本研究資料発行の趣旨・教科等の資料の見方 【本資料策定の根拠】 教育基本法の改正(H18.12.22) ☆ 21世紀を切り拓く心豊かでたくましい日本人の育成 ☆ 第2条 教育の目標 新しい教育の理念の定め 学校教育法の一部改正(H19.6.27) ☆ 第21条 義務教育の目標を新たに規定 ☆ 第30条2項 学校教育の目指す学力と学習指導の基本的な考え方 中央教育審議会答申(H20.1.17) ☆ 幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領の 改善について 小学校学習指導要領告示(H20.3.28) 豊かな心 □理数系学力 第1章 生きる力 健やかな体 確かな学力 多様な体験 □伝統・文化の教育 □外国語教育の充実 習得・活用・探究型の学習活動 言語活動の充実 総則 第1 教育課程の一般方針 各学校において,児童(生徒)に生きる力をはぐくむことを目指し, 創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で,基礎的・基本的 な知識及び技能を確実に習得させ,これらを活用して課題を解決するた めに必要な思考力,判断力,表現力その他の能力をはぐくむとともに, 主体的に学習に取り組む態度を養い,個性を生かす教育の充実に努めな ければならない。 第1章 総則 第4 指導計画の作成等に当たって配慮すべき事項 2(1) 各教科等の指導に当たっては,児童の思考力,判断力,表現力等を はぐくむ観点から,基礎的・基本的な知識及び技能の活用を図る学習 活動を重視するとともに,言語に対する関心や理解を深め,言語に関 する能力の育成を図る上で必要な言語環境を整え,児童の言語活動を 充実すること。 福島市教育委員会の「活用力」についての取組 (福島市教育委員会 平成21年度研究資料第56集 「活用する力をはぐくむ学習活動」) 「活用する力」とは,「今までの『体験』から学んだことや,習得した『知識・技能』を駆 使し,課題解決に取り組むことができる力」である。 福島県教育委員会の「活用力」についての取組 (福島県教育センター 平成23年度研究紀要Vol.41) 「活用力」とは・・・・ 既習事項を用いて考え,根拠をもとに必要な情報や事柄を判断したり選択したりし,自分 の思いや考えを表現する力 ※ 既習事項:知識・技能,見方や考え方,学習・生活経験等 【研究資料発行の趣旨】 (1)学習指導要領の総則に「各教科等の指導に当たっては,児童の思考力,判断力,表現力等を はぐくむ観点から,基礎的・基本的な知識及び技能の活用を図る学習活動を重視するとともに, 言語に対する関心や理解を深め,言語に関する能力の育成を図る上で必要な言語環境を整え, 児童の言語活動を充実すること」と示されています。前次までは,そのことを踏まえて,児童 の言語活動を充実することに重点をおいてきましたが,今次の研究資料は,基礎的・基本的な 知識及び技能の活用を図る学習活動を重視して資料を作成してきました。 (2)本研究資料では,これまで言語活動の充実の視点から行ってきた研究成果を十分に生かし, 教科・領域等の特性に応じてとらえた活用力を育成する視点から,指導計画を立てた授業実践 となっています。学年における指導の関連性や小学校6年間の系統性及び幼・小,小・中の接 続を踏まえ,児童の発達段階や実態に応じたものとなっています。 (3) 道徳・特別活動・外国語活動では,学習指導要領に示されたそれぞれの目標達成を目指し て,各教科等で学んだことを生かす在り方を深めた実践事例を掲載しました。 本研究資料が,各教科・領域等の「確かな学力の育成」になお一層資するものとして,大いに活用 されることを期待いたします。 【研究資料の見方】 本研究資料は,次のような構成で述べています。 国語,社会,算数,理科,生活,音楽,図画工作,家庭,体育の9教科 及び道徳,特別活動並びに外国語活動の3領域を載せています。 教科・領域等 【授業改善に向けて】 1 学習指導要領の趣旨に基づいて,基礎的・基本的な知識及び技能の活用 を図る学習活動を重視するため,「活用力」の見地から授業改善について 述べています。 教科・領域等に 教科・領域等において,その特質に応じ,思考力,判断力,表現力等を おける活用力の育 育む観点から,「活用力」をどう捉え,どのように育成するかが述べられ 成について ています。 2 【実 授業改善の視点 践 事 例】 授業改善を図る上で,活用力を育成するための視点を挙げています。こ れらの視点は,教科・領域等における指導計画や学習過程を展開するに当 たってのポイントとなっています。 実践について,教科・領域等の特質に応じて,展開の様子や結果及び実 践の振り返りを授業改善の視点をもとに述べています。
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