こちら;pdf

まつえ湖南学園(湖南中・乃木小・忌部小)
今年度最終号
湖南中だより
第12号
平成27年3月24日発行
(ホームページにも掲載)
校章
学校教育目標
学校 HP
「豊かな知性と美しい心を持ち、高い理想に逞しく邁進する人間の育成」
http://www.city.matsue.ed.jp/konan-j/
カラー版もぜひご覧ください
平成 26 年度修了式
「心機一転」
~
新しい学年に向けて「心」を大切に~
おはようございます。今日で平成26年度が終了します。
今年1年どうでしたか。成長しましたか。この前の卒業式の態度やその前の準備の取組など
大変良かったと思います。しかし、まだまだ不十分な人もあるようです。4月からは、2年生
は3年生になり湖南中学校を引っ張る学年になります。1年生は2年生になり湖南中学校を支
える学年になります。それぞれクラス替えもあるので、「心機一転」(気持ちや心をすっきりと
良い方向に新たにすること)
、新しい学年に向けて今日からスタートしてほしいと思います。
そのために大事にしてほしいことを、一つ話をします。
人間の生活にとって一番大事なことは何か。世界各地の人々の生活を調べるために旅をした
ある研究者が、酷寒のアラスカで暮らすイヌイットに、厳しい自然の中で生きるために一番大
事なものは何ですかと聞いたら、彼らはライフルや犬ぞりとかではなく、
「言葉」と答えたそう
です。そして、付け加えて「共に生きるあたたかい心」と答えました。日本語で言えば「優し
さ」でしょうか。これはどういう意味か分かりますか。
これは人類の進化の歴史、人間の特徴に関係すると言われています。君たちも社会科で習っ
たように、人間の祖先はサルで、木の上で生活していたが、森を出て草原で暮らすようになっ
たサルが人間に進化したと言われています。では、なぜライオンなど猛獣がたくさんいる草原
地帯へ出て行ったのか。これには諸説ありますが、私は、安全で食料も豊富な森の中・木の上
の生活から、生存競争に敗れ、追い出された部分もあるのではないかと思います。しかし、そ
んな弱い彼らが草原の中で必死になって生き、直立歩行をし、「人間」に進化していく。逆に、
追い出した(いじめた?)サルはサルのまま。やはり、昔も今もいじめをする側は成長しない
と言うことでしょうか。
その弱い人間たちが危険の多い草原で生きていくためには、何が一番大事か。槍を持ってい
ても一人ではライオンには勝てない。お年寄りや子ども、女性もいる。だから、人間は仲間と
力を合わせる、集団で生活する。この「集団生活」が人間の大きな特徴だと言われます。では、
その集団生活で一番大事なことは何ですか。ライオンが向かってくるのに、一人逃げてしまっ
ては誰かがやられてしまう。だから、ライオンが来たら皆で団結して「こうしよう」というお
互いの気持ちや考えが伝わることが必要です。そのために「言葉」が必要となり、発達してい
ったと言われます。
つまり、集団生活で一番大事なのは「言葉」なのです。そして、
「言葉」はもともと心を一つにする、助け合うために生まれ、発達
したということです。だから、今でも人を馬鹿にしたり、からかっ
たりするような汚い言葉を使うと気持ちが悪くなるし、心も汚くな
ります。逆に、心が通うようないい言葉を使うと(例えば、おはよ
う、ありがとう、すいません、どうした?とか)
、気持ちが良くなり
ます。これが人間なのです。同じく先ほどの研究者は、
「どんなに体が健康で運動が優れていて
も、頭が良くても、心が優しくない人は絶対に幸せになれない。」とも言っています。
新しい学年に向けて、
「あたたかい心(優しさ)」と「言葉」を大切に、自分自身を成長させ、
より良い集団、より良い湖南中学校をつくっていってほしいと思います。
-1-
平成 26 年度 第 40 期卒業式を挙行しました
平成27年3月14日(土)に、平成26年度卒業証書授与
式を行いました。式にはたくさんの卒業生保護者の皆様にご参
列いただき、ありがとうございました。
9年間の義務教育を終えた卒業生177名は、これからそれ
ぞれの進路に向かって旅立つこととなります。湖南中で学んだ
ことや経験をしたこと、そして感謝と思いやりの気持ちを大切
に、これからの人生をしっかり歩んでほしいと思います。
○証書授与学級代表 1組 織部さん・2組 吉木さん・3組 菅田さん・4組 坂根さん・5組 安達真さん
○答辞-第 40 期生徒会会長
安部山さん
○送辞 第 41 期生徒会副会長 渡部和さん(2年)
~校長式辞~
次第に春が近づいています。102階段の桜のつぼみも少し膨
んできました。
本日ここに平成26年度卒業証書授与式を行うにあたり、PT
A会長和田政則様をはじめ、多数のご来賓の皆様にご臨席をいた
だき、まずは高段からではありますが、厚くお礼申し上げます。
また、保護者の皆様には、お子様のご卒業おめでとうございま
式辞 園山校長
す。今日は小学校を含めた義務教育9年間を卒業する日でもあり
ます。小さな手をとりくぐられた小学校の校門、それから今日まで、楽しいことばかりではな
く、むしろ苦労されたことも多かったのではないかと思います。今こうして大きく成長された
お子様の姿をご覧になり、感慨ひとしおのことと存じます。誠におめでとうございます。
さて、177名の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。いよいよ中学校を卒業です。明日から
皆さんはそれぞれの道を歩むことになります。私がこうして皆さんに話をするのも今日が最後
です。ですので、少し長くなるかもしれませんが2つほど話をしたいと思います。
1つは、皆さんは今年度、湖南中学校開校四十周年という節目の年の3年生、卒業生として
本当によく頑張ったということです。特に生徒会が掲げたこの「新歩」というスローガンの下、
さまざまな記念行事を成功させるとともに、地域の活動に積極的に参加し、地域の一員として
地域貢献を進めたことを嬉しく思います。地域の方からもたくさんのお褒めの言葉をいただき
ました。また、生徒が進行する入学式や5日間の職場体験学習なども新しい取組です。このよ
うな皆さんが作り上げた湖南中学校の新しい歩み、新しい伝統は、在校生の2年生・1年生に
もしっかりと受け継がれていくと思います。
さらに、部活動もよく頑張りました。近年にない良い成績だったと思います。これは社会体
育や文化活動で活躍した人も同じです。これも皆さんが朝練習から放課後の毎日の練習まで本
当にコツコツと地道に取り組んできた成果だと思います。同じように、毎日の授業や係活動、
掃除、体力づくりなどにもきちんと取り組みました。中には苦手なものもあったと思いますが、
他の人と協力しながら、物事に真摯に取り組むその姿勢が皆さんを成長させてきたと思います。
2つ目は、関連すると思いますが、
「当たり前のことを当たり前にする」ということです。3
月2日に出された「3年学年だより」に次のようなことが書かれていました。3年部の先生が
書かれた文章だと思います。少し読みます。
先日、学年朝礼に向かう 3 年生たちの列を見て感心したことがあります。ほぼ全員が
名札をきちんとつけていたことです。中には壊れてしまった人やついうっかり忘れてし
まった人もいましたが、その人たちも肩身が狭そうに失敗したなあという顔をして頭を
掻いていました。集会に向かう時はいつもこういう様子です。「当たり前のことを当た
り前にする」という言葉が浮かびました。それは、例えば、3 年生のこういう姿のこと
かなと思います。
名札をつけるという行為そのものがどれだけ大事か。くだらないことでがみがみ言わ
-2-
れるのは面白くない。そう思うことありますよね。いえいえ、問題はそこではないので
す。きちんと名札をつけ続けようとするその「心がけ」こそが、そして、その繰り返し
の日々が人を育てると思います。そういう意味で、小さな「当たり前」ができている 3
年生たちを誇りに思います。
私もこのように成長した皆さんを嬉しく思います。当たり前のことを当たり前にする、その
「心がけ」が人を成長させます。これは、私がこれまで言ってきたこの「目標(夢)」と「ルー
ル(心)
」を大事にするということと同じです。中学時代は心身ともに大きく成長し変化する時
期で、いわゆる思春期と言われる難しい時期でもあります。時にイライラすることや悩むこと
も多いと思います。しかし、そういう中でも、目標とルールを大事にしながら、
「当たり前のこ
とを当たり前にする」ことを心がける人は確実に成長します。これは卒業生の皆さんだけの話
ではありません。在校生の2年生・1年生も、
「当たり前のことを当たり前にする」姿勢を大事
にし、先輩たちが築いてきたこの湖南中学校の良さをしっかりと引き継ぎ、さらにジャンプ(J
UMP)させていってほしいと思います。
最後になりますが、卒業生に短い言葉を贈り、式辞とします。昨年も言いました。私が以前
この湖南中学校に勤務してから、卒業生に贈ってきた言葉でもあります。
花は人に見られるために咲いているわけではない。
しかし、人の心を和ますことができる。
ここにあるきれいな花、あるいは野に咲く小さな花をイメージしてもらってもいいです。花
は誰かによく見られようとか、かっこよく思われたいと思って花を咲かせているわけではあり
ません。花は花としての人生を一生懸命に生きて、花を咲かせる。その姿が人の心を和ます、
ということです。
人も同じだと思います。これから苦しいことや辛いことも多いと思いますが、それに負けず、
一生懸命に取り組む、一生懸命に生きることが、自分自身に花を咲かせることになるし、それ
が周りの人を幸せにする、そして社会に貢献することにつながると思います。
それでは皆さんのこれからのますますの活躍を祈り、式辞とします。
祝辞 和田PTA会長 様
送辞 在校生代表
渡部和さん
見送り時の様子
~答辞~
昭和50年4月、この地に松江市立湖南中学校は誕生しまし
た。これまでに、1万人を超える卒業生がそれぞれの歴史を刻
み、巣立っていかれました。そして今日、僕たちは第40期卒
業生として、この湖南中学校を卒業します。
40年が経った今、校舎のあちらこちらに傷があり、床は剥
げています。そんな湖南中ですが、僕は大好きです。湖南中学
校には、良いところがたくさんあります。
答辞 卒業生代表 安部山さん
その中でも、学年の壁がなく男女の仲が良いところが一番だ
と思います。すべての学年が団結し、優勝を目指した体育祭は、それを象徴するものでした。
3年生が考えた難しい踊りを、1、2年生は頑張って覚えてくれました。また、競技に負け、
応援席に帰ってきても、みんなが「お疲れ様。」と、声を掛ける姿が印象的でした。熱く燃え、
心通った日々は今でも忘れません。さらに合唱コンクールでは、どのクラスも男女共に協力し
-3-
合い、一つのハーモニーを作り出しました。歌うことを通してクラスの団結が強まり、僕たち
はかけがえのない仲間になることができました。
もう1つの良いところは、地域とのつながりが強いところです。校内清掃、花植え、あいさ
つ運動、図書館整備、とにかくたくさんのことでお世話になりました。僕たちからも地域との
つながりを深めようと、積極的にボランティア活動に参加しました。乃木ふるさとまつり、忌
部高原まつりなど、とても楽しい思い出です。
そして、僕たちがこのように充実した日々を送ることができたのは、陰で支えてくださった
先生方のおかげです。明るく優しい先生方を忘れません。先生方にとって僕たちは、何千人の
内の一人かもしれません。しかし、僕たちにとっては、一期一会の大切な先生です。僕たちの
ことを覚えてくださいね。将来お会いしたときに、思い出話ができるように。
そして、家族のみなさん、15年間育ててくださってありがとうございました。家族の支え
なしでは、僕たちはここまで成長することができませんでした。入試で不安になっているとき、
大丈夫と励まされ、どれだけ安心したことか。また、私事にはなりますが、毎月、お小遣いが
入った封筒に書かれた「自信をもってがんばれ。
」というメッセージにいつも元気づけられまし
た。このようなエピソードは卒業生それぞれにたくさんあると思います。この場を借りて、代
表して感謝の気持ちを述べたいと思います。本当にこれまでありがとうございました。そして、
これからもよろしくお願いします。
1、2年生の皆さん、かけがえのない仲間である3年生の皆さん。今ここにいる全員がまた
一緒に会うことはないでしょう。人生で皆さんに会えたことを嬉しく思います。一緒に走って
くれて、歌ってくれて、泣いてくれて、笑ってくれて、出会ってくれて、本当にありがとう。
僕たち、第40期生徒会のスローガンは新しい歩みと書いて『新歩』でした。このスローガ
ンのもと、地域とのつながりを深めることと新しいことにチャレンジすることを目標に活動し
ました。40年の節目を過ぎ、春からは41年目に入る湖南中学校。次は41期生徒会に未来
へJUMPしていってほしいと思います。
旅立ちを間近に控えた日、僕たちは教わりました。「卒業」は、英語で「commencement」
と言い、それは新たな始まりという意味だということを。僕が思うに人生は新歩です。常に新
たな一歩を踏み出していくのです。
元バスケットボール選手のマイケル・ジョーダンさんはこう言っています。「I can
accept failure , everyone fails at something. But I can’t accept not trying.」
失敗をすることには耐えられるが、挑戦しないことには耐えられない、と。
僕たちはこれからも新歩し、挑戦し続けます。39回のさようならを見送ってきたこの学び
舎を、今、僕たちは巣立ちます。成長させてくれてありがとう、湖南中。たくさんの出会いを
ありがとう、湖南中。
最後になりましたが湖南中学校のますますの発展をお祈りし、答辞といたします。
各種表彰
*敬称略
□第 48 回島根県書初め展(1・2年生の特選、金賞のみ掲載)
特選(1 名) 2年 小倉未
金賞(7 名) 2年 小川愛 野津楓 奥原葵 野津麻 、1年 小沼美 船岡洸 秋田優
□松江市中学生春季ソフトテニス大会 Bの部(1年生の部) 優勝 原田朋・佐野木妙組
□全日本アンサンブルコンテスト島根県大会 ・金管八重奏 銀賞 ・木管四重奏 銅賞
□第 26 回読書感想画コンクール 入選 2年 奥原葵 田中未 小谷優 松本夕 汪暁
海外渡航する際の安全対策について
~「在留届」及び「たびレジ」~
この度、外務省より海外渡航する際の安全対策(所在確認・対応)について、以下の制度
の活用を生徒・保護者の方にも周知するよう依頼がありましたのでお知らせいたします。
※詳しくは外務省HPをご覧ください。
「在留届」→海外に3カ月以上の滞在予定の場合に提出
「たびレジ」…たびレジスター(登録の略)→海外に3カ月未満の滞在予定の場合に登録
-4-