平成26年度 坂井農業・坂井高等学校 学校評価書

平成26年度 坂井農業・坂井高等学校 学校評価書
項目
具体的取組
・生徒が興味関心を持
ち、わかりやすい授業
づくりに取り組み、基
礎学力の向上を図る。
教育課程
学習指導
・定期考査ごとに自己
の成績目標を持たせ、
学習会などに積極的に
参加させる。
生徒指導
・生活指導を通して、
進んで挨拶する態度や
自主的に身だしなみに
気を付け、礼儀正しい
生活態度を育成する。
成果と課題
改善策・向上策
教科担当者のほとんどが「わかりやすい授業づ
くり」のための創意工夫を行っており、視聴覚
教材の活用や実習の工夫など生徒の興味関心を
高めるために、日頃より努力している。生徒
も、授業に対しては真面目に取り組み、意欲を
持って積極的に授業に参加している生徒も多
い。
毎日の授業については、ほとんどの生徒が真面
目に、積極的に学習に取り組んでいるが、定期
考査で自分の成績目標に向かって計画的に学習
することに関しては不十分な生徒が多かった。
定期考査中であっても、家庭での学習をしっか
り行っていないことが保護者へのアンケートか
ら窺える。家庭学習を含めて、計画的学習の方
法についてさらなる指導や働きかけが必要であ
る。
さらにより良い授業を展開するため、校内研修
会や授業公開などを充実させ、資質向上に努め
たり、興味関心を高める教材開発などに力を入
れていく。また、「わかる授業」づくりのため
の教材や指導法、取り組み等を共有できるよう
な仕組みを整えたり、他校の公開授業にも積極
的に参加していく。
・授業開始時に学習環境の整備の確認等、学習
環境づくりの徹底を図る。
・集会やLH等で、学習に取り組む姿勢やテスト
勉強の必要性を伝えていく。
・生徒に計画を立てさせ、自己評価させること
で自分の行動を振り返る機会を持たせる。ま
た、担任が点検し指導することで計画的な学習
に対する意識を持たせる。
・保護者の理解・協力を得るため、再考査の結
果や考査予定を保護者に送付するなど、連携を
密にする。
様々な機会を通じて公共の場におけるマナーや
規範意識の向上を目指して指導を継続したい。
頭髪など身だしなみ指導も効果的な方法を工夫
しながら継続指導に当たりたい。
大多数の生徒は良好であるが、明るい挨拶につ
いては改善の余地がある。頭髪など身だしなみ
に関しては、各学年との協力で指導に取り組む
ことが出来た。特に乱れた生徒はいないが、一
部には着崩した生徒も見られるため、継続した
指導が必要である。
遅刻の届け出の徹底指導や、多遅刻生徒には、 多遅刻生徒への指導も効果的な方法を工夫しな
・保護者の協力を得て 保護者連絡・奉仕作業指導により、全体的な遅 がら継続指導に当たりたい。
刻回数は減少している。しかし、特に一部の特
遅刻者の減少を目指
定生徒への指導は継続して取り組む必要があ
す。
る。
LH・PUTなど様々な企画を通して生徒に情
報を与えたことにより、進路意識の高いものに
は効果があったが、学年やクラスによって進路
意識には差がある。また、朝学習については、
全体的には落ち着いて取り組んでいるようであ
るが、こちらも学年やクラスによってかなりの
差があるというのが現実である。
今年度の反省を踏まえて、3年間を通しての計
画的な進路指導が必要である。1年の早い時期
にLHやPUTを通して、進路意識を持たせて
いく。そのためには、教職員がまず進路指導に
対して高い意識と知識を持つ必要がある。教職
員対象の小論文(作文)、面接指導講習会等も
必要である。朝学習については、学年が主体と
なり、その学年の課題を見つけだし、教科と連
携して取り組んでいく。
毎月発行している進路通信により、生徒は様々
な情報を得ている。しかし、生徒が保護者に通
信等を渡さないことが多いため保護者への情報
・進路通信やHP等の 提供の量は少ない。業者が作成している冊子な
充実を図り、保護者と どの配布も必要である。HPによる情報提供は
今の時代欠かせないものであるが、今年度は更
の連携を図る。
新が遅れたことと、保護者へのアピールをする
ことができなかった。
進路通信を保護者に渡すという指導には限界が
ある。PTA総会や保護者対象の進路講演会を
通して、知識や冊子などを提供していく。保護
者会での配布も効果的である。学校での会に参
加できない保護者には、HPを通して情報提供
をする。そのためには、常に最新データーへの
更新が必要である。また、HPにカウンタを設
けるなどして、どの程度の保護者がHPを見て
いるかを解析できるとよい。
・心身の健康状態を把
握し、疾病を予防する
とともに、自己の健康
管理ができるよう取り
組む。
教職員、生徒、保護者ともに目標指数を上回っ
た。しかし、う歯の未処置者数、視力1.0未
満の生徒数や肥満傾向の生徒数については県平
均より多い状態であるため保護者と連携を取り
対処する必要がある。
今後も朝の健康調査や個別の保健指導を通し
て、生徒の健康に対する意識の向上を図ってい
く。う歯、視力、肥満度については県平均より
良い結果になるよう、保護者の協力のもと指導
していく。
・安全できれいな環境
をつくるため、清掃終
了時間まで主体的に清
掃活動に取り組む。
教職員、生徒、保護者ともに昨年度と結果につ
いて大きな変化がなく、目標指数を上回った。
しかし、時間いっぱい自ら進んで清掃に励むと
いう点では意識が欠けている生徒も見られた。
環境美化に対する取り組みについて今後も力を
入れていく必要がある。
教職員が環境整備に対して一丸となり、生徒に
丁寧に対処、指導をしていく。また、生徒が清
掃をしやすい環境を作り、支援していくための
やり方を工夫する。
・様々な分野の良書を
選び、生徒や教職員の
要望に添った図書・資
料をそろえる。
1学期に比べ利用者が増加し目標指数も上回っ
たが、教職員のAの選択率は27%と低い。書
庫の整備と閲覧室の拡張は終了したので、新設
の科・コースを考慮しながら、教職員の希望に
添った選書をすることが今後の課題である。
コース・科・教科ごとに、3年に一回は、ある
程度まとまった専門書を購入できるような予算
配分にする。上半期に決定してもらい、必要が
ない場合は下半期の一般図書購入にあてる。緊
急に必要な場合は、相談して決める。
目標指数は上回ったが、マナーを守れない生徒
はまだ多数いる。図書館を利用した人だけが回
答することになっていたが、回答数から、授業
等で利用した生徒は答えていないように思われ
る。質問のし方を見直す必要がある。
開館時は図書委員だけに任せずに、必ず図書部
の教職員が閲覧室のどこかにいるようにして、
マナーを守れない生徒に指導する。授業等での
利用の際は、担当の先生に指導をお願いする。
・企業見学、ビジネス
マナー講習会、進路L
H、パワーアップタイ
ムなどをとおして、将
来の目標を持たせ、進
路実現に向けて努力さ
せる。
進路指導
保健管理
図書指導 ・誰もが気持ちよく過
ごせるよう、図書・資
料・設備の整理整頓に
努めるとともに、利用
者にはルールやマナー
の遵守を促す。
・保護者に、学校祭・
公開授業など学校行事
保護者と
への参加を促し、協
の連携
力・連携の強化を図
る。
教職員と保護者に対するアンケートでは目標指 担任や関係各部との連携を図り、SHやLH、
数を上回ったが、生徒に対するアンケートでは 学年集会、保護者への案内通知を通じて学校行
目標指数を下回った。生徒が保護者に学校行事 事の情報を流しながら生徒の意識向上を図る。
関連の情報を確実に伝えるよう工夫する必要が
ある。
教職員に対するアンケートでは目標指数を下
防災教育に関する情報を定期的に流したり、避
・生徒の防災に対する
回った。教職員の防災教育に対する意識向上を 難訓練などの機会をとらえて教職員の意識向上
意識向上のため、教育
安全管理
図る必要がある。
を図る。
活動全般を通して防災
教育に取り組む。
・生徒の専門力向上の
ため,実験実習及び資
格取得,農業クラブ活
動などの指導を充実さ
専門農業 せる。
系指導
・産業界や地域との連
携を図り,社会の技術
進展に対応した農業教
育に取り組む。
専門工業
系指導
・実験実習や資格取得、農業クラブ活動など専
門学習に十分に取り組んだ生徒が44.4%、
おおむね取り組んだ生徒が42.6%と真面目
に専門学習に取り組んでいた。
・専門学習を充実させる。
・資格の合格率や大会などでの入賞率向上を図
る。
・PUTなどを有効的に活用し意欲的に取り組
むようにする。
・昨年まで実施していた学校祭が中止、東十郷 ・総合産業高校としてどういう形で産業界や地
小学校や嶺北特別支援学校との交流が諸事情に 域と連携するのが効果的なのかを継続的に検討
より少なくなった影響で教職員の評価は目標を する。
下回ったと思われる。しかし、実際は県の事業
などで産業界との交流は増えている。
99%の達成率をあげることができた。ものづ 来年度もこの流れが途絶えないよう気を引き締
・ものづくり学習を通 くりに対する心構えや意気込みが芽生えている めるとともに、目標指数を80%に引き上げ
して他との協調的な行 と考えられる。今後も着実に成長できるよう指 る。
動が取れ、他への思い 導していきたい。
やりの心を持てる。
97%の達成率をあげることができた。それだ 来年度は不合格だった試験に対する再チャレン
け検定試験や資格取得に対する思いが強いと考 ジを促すとともに、さらなる上位の資格や新た
・検定試験や資格試験 えられる。今後もその思いをバックアップでき な資格の取得に向け挑戦するよう指導する。
に積極的に取り組む。 るよう指導していきたい。
・ビジネスの学習を通
して、基本的なビジネ
スマナー、コミュニ
ケーション能力の育成
専門商業 に努める。
系指導
・資格取得に対し高い
意識を持ち、自律的に
学習する力の育成に努
める。
88%の生徒が基本的なマナーを意識している 基本的なマナーを理解し、一人ひとりが場に応
という結果であったが、挨拶や正しい服装、正 じた適切な対処ができるよう、教職員、保護者
しい言葉遣いの点では、多くの生徒が社会人と ともに連携を図りながら取り組む。
なるまでに意識して取り組む必要がある。
資格取得に対する生徒の意識、保護者の満足度 生徒が将来に対する意識をしっかり持ち、資格
ともに高い結果を得られた。生徒は前向きに学 取得に対して積極的に取り組めるよう支援す
習に取り組み、実施した全ての検定試験におい る。
て合格率が高く、良い結果を得られた。
1.2年で学習した基礎科目を高学年での専門 ・学習指導・生徒指導において、学科としての
・実践的・体験的な学 科目に連携させるためにも、より多くの実験・ 共通理解を図るとともに、担任と連携し実施で
習を通して知識や技術 実習を行う必要がある。そのためには、施設設 きるように工夫する。
・家庭科で学んだ知識や技術を実生活に生かし
を身に付け、生活者へ 備の整備、充実が必要である。
ていくことができるようホームプロジェクト活
の理解を深めさせる。
動などを積極的に取り入れていく。
専門家庭
系指導
・検定試験の合格を目指し、多くの生徒が積極 学習指導・生徒指導において、学科としての共
・目標を持って検定試 的に学習に取り組んでいた。
通理解を図るとともに、担任と連携し実施でき
験に積極的に取り組
・放課後などを利用して補習を行い、生徒の能 るように工夫する。実習をはじめとした学習指
み、優れた技術を身に 力に応じて個別に対応したことで成果に結びつ 導の効果を向上させるために、より多くの資格
付けさせる。
いた。
取得への取り組みを強化させる。