2004年から2013年の間に肺切除手術を施行された方へのお知らせ(PDF)

2004年から2013年の間に肺切除手術を施行された方へのお知らせ
新潟県立がんセンター新潟病院呼吸器外科では他施設と共同で肺切除を受けら
れた方の術後の経過情報を分析して、肺切除後の脳梗塞の発生と手術術式にお
ける関係を明らかにする研究を行っています。
【研究の概要】
肺切除術後脳梗塞の発生は、約0.3%とされています。頻度は高くありませんが、
脳梗塞は時として重大な結果を招くことがあります。特に近年は、高齢者を含
めたハイリスク症例に対する手術が増加しており、周術期管理の重要性が増し
ています。しかしながら、患者側の因子のみならず、肺切除術の術式による脳
梗塞発症のリスクが異なる可能性が指摘されつつあります。これまで、術後発
症脳梗塞は、患者側因子が主な原因と考えられてきたため、発症に対する予防
は、患者側リスクが高い場合に限り行ってきました。しかしながら、時として
経験するリスクの無い患者での術後脳梗塞においては、術式が関与している可
能性があり、周術期管理を変えていく必要性があります。
これらの背景から本研究では、肺切除術後脳梗塞症例において、周術期、
手術因子、とくに術式との関連を探索し、より適切な周術期管理を確立するこ
とを目的としております。
【対象となる方】
2004 年から 2013 年の間に当科にて肺切除手術を施行された方の中で術後脳梗塞
を発症された方、2009 年 2 月中に肺切除をされた方が対象となります。不明な
点は呼吸器外科医師にお尋ねください。
【問い合わせ先】
新潟県立がんセンター新潟病院
呼吸器外科 吉谷
〒951-8566 新潟県新潟市中央区川岸町 2-15-3
克雄
電話:025-266-5111(大代表)
平成 27 年 2 月