たま たま 球 は霊 なり ~野 球 部 だ よ り 111~ 4.10.2014 今年度最初の地域清掃をおこなった9日朝。選手の何人かがノートに書いてい るように、落ちているゴミは中学生には関係のないものが多いのが実情です。中 学生の目からすると、 『 ポ イ 捨 て を し て い る 多 く の 人 間 は 大 人 じ ゃ な い か 』と 映 る かもしれません。または『いくら継続してゴミ拾いをしても、ゴミが減らないの であれば無駄じゃないか』と思われても仕方がないのかもしれません。それでも 『ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる』と思って、選手たちには地域清掃を おこなっていることに誇りを持ってほしいと思います。昨日も選手たちがゴミ拾 いをしている姿を目にしたつつじヶ丘自治会長の塚越さんは、選手たちが歩いて くるのを待っていてくださり、いつもどおり選手たちに「ありがとうね。ご苦労 さ ん 。」と 、ね ぎ ら い の 言 葉 を か け て い た だ き ま し た 。選 手 た ち の 行 動 を 応 援 し て くれている地域の方々はいるのです。8日には澤田選手、巴選手、芦野選手が車 に乗っていらした藤田校長先生にあいさつしたところ、同乗していた何人かの鶴 見区の校長先生方がその礼儀正しさに感心されていたそうです。選手たちの行動 を見ていてくださる人もたくさんいるのです。 さて、上に書いた『ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる』という言葉は、 車用品の販売会社イエローハットの創業者である鍵山秀三郎(かぎやまひでざぶ ろう)氏のものです。今から5年ほど前に鍵山氏の講演を聞く機会があり、その 時にお話しされていたことです。また次のようなこともお話しされていました。 それは『心の無駄遣いをなくす』ということです。私たちは日ごろ、いろいろな 無駄遣いをしています。お金の無駄遣い、時間の無駄遣いなど挙げたらきりがな いものです。その中でも『心の無駄遣い』に人はなかなか気づかないそうです。 では心の無駄遣いとはどういうことか。それはたとえば 過去のことでくよくよす ることであったり、他人のことでいらいらしたり・・・それこそゴミが落ちてい ることに腹を立てたり、ということです。どうにもならないことやどうしようも ないことを考えることが『心の無駄遣い』なのです。よく言われるように『過去 と人は変えられない』のです。ポイ捨てする人を見つけ出すことも不可能です。 そ ん な こ と を 考 え る の で は な く て 、次 の よ う に 考 え て み て は ど う で し ょ う か 。 『以 前 に こ ん な 失 敗 を し て し ま っ た 。だ か ら こ れ か ら は こ う い う こ と に 気 を つ け よ う 』 だとか、 『 あ の 人 は あ あ い う 個 性 な の だ な 。ほ か に も っ と い い と こ ろ が あ る か も し れないから、あの人のことを知って自分のこともわかってもらおう』と考えてみ てはどうでしょうか。またゴミに関しては『世の中にはポイ捨てする人もいる。 でも自分は捨てる人になるのではなく、拾う人でいよう』と。 自分と未来はいく らでも変えられます。
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