作業療法士 藤原佑美

認知神経リハビリテーション症例検討会
症例は、平成22年7月、脳梗塞を呈した80歳代女性である。Brs上肢・手指・下肢すべてⅤ、
感覚障害は認められない。情報変換課題では、視覚と視覚、体性感覚と体性感覚とのマッチン
グが困難であり、左右での運動にエラーを認め、一つ前に行った運動を継続して運動を行う意
図性保続の出現が認められていた。このような病態から体性感覚情報が身体運動に繋がらず運
動イメージの障害を呈しているのではないかとの意見が聴かれた。また、外部に対して自身の
身体がどのようになっているのかについて認識が低下していることから、動作訓練も含めてい
くとよいのではないかなどの意見も聴かれた。勉強会に参加し、今回はPTからの視点での検討
会だったが上肢と下肢ではどのような差が認められるのか、また運動学習の低下が認められる
方に対してのアプローチ方法なども今後勉強していきたいと思いました。
作業療法士
藤原佑美