2015年1・2月

2015年1・2月
景 況
業 種
14年12月 15年1月 先行き
金属洋食器
金
属
ハウスウェア
コ メ ン ト
受注は総じて弱含みが続く。例年の受注期に入り、ホテル向けなどの業
務用を中心に、春先までほぼ前年並みの受注状況が戻ってきている。そう
した中、産地組合では、東京インターナショナルギフトショーにブースを
開設し、地元業者の出展を促すなど販路開拓をサポートする動きも。
受注は総じて弱含み。業務用は、昨年秋頃には止まっていた受注がよ
うやく動き始めており、例年並みの水準に戻しつつある。家庭用は、電
化住宅に対応したIH調理器など一部で堅調な動きもみられるものの、
消費の落ち込みが長引き、全体としては低調な状態が続く。
作 業 工 具
国内向けでは、建築関連工具が堅調を維持。ホームセンター向け製品
は低調ながら、春先の需要期に向けた計画生産の動きがみられる。輸出
では、東南アジア向けに一服感がみられるほか、中国向けの動きも鈍
い。資材価格の上昇により、コスト面での改善が課題となっている。
電 子 部 品
・デバイス
受注は全般的に低調。生産水準の指標である鉱工業指数も前年割れ水
準で推移。その中で、電子部品では半導体製造装置関連部品に動き。ま
た、半導体関連では海外向け需要などが比較的堅調。半導体素材でも在
庫調整の進展により、新年度入りとともに受注持ち直しが期待される。
鋳
物
受注は弱含み。工作機械向けはやや低調。建設資材関連も横ばいで推
移。一方、自動車部品関連では堅調な動き。原材料である鉄スクラップ
の価格は安定してきたが、円安による輸入副資材価格や電気料金の上昇
がコスト高要因に。先行きは、東京五輪関連需要の高まりに期待も。
型
受注はおおむね堅調。自動車関連中心の動きに変化はないものの、受注
水準は各社まちまち。一部自動車メーカーでリコール問題に伴う販売停滞
が続いており、県内でも徐々に影響が顕在化。円安が定着しつつあること
から、今後は製造業の国内シフトによる内需拡大に期待する声も。
一 般 機 械
受注は製品分野によってまだら模様。IT・デジタル関連は、アジア
向け受注を中心に堅調。自動車関連は、一部自動車メーカーでの大規模
リコールの影響などが長引き、減速感が続く。建設・プラントなどの大
型機械は、やや一服感のある状態が続く。先行きは、海外経済の動向な
どに不透明感があり、強弱見方が分かれる。
金
ホクギンMonthly 2015.3
景 況
業 種
14年12月 15年1月 先行き
コ メ ン ト
物
十日町産地では、年末・年始向けの繁忙期が終了したことや、決算を
控えた問屋の仕入れ抑制などもあり、受注が低調。また、円安などによ
り染料価格等の上昇傾向が続く。五泉産地では、1月の生産額・数量は
前年を下回り、総じて厳しい業況が続く。
合 繊 織 物
栃尾産地は春夏物生産期だが受注は弱い。各社の生産量はまだら模様。
そうした中、秋冬物の受注状況では昨年を上回る企業もみられた。一方、見
附産地は端境期が続く。紳士物中心に季節感が薄れてきており、春夏物が2
カ月近く早く終了した模様。先行きも、当面低調な受注状況が続く見通し。
ニ
ト
春夏物生産期。店頭での売上不振を映じて、アパレルの発注姿勢は依然と
して慎重。そのため、生産量は前年を大幅に下回って推移。足下でも目立っ
た追加受注はみられず。今後の秋冬物の見通しも厳しい。そうした中、五泉
産地では、ニット組合主催の展示即売フェアが開かれ、盛況を博した。
木 工 家 具
業況は総じて低調。業務用では小口ながら春先の店舗改装に向けた受注
が継続的にみられる。一方、家庭用では受注確保のため、首都圏を中心に
展示会開催を活発化。また桐材の小物類販売が好調なことから、関係団体
では檜材を使用したアイデア商品を開発し、木工製品のPRを図る。
清
酒
1月の出荷量は、県内向け・県外向けとも前年を下回った。前年の1
月は商品値上げ前の駆け込み需要があったことから、その反動減の影響
が普通酒を中心にみられている。清酒需要が伸び悩む中、足下では、春
向けの新商品の開発により需要喚起に努める動きもある。
菓
1月は需要期であり、売上は前年を若干上回った。2月も総じて前年
並みで推移。そうした中、各メーカーとも定番品のシリーズ展開により
商品ブランドの強化・浸透を図る動きがみられた。足下では、原油価格
下げ止まりによる包装材価格などの再上昇を懸念する声も聞かれた。
設
公共工事は、国、県からの発注減により、これまでの増勢基調に陰り
がみられる。民間工事は、大型工事が少なく盛り上がりに欠ける。住宅
建設は、持ち家を中心に増税後の落ち込みが続いているが、足下では、
相続税対策などを背景にアパートなど貸家の建設に高まりがみられる。
大型小売店
1月の売上は総じて前年を下回った。2月は天候に恵まれ前年並みで推
移。節分やバレンタインイベントはまずまず。食料品は堅調推移。春物
衣料にも動意。一方、昨年の駆け込み需要の反動から、時計などの高額
品は動かず。家電量販店でも、反動減が続いており総じて動きが鈍い。
絹
米
建
織
ッ
ホクギンMonthly 2015.3