上昇基調が期待される米ドル(対円)

楽読
(ラクヨミ)
2016年10月11日
Vol.
1,150
上昇基調が期待される米ドル(対円)
足元で、米ドル(対円)の上昇基調が続いています。
その背景には、ISM製造業および非製造業の景況感指数が市場予想を上回るなど、堅調な米国経済指標
が相次いで公表されたことに加え、FRB(米連邦準備制度理事会)高官の早期利上げに向けた発言などから、
年内の利上げ観測が強まり、米国金利が上昇し、日米金利差が拡大傾向になったことが挙げられます。また、
OPEC(石油輸出国機構)臨時総会において原油の減産が大枠合意され、原油価格が急反発したことや、米
司法省から巨額の和解金支払いを求められたドイツの大手銀行を巡る信用不安が和らいだことなども、投資
家心理の改善をもたらし、米ドル買いにつながったと考えられます。
注目されていた7日発表の9月の米国雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比15.6万人増と市場予想
を下回ったほか、失業率も5%と0.1ポイント悪化したことから、一時的に米ドル安・円高となりました。しかし、
賃金水準が改善するなどまずまずの内容だったことから、FRBの年内利上げ路線は変わらないとの見方が
優勢となり、その後の為替市場では米ドル高・円安が継続しています。さらに、9日の米大統領候補による第
2回テレビ討論会で、トランプ候補が初回に続き劣勢となったことも、米ドルの支援材料になったとみられます。
足元の米ドル/円のネットポジションを米商品先物取引委員会(CFTC)のデータで見ると、円の買い持ちネット
ポジションは約6万8千枚(10月4日時点)と、過去最高だった4月中旬に次ぐ水準となっています。11月8日の
大統領選挙などを視野に、投機筋が持ち高の調整(減少)に伴ない円売りに動く可能性も考えられます。
今後、ドイツやイタリアの金融機関に信用不安が高まった場合や、米国の大統領選挙の行方次第では、リス
ク回避的な円高となる可能性があるものの、米国における景況感の改善は、年内の利上げの可能性を高め、
米ドル(対円)のさらなる上昇につながると期待されます。
米ドル/円のネットポジション*
米ドル(対円)と日米金利差の推移
(2016年1月5日~2016年10月4日、週次)
(2015年1月初~2016年10月11日※)
※日米金利差は10月7日時点、
為替は日本時間14時時点
(円)
(%)
(枚)
*円買い持ちポジション-円売り持ちポジション (円)
1.4
0
125
1.2
10,000
120
1
20,000
120
115
0.8
30,000
115
110
0.6
40,000
110
50,000
105
105
0.4
60,000
100
130
米ドル(対円、左軸)
日米金利差※(右軸)
0.2
100
※米国2年国債利回り-日本2年国債利回り
95
15/1
0
15/7
16/1
16/7 (年/月)
70,000
80,000
130
米ドル/円のネット
ポジション(左軸)
円買い持ち
ポジション
16/1
16/3
125
対米ドル(対円、右軸)
16/5
16/7
95
90
16/9 (年/月)
(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)
※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。
■ 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資
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