14 「半日でリバーアクティビティ」 アクセス良好な、御岳ブランド認知事業 企画提案者:御岳観光協会、青梅商工会議所 委託事業者:株式会社プランニングネットワーク 現状 ・ 課題 実施区市町村 対象地域 青梅市 御岳 成果 奥多摩・御岳地域は、実際に一度足を運んでみると、アクセスは悪くないと感じる人も多い中、イメージ上で遠 ❶ プロの目線で地域を体験 ・ 評価してもらうモニターツアーを実施したことで、御岳地 いと思われがちである。また、リバーアクティビティができること自体があまり知られていない現状である。 域の魅力と課題が鮮明になり、今後の取組み展開の方向性を関係者間で共有できた。 青梅市御岳地域の多摩川上流部の清流を活用し、地域を巻き込んだ着地型旅行商品の企画を行い、御岳地域のブ ❷ 本事業で考案したキャッチコピーは、今後イベント等の様々な場面で活用でき ラント認知を図っていく必要がある。 る地域の貴重な財産となった。 ❸ 本事業で作成したウェブサイトやリバーアクティビティを紹介するリーフレッ トは、御岳地域の魅力や同地域で楽しめる多様なリバーアクティビティを知っても 実施内容 らう媒体としての有効活用が期待される。 ❶ 地域の観光資源の魅力調査 御岳地域にある地域資源の確認や発掘、着地型旅行商品としての活用可能性を検討するために実施した現地調査 結果、 御岳地域及び同地域のリバーアクティビティに対する認知度や来訪経験、来訪意向等を把握するためにウェ 課題 ブアンケートを実施した。 ❶ 人々の気を惹き、他地域と差別化された「御岳」のイメージづくり ❷ 御岳ブランド認知事業実行委員会の運営支援 御岳地域の魅力をPRするためのキャッチコピーはバリエーション豊富であり、今後は有効に活用し、他地域と 御岳観光協会や青梅商工会議所、多摩川川下り事業者組合といった御岳地域の観光やリバーアクティビティに関 差別化された「御岳」のイメージづくりを行っていくことが有効である。 わる地元の関係者等で構成する「御岳ブランド認知事業実行委員会」を組織し、事業内容の確認や協議を行った。 ❷ 多様な滞在バリエーションのPR ❸ 着地型旅行商品の企画案策定 電車でアクセスが良い都心近傍という立地、 多様な魅力資源の存在、 宿泊施設もあることから多様な滞在バリエー 御岳地域は、多様な自然資源や歴史資源、アクティビティが存在するとともに、都心から近いという立地特性も ションが可能である。モデルプランとして広くPRすることが効果的である。 あり、多様な滞在の仕方が考えられる。リバーアクティビティを中心に据えつつ、御岳だけでなく奥多摩地域の ❸ 体験できるリバーアクティビティの多様性に関するPR 資源も含め滞在時間の異なるプランを検討・設定した。 多様なアクティビティがあるにもかかわらず、知られていない現状であり、アクティビティの多様性を周知し、 ❹ モニターツアーの企画・実施 リピーターの獲得につなげていくことが望まれる。 御岳地域のリバーアクティビティおよび当該地域の魅力資源を活かしたプログラムを検討し、モニターツアーに ❹ リバーアクティビティの潜在需要層を取り込むためのツアーやイベントの実施 てその効果や課題、地域の可能性を検証した。 例えば別名「月の山」と呼ばれる御岳山でのお月見とリバーアクティビティを組み合わせたイベント等、きっか けづくりとなるツアーやイベントを実施することが有効である。 御岳地域のリバーアクティビティに対する認知度 御岳地域の認知度・来訪経験 ❺ 御岳地域内で多様な連携 リバーアクティビティだけでなく、多様なアウトドアアクティビティと連携することで、組み合わせメニュー化も可能である。 ❻「御岳渓谷と御岳山の観光ポータルサイト」の有効活用 本事業で作成したウェブサイトを有効に活用する上では、持続的なサイト運営に向けた体制づくりと運営費の確 保が求められる。 今後の展開 今後は、リバーアクティビティの潜在需要層を取り込むためのツアーやイベントを実施することが考えられる。 その際には、リバーアクティビティ事業者と地域の多様な主体が「集客」という共通の目標のもとで連携し、 まだ御岳地域では新しい素材であるリバーアクティビティを地域の重要な資源として地元の方に認知してもらう 1つのきっかけにすることが重要と考える。 実証を終えて ○ リバーアクティビティに関する情報をまとめ、登山など他のアウトドアアクティビティと連携した情報発信を ラフティング体験 30 小澤酒造見学 御岳山「長尾茶屋」 行うことで、御岳地域全体の認知度を高めていくことが重要である。 31
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