n t . . . . .s t a n d a r d 0.65 0.60 O 50 0 . 6 0 100 150 200 250 300 350 400 0 c h a r g e:S O mA ! g, 7 h o u r d i s c h a r g e 300叫!g,~. 6v (vs.H g / H g O )c u to f f t C l n p e r a t u r e:25"C A l l o y:Mm-Nit y p e P e l l e tt y p e A l l o y:Mm-Nit y p e P e l l e tt y p e 放電電荒 5 加山/における放電曲線 図 4MmN i系合金の KOH処理および未処理の 白 。 図3 Mm N i系合金の KOH処理および未処理の 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 Time / min Time / min g,7 h o u r c h a r g e 50mA! v s .H g / H g O )c u to f f d i s c h a r g e 50mA/g,~. 6v ( t e m p e r at u r e 25"C 放電電流 3 仙nAJにおける放電曲線 ﹄斗品 水素エネルギーシステム V o123No1( 1 9 9 8 ) 研究論文 300 310 HIM- 戸{︿巨 ¥hHTuduQ600切片ω z o ω 刊口 300 . . 寝言企軍司 290 bO 280 雪280 270 、 260 〉 、 250 + > . . . 240 o ~ 260 - -c u1 1 2 -・-Cu 1 230 .-,A,- 闘 に2 c u2 PVAbrt 世 - 0 -P VA3wt% - d -P VA6 w t " 詩 220 一喝ー 210 Q) bO ι 4 伺 5240 200 的 190 180 o .",寸 o 2 4 6 8 50 10 100 150 200 250 300 Discharge current / mA.g l Cycles / n charge 50 聞A /g, 1hour O ) cutoff discharge 0 .6 v ( v s .Hg/Hg 阻p erature 25 "C t e Alloy :Mm-Nitype( K O Ht r e a t r n e n t ) paste type charge 50mA /g,7hour discharge 50 m A !g,0 .6v( v s .Hg/Hg O ) cutoff "C t e r n p e r a t u r e 25 A l l o y :Mm-Nitype ( K O Ht r e a t r n e n t ) paste ty'pe 図5合金、 Cu、PVAの混合重量のちがし、による 図6合金、 電極のサイクル容量特性 c u、PVAの混合重量のちがし、による電極の 放電電流に対する放電容量特性 電気伝潮欄の影響についてみてみると、 Cul/2, の1 ) 債に放電容量が大きく、放電電流が大きいほど早く Cul,Cu2の比較で Cu1 l 2だけが低い放電容量の値を 終了電圧に達し、見かけ上の雷也容量が低くなる様子 示しており、電気伝導助剤の量が少ないと電気伝導の がうかがえる。また、 50C, 25C, OOCの1 ) 頂に電折d 勧日 ネットワークが形成されないと考えられる。図・6 は による電圧降下並びに電池容量低下が大きくなってい 0 0 6個の電極のサイク;l-号え験終了後に高率誤験を行った るが、これは温度が低いほど、電池内部抵抗が著しく 結果である。横軸に合金単位 g 当たりの放電電流、 高くなることを意味し、電池内部での反応速度が温度 縦軸にそのときの放電容量を示す。放電電流を増すご に大きく依存することを意味している。 図 ・8 は製作した電池の放電電流と放電容量グラフ とに放電容量が減少していくが、図・5の最大放電容 量の低いものほど減少が顕著である。 である。、比較のために市販の代表的な電池ニッケル 3 . 3電池糊生 粋)とともにその特性をまとめたものである。比較に 野合制i Zn)、鉛蓄電池(メーカーカタログから抜 図7に製作した N i l¥居王電池の放電特性をまとめ 用いた電也の電圧はそれぞれ異なるが容量は同じもの た。電池の充電は、電流1Aで 8時間行い、放電にお を選んである。図・8中の C(D i s c h a r g er a 胞)は充放電 a ), 3A( 図 7・ b ), 5A( 図 7・ c ), 7A( 図 いては電流を l A ( 図 7・ 電流の大きさを表し、電池窓量を放電終了させる時間 7 ・ d )で、それぞれの電流に対して 0,25,50C温度につ (HourRa t e ) の逆数である。 いて測定した。 各雷也とも放電電流の増加とともに、容量の低下を 0 見せるが Ni 品 1 は放電電流に対して容量の低下が少 グラフは電流1Aで数回充放電を繰り返した後の特 性で、 lA放電グラフを見てみると 7時間で終了電圧 ない。鉛蓄電池は、早期に容量低下を起こし、大電流 に達していることから、この電池の放電容量は 7品 1 放電には向かないと言える。本研究で試作した富也は、 l C放 電 で も 仰6 近くの容量を示し、鉛蓄電池に比 と仮定した。 電車を放電させると、電也内自抵抗により電圧降下 して劣らない放電特性を示す。しかし QOCでは容量 が起きる。電池起電力から内面耳丘抗による電圧降下を の減少が著しく、側昆環境下での大電流放電には向か ), b ), c ), d ) 引いたものが電池電圧となる。図・7では、 a ないと考えられる。 υ に ワ 白 水素エネノレギーシステム Vo 担 3Nol( 1 9 9 8 ) 研究論文 12.0 1 2 .0 a ) 1 1 . 5 ot -25 t 50 t 一一- h 、 、 ‘ ‘ ‘ 、 ・. 、 、 ‘・ . ‘ ‘・. 、・. .• ‘ 、 、 、 、 ・ . 、 ・ ‘ -. 、 ・ 、 ・ ・ ・ ‘. ‘ . 1 Fれわれ'トEEZEEFZEE-EFE 、 9 . 0ト d . ~ 4 ・ 司 、 と 9 . 5ト 也 4E 内.".~ ぢ > 10.0ト¥. ・ bQ ・ 司 ・ 司 一一 25 t 一- 5 0 t 1 0 . 5ト¥ 由 ﹄ kmh 申JHH回目 ﹀ ¥ 由 同 国 JHHOr ot 〉 品 、 b ) ・ ・n u E u n u nuR 叫 ・ 4anunun-n- 1 1 . 0f r . 1 1 . 5 8 . 5 8 . 5 8 . 0 o 2 3 4 5 7 6 8 . 0 o 8 2 3 4 5 7 6 D i s c h a r g ee a p e ! c i t y/Ah D i s c h a r g ec a p a c i t y/Ah Discharge current 3A(3/7C) Discharge current lA(1/7C) 1 2 . 0 1 2 . 0 4 4 5 、 、 、 d £ 3 一 一 一 、. 、 . .ピ BれレトliFra--. 、 、 、 、 、 2 nuRdnu 2μ EAO ﹀E ∞ 国 t r i -ト 、 、 ・‘ .. ‘ o 0 "C -25 "C 50 "C に d ﹀¥由国 n u 0 "C -25 "C - -50 "C ‘ー a h ドれじ↑仁ドド ・ H 円。﹀ hhuHμ 岡田 4E-41 8 . 0 d ) 1 1 . 5 100998 111 a 50505D 11aU9-9 、 ・ 司 ・ ﹀ ¥由同四 c ) 8. 5 6 8 . 0 o 8 7 2 3 4 D i s c h a r g ec a p a c i t y/Ah Discharge current 5A(5/7C) 5 6 7 D i s c h a r g官 c a p a c i t y/A h Discharge current 7A(lC) charge lA, 8hour 図 7試作した雷也の各放電電流における放電曲線 8 D i s c h a r g er a t e/C 5/7 6 0覧 5 0 4 0 民 7 0 U 悶 nH伺U 由切片岡Z G 的 吋 ( ︺ 8 0 • . ・ •• 6 . . ・ ・・_・ 掴町 E - . J 慣 掴 叶 90 7 町 100 ¥kF 1 1 0 E 3/7 - 1 /7 工︿ 8 E . 4 3 2 3 0 。 。20 2 0 1 0 o 8 3 5 7 0 Cycles / n c h a r g e:l A .8 h d i s c h a r g e:l A .8 .5 V c u to f f t e m p e r a t u r e:2S' t : Discharge current/A 図 8各電池の放電電流と放電容量の関係 40 6 0 6 0 1 0 01 2 0 1 4 01 6 01 8 0 図 9試作した電池のサイクル寿命特性 -26- 8 研究論文 水素エネルギーシステム V o 1 2 3No1( 1 9 9 8 ) 表 1 各電也のエネルギー密度 Ni-Zn叫 Ni-MH エネノレギー密度 (Wh/kg) 130 (1/10C25 句 、 " . .. ・ . . t C . s , も い え ...・ 、 > , .・. ¥ 、 、 110 I ( 1 / 2 0 C200(;) *メーカーカタログ値: ュアサ電池製 ( N P 7-12) 130 寸・ 120 31 .7 0 (;) (YNZ 7-13.6) 、 lead-acid Ni-Zn:ュアサ電池製 l e a d a c i d叫 65 .8 46. 7 ( 1/7C 250(;) "fh~ト t. • 120 . E 同 , . . - .. . . : . &...i~: 主』 ・ ・ ・ . ¥ 、 110 Q) Q) 切 ・) .・ ー ・ ・ 伺 ~ 4 V四 回 o 100 守 色 ; 九 > bO 回 ~ - τ100 4 > 90 80 90 4 2 0 2 4 6 8 80 1 0 4 -2 Current / A 0 2 4 ーL 6 8 1 0 Current / A 図1 1太陽電也と Ni-ZN智也の併用による走行 図1 0太陽電也と Ni ・閲1雷也の併用による走行 テスト時の電流-電圧特性 テスト時の電流電圧特性 4. まとめ 図. 9に試作電池のサイクル寿命特性を示す。電池 活性化と同じ条件でサイクル 1 7 0回まで繰り返した 水素吸蔵合金表面に KOH閣夜を用し、て強アルカリ 生である。容量のばらつきは、電池が開放 サイクル特f 型のため過充電伏態の時に電解液量カ功定かするためで 処理を行うと、合金表面及び表面直下には K 原子が ある。サイクル 1 7 0回後の放電容量はサイクノレ初期 進入し、電気化学的水素吸収反応速度は加速される事 の 75% の容量を維持した。 実 [ 1, 2 J に着目し、水素吸蔵合金同様のアルカリ処 uこ試作した Ni品田電也と上記 Ni-Zn電池、 理を行った負極を用いて大型ニッケ/レ・水素電池の試 表 鉛蓄電池のエネルギー密度を示した。 Ni ・阻I電也は 作を行い、ソーラー自動車に搭載し、走行テストを行 Ni ・ Zn電池の0.7倍であったが、鉛蓄電也の1.5倍を っ た コ 作製された電池は、未処理の負極で作製された電池 得ることができた。 2 . 3項で示した電池を 10個製作し、ソーラー自動 よりも即、放電特性を示し、太f あ包エネルギーで常に 車で実装試験を行ったO その結果を図・ 1 0、図・ 1 1に 充電可能なソーラー自動車にとって、有利となること 示ホ図聞 1 1は、市販の同容量の Ni ・ 白1を実装したと が明らかとなったっ きのグラフある。両者を比較すると、ニッケル亜鉛電 今回作製されたニッケル・水素電池の内部抵抗は高 池と比較して製作した N i l ¥ 柾I電池は、電池自身の内 めであり、改良が必要である。今後、伝導助剤と結着 部抵抗が大きいことがわかる O 電池の内部抵抗は、そ 材の選択、負梅作製方法と構造の改良を行い、さらに れぞれ、。o cで 0.184Q,25Cで0.156Q,50Cで0.116 特性を改善することで国内外のソーラー自動車競技に Q で、あった。 も十分使用可能なニッケル・水素電池の作製が可能で、 0 0 あると考えられる。 -27- 水素エネルギーシステム Vo123No1( 1 9 9 8 ) 研究論文 謝幸 本研究は学校法人東海大学総合研究梯糟「ソーラー カープロジェクト」及び「エネルギー材料プロジェク ト」として行われたものである。また、合金表面処理 に関する研究の一部は、(財)エネルギー総合研究所 「新水素エネルギー霜正研究フ。ロジェクト」として行 われた。 参考文献 1 . H且 Uchida , e ta l .J .A l l o y s白 mp.253 , 525528 ・ ( 1 9 9 η 2 . H且 Uchida , e ta l .J .A l l o y sCb mp.231, 679 6 8 3 ( 199 司 3 . 森井清史,他 9 . 6 V 7 Ahニッケル水素電池の試作第 43 回応用物理学関係連合講演会 1 9 9 6 .2 7 p Z L 5p . 3 5 6 -28一
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