ナレッジコース 5 9 (土) 5 時 間…13:00∼16:15(13:00∼14:30、14:45∼16:15) 受講料…12,000円 (同窓生割引9,000円 ※他の優待との併用は出来ません。) 定 員…20名 会 場…東京丸の内キャンパス 16 ( 土 ) 「グローバル社会の動きを理解する鍵 聖書的一神教の理解」 2015年は、 グローバル化する社会の荒々しい一面がむき出しとなるスタートとなった。表現の自由と過 激なテロ活動、むごたらしい暴力的な力のぶつかり合い、そしてそこにはキリスト教的世界とイスラム教 世界がかかわりあっている。その両者の関係を 「衝突」 ととらえてしまうことは大きな誤解を生じさせ、本 質を見誤りかねない。その両者の根底には聖書的一神教という共通の土台がある。 今回のプログラムでは、 グローバルスクールとしての関西学院における聖書の学びが目指すものが、 グ ローバル世界の持つ多様性を支える 「共通性」 を見出すことであることを強く意識しつつ、私たちが直面 する現実をより深く理解する鍵として、改めて聖書を読み直したい。 担 当 講 師 関西学院大学教育学部教授 関西学院宗教総主事 田淵 結 Tabuchi Musubi 1950年兵庫県芦屋市に生まれる。県立芦屋高等学校から関西学院大学文学部(西洋史学専修)、同神学部学士編入学。同 大学院 (修士・博士 旧約聖書学専攻) 課程修了。日本基督教団神戸丸山教会牧師ののち、 1981年関西学院大学文学部助 手(宗教主事)就任。 1985∼87年ロンドン大学キングスカレッジ聖書学部(旧約)博士課程に学院よりランバス留学。文学部教 授(西洋史学専修) を経て、現在関西学院大学教育学部教授(宗教主事)、文学研究科指導教授(西洋史学専修)。関西学院 宗教総主事 (宗教センター長) 、関西学院理事、関西学院千里国際キャンパス統轄、関西学院大学W.M.Voriesに関する総合的 研究プロジェクトセンター長。学院創立125周年事業委員 (式典ほか)、 日本オリエント学会、 日本旧約学会。ヴォーリズ建築文化 全国ネットワーク事務局長。 研究活動 旧約歴史書(申命記、 サムエル記)研究論文多数。関西学院百年史・関西学院事典執筆、 ヴォーリズ関係研究とくに「ヴォーリズ の祈りのかたち」 (編著) 、講演など、 その他学院史紹介記事など多数執筆。 日程 5 内 容 「旧約聖書の中心的理解 神の世界創造、被造物としての人間」 9 (土 ) 第1回 関西学院などで手にされている 『聖書』 のうち 「旧約」 こそユダヤ教、 キリスト教、 イスラム教に共通する 一神教信仰の源泉となる。旧約を知ることなしに真のグローバル理解ははじまらないにも関わらず、私 たち日本社会はその点では非常に危うい。 その基本的理解を紹介しながら、 その一神教的信仰の根 強さ・内実、 そこから生まれる強固な姿勢などについて考える。 「旧約から新約へ 一神教の多様性・共通」 5 14 16 (土 ) 第2回 イエスの登場により一神教はひとつの変化を迎えキリスト教が生まれ、 さらにムハンマドによるイスラム 教へと 「多様化」 する。 そのなかでのキリスト教の持つ意味を、単に対立関係としてではなく、 ユダヤ教 とイスラム教徒の仲介的役割として考える。関西学院の展開するキリスト教主義教育が「護教」 では なく、 キリスト教という立場を明確にしつつグローバル一神教世界における宗教間相互理解を可能と する課題を負うこともご紹介したい。
© Copyright 2024 ExpyDoc