平成27年度沖縄戦に関する音声ガイドコンテンツ作成委託業務

平成27年度沖縄戦に関する音声ガイドコンテンツ作成委託業務仕様書
1.業務の目的
沖縄戦終結から 70 年が経過し、その悲惨な記憶が薄れている中において、県では沖
縄戦の歴史的事実を次の世代へどのように伝えていくかが課題となっている。
沖縄戦を継承する取り組みとして、壕やガマなどの戦跡における沖縄戦体験者によ
る語り部活動が効果的であると言われているが、年々、沖縄戦体験者の減少や高齢化
に伴い、現在、このような取り組みが減少している状況がある。
沖縄戦に関する証言記録等を音声化し、壕やガマなどの戦跡において聴き追体験す
ることにより、沖縄戦の歴史的事実の継承を図ることを目的とする。
2.業務内容
沖縄県にあった 21 の学徒隊の状況や証言記録、沖縄戦の戦況に関する資料等を活用
し、沖縄戦の状況を音声等によって表現することにより、学生の身分でありながら戦
闘の最前線において悲惨な沖縄戦を経験した者たちの視点に立ち追体験ができる音声
ガイドコンテンツを制作する。
製作する音声ガイドコンテンツの数量は 260 本とする。
3.想定する活用シーン
学徒隊の学園生活から学徒動員、南部撤退、解散、米軍収容等の経緯をたどるコー
スを進みながら、関連する音声ガイドを聴くことにより、当時の状況を詳しく知るこ
とができるよう、沖縄県ホームページにおいて音声ガイドコンテンツを公開する。
4.制作方針
①沖縄戦を知らない者が、音声ガイドを聴くことにより、学徒隊の視点を通じて、主
観的に沖縄戦の実情を感じることができるようなコンテンツとすること。
②原稿は、関係団体等が所有する資料を活用するが、業務目的を達成するために有効
な資料等があれば参考にすること。
③原稿の内容は大筋変えないものとするが、文言の追加や変更など、業務目的を達成
するために必要な変更等は差し支えないものとする。
④音声ガイドコンテンツは1本当たり2分 30 秒から3分程度とすること。
⑤業務目的を達成するため、スライドショーや効果音等を効果的に使用すること。
⑥極端に偏った印象を与える内容にはならないこと。
⑦公開用音声ガイドコンテンツについて、解像度は携帯端末のディスプレイ(10 イン
チ程度)に最適なサイズとし、1本当たりの容量は3メガバイト程度とすること。
5.納品方法
(1) 成果品
①保存用音声データ(WAVA)
②公開用音声ガイドコンテンツ(MPEG4)
※公開用音声ガイダンスを製作する基となる動画データを作成し圧縮して公開用
音声ガイダンスを制作する場合は、基となる動画データも併せて納品すること。
③音声ガイドコンテンツ制作時使用原稿(紙・データ)
(2) 納品方法
受託者は、発注者の指示に従い、随時、次の成果品を提出するものとする。
※平成 27 年9月までに、最初の納品を行うこと。
・進捗状況報告書 1部
・制作が終了した(1)の成果品(電子データは記録メディアに保存の上提出)3部
6.著作権等
委託業務に係る全ての成果品の著作権(著作権法第 27 条及び第 28 条に規定する
権利を含む)は沖縄県に帰属するものとする。
7.委託限度額
10,000,000 円(消費税および地方消費税等一切の経費を含む)を上限とする。
8.留意事項
(1) 一般的事項
①業務の遂行状況について随時報告を行うこと。
②委託者が提供する資料等以外で、業務遂行上必要な資料等は、受託者において手
配するものとし、当該手続きに発生する費用は契約金額に含むものとする。
③委託業務期間はもとより委託業務期間終了後も、当該業務で知り得た秘密、個人
情報等の取り扱いについて守秘義務を厳守すること。
(2) 業務体制
①あらかじめ沖縄県と調整したスケジュールで業務を進めること。
②製作作業に当たる業務責任者を置くとともに、当該業務担当の業務従事者を確保
すること。また、業務担当者及び業務従事者は、効果的な音声ガイドコンテンツ
を制作する上で必要な知識と技能を有すること。なお、業務責任者は委託業務を
総括することとし、沖縄県からの指示はすべえ業務責任者を通じて行うこととす
る。
9.履行期限
平成 28 年2月 29 日
10.協議
この仕様書について疑義が生じたとき又は定めのない事項や細部の業務内容につ
いては、その都度、沖縄県と協議すること。
仕様に明記のない事項及び詳細については、受託者決定後、沖縄県と綿密に協議
の上で決定するものとし、協議の結果、当初の仕様に変更が生じる場合もある。