ご参考資料 2015年3月12日 マーケットレポート タイ中央銀行が0.25%の利下げを決定 ~政策金利は1.75%と2010年11月以来の低水準へ~ タイ中央銀行(以下、中銀)は3月11日、政策金利である翌日物レポ金利を0.25%引き下げ1.75%とすること を決定しました。利下げは2014年3月以来、約1年ぶりとなり、政策金利は2010年11月以来の低水準となりま した。 ◆利下げの背景 タイでは2011年10-12月期に大洪水被害の影響で景気が大きく落ち込みました。その後は復興需要などを 背景に持ち直したものの、2013年以降はインラック前政権のばら撒き政策の反動やタクシン派と反タクシン派 の政治対立が激化した影響から、内需の減速感が強まりました。2014年5月に軍事クーデターが発生した以 降は消費者信頼感指数が急回復するなど政治情勢の安定への期待が高まっていました。しかし暫定政権が 主導するインフラ投資や景気刺激策の効果が現われるには時間を要すること、外需の回復も予想以上に遅 れていること、農産物価格の低迷で農家の所得が減少していることなど、足もとでは景気回復の停滞感が強 まっていました。 2014年12月、15年1月の金融政策決定会合では2名の委員が世界経済の減速リスクや国内のインフレ圧力 の弱さを勘案して利下げを主張していましたが、他の5名の委員は現状の政策金利が景気の下支えに十分 な水準であるとして、据え置きを主張していました。 今回の会合では、タイの経済活動が予想以上に低迷し、政府の財政出動も効果が出るのに時間がかかっ ていることを受け、景気を下支えし民間部門の心理好転を促すために、賛成4、反対3の僅差ながら、追加利 下げを決定したものです。 ◆今後の見通しについて タイは2014年10-12月の実質GDP成長率が前年同期比+2.3%となり、緩やかなペースながら3四半期連続 でプラス成長となりました。消費や投資の回復は鈍いものの、足もとで海外観光客の増加や輸出向けの自動 車生産が増加するなど外需は回復しつつあります。先行きはインフラ投資が徐々に進捗するほか物価下落 による実質所得の改善や利下げの効果から内需も底入れ感を強めていく見込みです。 政策金利、消費者物価上昇率(前年同月比)の推移※1 製造業生産指数※2、消費者信頼感指数の推移 (2010年1月~2015年3月、月次) (%) 7 (2010年2月~2015年2月、月次) 220 6 3月11日0.25%の 利下げを決定 5 4 3 2 -1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 15/1 90 180 85 160 80 100 10/2 75 消費者信頼感 指数(右軸) 120 消費者物価上昇率 0 製造業生産指数(左軸) 200 140 政策金利 1 95 11/2 12/2 13/2 70 14/2 65 15/2 ※1政策金利は2015年3月11日まで。 消費者物価上昇率(前年同月比)は2015年2月分まで。 ※2製造業生産指数は2015年1月分まで。 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/2 ご参考資料 【 ご留意事項 】 ● 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断 ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益 は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 ● 当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開 発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 2/2
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