株式会社 東 所在地 〒105-8001 東京都港区芝浦1-1-1 ホームページURL http://www.toshiba.co.jp/saiyou/ 芝 1.会社概要 創 業 1875年 資本金 資本金 業 売上高:3 兆 2,945 億円(単独) 績 4,399 億円 6 兆 5,025 億円(連結)(2014 年 3 月末現在) 従業員数 35,943 人(単独)、200,260 人(連結)(2014 年 3 月末現在) 事業内容 デジタルプロダクツ、電子デバイス、社会インフラ、家庭電器など 各種システム・機器・サービスの開発・製造・販売 2.会社の特色 「人と、地球の、明日のために。」 このグループスローガンは、経営理念である「人を大切にします」、「豊かな価 値を創造します」、「社会に貢献します」という考え方のもと、東芝グループが果たすべき使命と共有すべき価値観を表 しています。1875 年の創業時から、私たちは事業を通じて世界のすべての人々の幸せな生活と文化の向上に寄与するこ とが企業としての社会的責任であると考えてきました。私たちはこれからも、今日のさまざまな課題に誠実に向き合いな がら、人と地球の明日のために、歩んでいきます。 3.先端技術・技術開発・製品開発例の紹介(東芝レビューVol.69 No.3 (2014)より抜粋) 3.1 阪急電鉄(株)1000系通勤車用電気品 阪急電鉄(株)の 1000 系通勤車用に、駆動システムや車 両情報統合システムなど主要な電気品を一式納入した。駆 動システムは、高効率な全閉型永久磁石同期電動機 (PMSM:Permanent Magnet Synchronous Motor)と VVVF(Variable Voltage Variable Frequency)インバータ 装置を組み合わせることで、消費電力量を従来の車両と比 べて約 1/2 に削減した。車両情報統合システムは、車内案 内表示器に大画面の 32 型ハーフサイズの液晶ディスプレ イを搭載し、長い路線や長い編成でも文字サイズを小さく することなく、1 列に情報を表示できる。また、2 画面分 割により、動画と運行案内の同時表示も可能である。1000 系通勤車は、2013 年 11 月から神戸線で営業運転が行われ ている。(社会インフラシステム社) 3.2 佐賀市清掃工場バイオマスエネルギー利活用促進事業へのCCU設備の導入 当社は佐賀市が進める「清掃工場バイオマスエネルギー利活用促進事業」に 参画し、2013 年 10 月に同市清掃工場に二酸化炭素(CO2)分離回収活用(CCU: Carbon Dioxide Capture and Utilization)試験設備を納入した。この設備は アミン系吸収液を用いて清掃工場で発生する排ガスから 10~20kg/日の CO2 を 分離回収する能力を持ち、起動及び停止を含めた自動運転を実現している。佐 賀市は回収した CO2 を農産物栽培や藻類の培養などに活用するシステムの構築 を目指しており、当社は佐賀市と共同でこの設備を用いて CO2 純度の確認、吸 収液の耐久性、利活用検討、及び経済性評価を行う予定である。 (電力システム社) 3.3 シリーズハイブリッド車向けドライブシステムの開発 シリーズハイブリッド自動車 (シリーズ HEV)向けに、電気駆動 系コンポーネントであるインバー タユニット及びモータ・発電機ユ ニットを開発した。シリーズ HEV は、通常のエンジンに加えて電気 駆動系コンポーネントを備えた環 境対応車であり、バッテリーの残 存電力がなくなるとエンジンが発 電用モータを回して車両駆動及び バッテリー充電を行う。 また、駆動用モータを制動力として使うことで、運動エネルギーを電気エネルギーとして回収することも可能であ る。シリーズ HEV に駆動力を与えるのは、駆動用モータだけである。したがって、非常に厳しいトルク振動許容値 が要求されるが、振動を抑制するトルク指令を加算することで、最大トルク時変動幅3%以内を達成した。同様に 磁気騒音に対する厳しい要求については、電磁界解析を用いて高性能を維持しながら最適となる構造を得て解決し た。また、車両で大きな課題となるラジオノイズ問題に対しては、インバータから発生するスイッチングノイズに 伴う漏れ電流を抑制する設計手法を見出し、改善を行った。(社会インフラシステム社) 3.4 超臨界CO2タービンの燃焼器実圧燃焼試験に成功 当社は、米国にある燃焼試験設備を利用して超臨界 CO2 タ ービンの燃焼器実圧試験燃焼試験を 2013 年 1 月から行って きた。試験用の燃焼器の圧力を段階的に上げて、7 月に目標 圧力の 300atm での試験に成功し、安定した燃焼を確認した。 現在開発中の超臨界 CO2 サイクル火力発電システムでは高圧 燃焼器の開発が大きな課題となっていたが、今回の燃焼試験 の成功により実現に大きく近づいた。超臨界 CO2 サイクル火 力発電システムは高効率で発電しながら CO2 を大気に放出し ないため、環境調和型の火力発電システムを実現することが 出る。(電力システム社) 3.5 X線CT診断装置用駆動モータの小型化 X線CT診断装置では、より多くの施設への導入を 図るため省スペース化が求められており、装置内部の X線管やX線検出器などを回転させるモータについて も、小型化が必要である。そこでモータ構成を見直し、 固定子(コイル)と回転子(永久磁石)の角度ピッチを極 力近づけ、新たに5連同相逆巻という巻線配置を採用 することで、空隙断面積当たりの有効磁束量を 33%増大 させた。その結果、モータ外径を 22%(直径:1,400→ 1,090mm)低減でき、出力を維持したままでモータ体積 を 10%縮小した。また磁石形状の適正化により、ネオジ ム磁石についても使用量を削減した。このモータは 2013 年 4 月にリリースした AquilionTM PRIME に搭載さ れ、装置の小型化(当社従来比で体積を 34%削減)と軽量 化(同、質量を 28%削減)に貢献した。 (生産技術センター/東芝メディカルシステムズ(株)) *掲載の商品の名称は、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。 問合せ先:e-mail:[email protected] tel:03-3457-2191 fax:03-5444-9204
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