【総領事館からのお知らせ:安全対策情報:2月】 平成28年2月11日(総16第04号) 在デンパサール日本国総領事館 1 治安情勢 (1)テロ関連情報 1月14日、ジャカルタ中心部にあるサリナ・デパート付近で、外国人を含む8人が死亡、20 人以上が負傷する爆弾・銃撃テロが発生しました。事件後「ISILインドネシア」を名乗るグル ープが犯行声明を発出し、この事件を受けて、国家警察はインドネシア全土に最高レベルの警戒警 報(Siaga Satu)を発令しました。 国家警察は、これまでにこのテロ事件に関与した疑いで18人を国内各地で逮捕し、引き続き関 係者等への捜査が継続されています。 (2)対策 今やテロはどこでも発生し得る可能性があり、旅行者や大勢の人が集まる場所等はテロの標的と なり得るものという認識が必要と思われます。引き続き、テロ関連情報にはご注意いただくととも に、不測の事態に巻き込まれることがないよう、日頃から危機管理意識を持ち、外出時には周囲の 状況に注意を払って下さい。 例えば、テロの標的となりやすい場所(ナイトクラブなど多くの外国人が集まる場所等)に近付 くことは極力避け、不特定多数が集まる場所(ショッピングモールや観光施設等)では十分な安全 対策がとられているかを確認する等、安全対策を講じるようにして下さい。 2 一般情勢 (1)デング熱の流行 インドネシア国内ではデング熱の感染が急速に拡大しており、保健省は、バリ州を含む7州で 非常事態宣言を発令しました。バリ州保健当局の統計によれば、本年1月中にバリ州だけで91 0件の発症例があり、うち5人が死亡したとのことです。また、当館にも複数の在留邦人及び旅 行者が感染したことが報告されています。 デング熱は、蚊が媒介するウイルスによる感染症で、潜伏期間は3~7日ほど、高熱、頭痛、 関節痛などの症状を伴います。ワクチンや特効薬がないため、何よりも蚊に刺されないよう予防 することが重要です。周囲に蚊が繁殖しやすい環境を作らない、外出する際はなるべく肌の露出 を少なくし、虫除けスプレーなどで予防する等、感染の予防に努めて下さい。 (2) 麻薬・薬物への注意 インドネシア当局は、引き続き薬物犯罪の取締りを強化しています。 今年に入っても、バリ州各地において、インドネシア人、外国人を問わずに多数の逮捕事案が 続いています。インドネシア当局は外国人に対しても死刑を含む重い判決を下しており、薬物犯 罪に対し厳しい姿勢で臨んでいます。麻薬・薬物には絶対に関与しないようにしてください。ま た、薬物が蔓延しているような危険な場所には近寄らないことをお奨めします。 (3)バリ州内における交通事故統計 バリ州警察本部の統計によれば、2015年中のバリ州内における交通事故死者数は、493 人となっております(前年557人より64人減)。 前年よりは減少傾向にあるものの、月平均で約41人以上が交通事故により生命を落としてお り、極めて高い水準で推移しています。 当地において運転する場合は、確実にシートベルト・ヘルメットを装着することは勿論、自ら が第一当事者にならなくとも他の交通により事故に巻き込まれてしまうことも十分に考えられ ますので、他の交通にも配意した危険予測運転を徹底して下さい。 また、事故の相手方が保険に入っていないために十分な補償を得られない場合も多いので、ご 自分の保険の内容をよく確認・検討しておいて下さい。 加えて、事故現場において野次馬が集まってきて集団心理によって暴力的になるケースも想定 されますので、万が一身の危険を感じる事態となった場合は、最寄りの警察施設に一旦退避して 同所の警察官等に事故事実を申告することも考えておいて下さい。 3 邦人事件・事故関係 ○ひったくり被害 2月初旬、サヌール南部の海岸付近で、夜7時頃、自転車を運転していた邦人旅行者が、前かご に入れていた旅券、現金など貴重品を入れていたバックを、後方から来た2人乗りオートバイの賊 にひったくられる事件がありました。 4 その他 ○在留届の提出(変更の届出も忘れずに!) 万一、不測の事態が発生した場合、総領事館は、皆様から提出いただいた「在留届」を基にメー ル・SMS・電話などで必要な情報提供をし、場合によっては安否確認を行います。 在留届は皆様を守る重要なデータです。皆様のお近くにまだ「在留届」を提出していない人や新 しく当地にお住まいになる人がおられましたら、是非提出を呼びかけてください。一度の滞在は3 ヶ月以内でも、頻繁に来訪し、実質多くの時間を当地で過ごされるという方も提出が可能です。 また、すでに提出している方で、内容(特に住所、電話番号、メールアドレス等)に変更があっ た場合には、速やかに変更の届出をお願いします。 以 上
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