くりやま若者シティプロモーション事業の概要 平成27年9月 若者定住推進室 (「プロモーション事業」調査研究チーム) 「プロモーション事業」調査研究チーム 若者定住推進室長 三浦 匠 総務課広報・防災・情報グループ 主査 杉本 整昭 経営企画課地域政策グループ 主査 三木 貴光 若者定住推進室 主事 金丸 佳代 くりやま若者シティプロモーション事業を進めるにあたって 1.基本的な考え方 (1)現状と課題 栗山町の人口は、昭和 38 年の 24,572 人をピークに減少を続け、近年その減少率が大き くなっており、人口減少が加速化している状況であります。人口構造も高齢化率が 32.8% (平成 22 年国勢調査)で、老年人口が増加し、年少・生産人口が減少する、いわゆる「少 子高齢化」「若者の流出」の状況が顕著にあらわれています。 今後においても、これまで以上の減少率で推移することが見込まれ、このままでは地域 を担う若者の流出が進み、活力あるまちづくりの推進に大きく支障をきたすことが想定さ れます。 このことから、栗山町第6次総合計画でも、若者定住対策が重点プロジェクトとして位 置付けられ、活力あるまちを維持、発展させていくために「若者・子育て世代」から「住 みたいまち」「住み続けたいまち」として選ばれる取り組みが必要です。 栗山町はこれまで、ホームページやパンフレット、ポスターなどの媒体を使い、まちの 魅力をPRしてきました。しかし、各担当課で作成しており、ターゲットも異なるため、 若者・子育て世代向けの情報が一元化されていないのが現状です。 「若者・子育て世代」が必要としている情報を、町民の地元に対する愛着度向上を図り ながら、的確なタイミングで提供する戦略的なPR方法と、「住むなら栗山」といったブ ランドの定着化が課題となっています。 (2)目的 栗山町では、若者・子育て世代の町外流出を抑え、転入者の増加を実現し、まちを持続的 に発展させるために、町民の愛着度醸成を促進しながら、町内外に栗山の魅力を効果的、継 続的に発信することにより、栗山に「住みたい、住み続けたい」と思うブランドイメージの 定着化を図ることが目的です。 ※図1参照 シティプロモーションとは~定住人口獲得(居住型)、交流人口増加(観光型)、産物売上向上(産物型)、企業誘致獲得(企業誘致 型)、イベント開催数増加(イベント型)の目的別類型に分れ、地域のイメージを高め、知名度を向上させ る活動を呼ぶ。 1 くりやま若者シティプロモーション事業イメージ(居住型) ※図1 「若者・子育て世代」が興味を引く 栗山町の魅力を「見つけ」「集め」「つくる」 情報発信 栗山町内に 住む若者・ 子育て世代 注 目 栗山町のイイところを認識・再認識する 「きっかけ」 栗山町外に 住む若者・ 子育て世代 興味・関心・期待 愛着・誇り・自信 生まれる 芽生える ↓ ↓ 情報発信・情報共有 興 味 ・ 関 心 くりやまファンが 人に伝えたくなる 増える 欲 求 人と人との つながり もっと栗山を良くしたい 栗山のために何かしたい 商品づくり、店づくり まちづくり ブランドづくり 栗山に住みたい 栗山で起業したい 記 憶 ・ 確 信 選ばれる栗山町に 行 動 ふるさとは栗山です 2 (3)期待する効果 ①町民にとっての効果 栗山町の魅力を認識(再認識)し、まちへの愛着、誇り、自信が高まり、町民自ら(特 に若者・子育て世代)がまちの魅力を発信し「ふるさとは栗山です」の気持ちが高まるも のと考えます。また、その思いがまちづくりへの意識に向き積極的な活動も促進されると 考えます。 ②栗山町にとっての効果 町外の方に栗山町を知ってもらうきっかけをつくることで、交流人口の増加が期待さ れ、栗山ブランドの定着化がされることで移住・定住につながり、選ばれるまち「住む なら栗山」になると考えます。また、企業誘致、観光事業への展開も期待できます。 (4)選ばれるまちまでのアクション 町民と町外在住者の「行動」までのアプローチとして、「若者・子育て世代」に効果 的、効率的にプロモーションすることが重要であり、特に、町民には愛着度向上を図るた め、町民が主体となって参画する仕組みが必要です。 また、作成した媒体を使って、統一的かつ戦略的なプロモーションが重要となります。 3 2.事業の進め方について 平成27年度、平成28年度は町民を重点ターゲットとし、くりやま若者シティプロモーシ ョンへの町民参加を促進し、地域の愛着度を高めます。 平成29年度以降は、戦略プランに基づき、PR媒体等の作成及び町外への情報発信を強化 し、来町意欲向上を図り、長期的には定住意欲の向上を目指します。 ■平成27年度から平成30年度までの展望 町民の愛着度向上を図る 平成27年度 平成28年度 ・先進地事例調査 ・現状分析、調査、研究 ・くりやま人の情報発信 ・Facebookの開設 ・具体的なPR方法につ いて検討 ・町民の愛着度醸成 ・魅力のブランディング ・情報発信 媒体作成等をし、町外向けPR強化 平成29、30年度 ・町外に住む方への PR 強化 ・栗山町認知度向上の取り組み ・興味関心のある方への引き込み ・まちの魅力発信 など 戦略プランに基づき ロゴ、情報誌、WEBなどのPR媒体作成 進 め 方 町 民 参 加 ( ゆ る く ) 町 民 参 画 ( 深 く ) 調査研究チーム による 方向性の整理 戦略プラン策定 (目的地を決める) (どうやって行くか決める) 座談会の開催 栗山の魅力 に触れる機会等 を増やす (青年団体・子育 てサークル・移住 者など) 戦略プランに基づき 実行、評価、改善 (実際に目的地に向かう) PR 媒体の活用、クチコミや SNS などで情報拡散 (フェイスブック、情報誌等) プロモーション 推進隊の設置 ワークショップ の開催 プロモーション推進隊、行政、 地域が連携・協力した PR媒体の制作、PR活動など 4 3.推進体制(平成28年度以降) 庁内における事業推進体制 くりやま若者シティプロモーション事業 専門家 庁内戦略会議(意思決定機関) 行政 トータルプロデューサー(委託事業者) それぞれが活動しやすいよう環 境を整え横断的な連携サポート を行う。 町民 プロモーション推進隊 若手町職員 チーム組織 ・栗山の魅力掘り起し、効果的な情報の整理・発信の検討など 魅力発見 魅力発信 ・若者、子育て世代が興味を引くもの を様々な角度から掘り起こす ・若者、子育て世代が興味を引く 情報の発信方法を検討する 人・ものづくり・食・歴史・伝統・イベント・自然・生活環境・農業・レ ジャー等、様々な角度から検討。 チーム若者 チーム子育て チーム学生 ・若者に特化した チーム ・子育て世代に特化 したチーム ・外からの目線によ る魅力発掘に特 化したチーム 連 携 連 携 ・ 協 力 外部協力 ・企業 ・関係団体 ・町民団体 ・大学 など プロジェクト推進チーム ※平成 29 年度以降 連携 地域おこし協力隊 統一的なプロモーションによる発信(ツール作成、クロスメディア戦略等) ツールを使う人 町民・企業・団体・行政 町外の方 など 魅力情報を発信する人 交流 町民・町外の方・マスコミ など ■町民、専門家(委託事業者)、行政の役割 町民……栗山町に愛着、誇り、自信を持ってもらいセールスマンとなる。 核となる組織としてプロモーション推進隊が中心となって活動を 進める。 専門家(委託事業者)…まちの魅力の掘り起しから情報発信まで、町民の 地元愛を育みながら栗山ブランドを確立させ、町内外の若者・ 子育て世代に効果的に届く情報発信までのトータルプロデュー スを行う。 行政……町民、企業、団体などが活動しやすいよう環境を整え、横断的な 連携サポートや情報発信を行う。 5 4.想定スケジュール 項目 |平成 27 年度 12 月 1月 |平成 28 年度 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 12 月 1月 2月 3月 契約締結 戦略プラン策定 アンケート調査 グループインタビュー キックオフセミナー周知 キックオフセミナー 庁内戦略会議 推進隊会議 企業・団体懇談会 職員チーム会議 人材発掘・育成ワークショップ 先行プロモーション フェイスブック開設 フェイスブック検討会議 フェイスブックインサイト分析 情報誌取材 情報誌発行 6
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