ぼうがつかこふん 23.坊 ヶ 塚 古墳 所 在 地 鳥取市広岡 369 個人 指定年月日 昭和 56 年 11 月 27 日 県指定 概 要 空山の北東山麓、広岡部落の谷奥部に位置する「坊ヶ塚古墳」は、周りを水田や 畑に囲まれていた山林地内に残っている。墳丘直径 13m、高さ 3.3m の後期古墳で ある。この古墳は自然石、割石を使用し、右方袖形式の横穴式石室(全長 6.95m) を有した円墳である。背後には周溝と思われる凹地が認められる。 石室内の壁画は、最近の落書きのため被害が目立つが、全体にわたって線刻群が 見られる。特に、玄室左側壁羨道寄りに描かれた人物像と幾何学状文様、羨道部羨 門寄り左側壁の放射状図文群は特徴的図文と言えよう。この人物像は服装表現が明 瞭で、描写がリアルである。人物両側に描かれた幾何学状図文もこの人物像と一連 のものと推定される。また、放射状図文は、線長 30cm にわたり、綾杉文の変形と も思われる。
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