平成27年 3月10日 東海北陸厚生局 元保険薬局への対応について 平成27年3月9日に開催された東海北陸地方社会保険医療協議会において、「元保険薬局の 指定の取消相当」について建議がありました。 これを受け、東海北陸厚生局長は、以下のとおり対応することを決定しましたのでお知らせいた します。 1 内容 元保険薬局の指定の取消相当 名 称 こまくさ薬局大垣店 所 在 地 岐阜県大垣市新田町2-20-1 開 設 者 有限会社こまくさ 代表取締役 村瀬 健司 指定年月日 平成12年10月1日 2 取消相当の取扱いの原因となる主な事実 【元保険薬局の事故】 (1) 実際に行った保険調剤に行っていない保険調剤を付け増して、調剤報酬を不正に請求して いた。(付増請求) (2) 無資格者が行った調剤を保険薬剤師が行ったものとして、調剤報酬を不正に請求していた。 (その他請求) (3) 上記(1)及び(2)について、調剤録に不実記載していた。 (4) 算定要件を満たさない調剤報酬を不当に請求していた。 これらは、保険医療機関又は保険薬局の責務を定めた健康保険法第70条第1項、保険医又は 保険薬剤師の責務を定めた健康保険法第72条第1項、保険医療機関等の責務を定めた国民健 康保険法第40条第1項及び高齢者の医療の確保に関する法律第65条に違反する。 3 不正・不当請求の事実が判明した経緯 東海北陸厚生局岐阜事務所に、大垣警察署から当該保険薬局の無資格者の調剤に係る調剤 報酬の保険請求行為について電話照会があり、その後、岐阜県警が当該保険薬局の開設法人、 代表者及び事務員3名を薬剤師の資格がない事務員に調剤させていたとして、薬剤師法と薬事法 違反容疑で岐阜地方検察庁に書類送検したという新聞報道があり、この報道から無資格者が行っ た調剤について調剤報酬の不正請求が疑われた。 岐阜区検察庁において開設法人の代表者及び従事者の薬事法違反に係る訴訟記録を閲覧及 び謄写したところ、事務員に調剤させたこと、本来は閉局している時間帯において、11回にわたり 事務員に薬局を開局させ、管理薬剤師に実地に管理させなかったことを確認した。 以上の状況から、調剤及び調剤報酬の請求に不正又は著しい不当が強く疑われたため、監査に おいて事実確認を行い、元保険薬局の事故で示した事実が判明した。 1 4 監査において確認した不正請求額 不正請求 不当請求 21名(実質19名) 20名(実質19名) 31件(実質29件) 309件(実質218件) 62,315円 170,610円 (監査対象期間:平成22年7月~平成23年12月調剤分) 5 取消相当の年月日 平成27年3月11日 取消相当となった日から5年を経過するまでの間に、再指定の申請があった場合は保険薬局 として著しく不適当と認め再指定を行わない。 6 その他参考事項 当該保険薬局は、平成23年12月31日をもって廃止されている。 2
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