2015 年度 早稲田大学 商学部 (政治経済) 解答解説

2015 年度 早稲田大学 商学部 (政治経済) 解答解説
Ⅰ 政治分野(司法制度)
解答
問1 A 特別裁判所 B 陪審 C 参審 D 裁判員 E 検察審査会
問2 オ
問3 ウ
問4 エ
問5 オ
問6 ウ・エ
解説
問1 国民の司法参加については、2014 年が裁判員法制定 10 年、裁判員制度発足5年という節目であったため、
多くの受験生が十分な準備をしていたことと思われる。したがって、完答であった受験生が多いことと思われ
る。
問3 恵庭事件は9条をめぐる裁判であることは明白なので、梅田事件などを知らなくても迷うことなく正解で
きる。
問5 裁判員制度の導入とともに検察審査会制度も改められたので、こういう出題も予想の範囲であったことだ
ろう。
Ⅱ 経済分野(市場機構)
解答
問1 イ
問2 均衡
問3 イ
問4 ウ
問5 ア
問6 イ
問7 需要供給
問8 イ
問9 市場の失敗
問 10 ア
問 11 ウ
解説
問1
需給曲線の方程式を用いて計算するだけなので、
計算問題としては非常に易しい。
問3・4も同様である。
問 10 「規模の経済(規模の利益)
」とは、生産量が大きくなるほど1単位当りの生産費、すなわち平均費用が
逓減していくことである。この点をグラフ化したものを素直に選べばよい。
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Ⅲ 経済分野(高齢化をめぐる諸問題)
解答
問1 指定字数(35 字以内)
15~49 歳の年齢別出生率の合計で、一人の女性が生涯に産む子供の数。
問2 生産年齢人口
問3 指定字数(90 字以内)
その年に納付された保険料をその年の保険金給付に充当するのが賦課方式である。その結果、高齢化が進
展して年金給付が増加すると保険料を引き上げない限り年金財政を悪化させることになる。
問4 エ
問5 B 国民健康保険 C 後期高齢者
問6 ウ
問7 ア
解説
問1 指定字数が「35 字以内」で若干長いため解答例では可能な限り丁寧に書いておいたが、
「一人の女性が生
涯に産む子供数」がきちんと明示されていれば正解とされる可能性が高いのではないだろうか。
問3 指定字数「90 字以内」であるが、書くべきことは「賦課方式」の意味と「財政への悪影響の理由」の2点
なので、それほど難しくはない。論述問題は 30 字程度で1つの論点を書くことができるので、日頃からその
程度の字数で説明できるように訓練しておくと、論述問題にも戸惑わずに対応できる。
問4 基礎年金は 65 歳支給に移行している。その他の年金は年齢別に徐々に移行中なので、エが正しい。
問6 政府債務残高はストックなので、ウが誤り。
Ⅳ 経済分野(環境問題)
解答
問1 京都議定書
問2 ア
問3 四日市ぜんそく
問4 ウ
問5 循環型社会
問6 企業の社会的責任
問7 オ
問8 固定価格買取
問9 ラムサール
解説
問7 「投資先の環境配慮や社会的側面を考慮する」という記述から、
「社会的責任投資」すなわち「SRI(Socially
Responsible Investment)
」が正解となる。若干難しいとはいえ、直前に「CSR(Corporate Social
Responsibility)
」という言葉もあることから、選択肢から適語を類推することも不可能ではない。
問8 「再生可能エネルギー固定価格買取制度」は近年のエネルギー問題を整理していれば答えられたはずであ
る。制度設計に問題があり複数の電力会社が太陽光発電の買い取りを留保する事態を招来して再度注目を浴
びたため、ニュースで見聞きした人も多いはずである。これら以外の設問は、いずれも基本レベルであった。
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