2016年5・6月

2016年5・6月
景 況
業 種
16年4月 16年5月 先行き
金属洋食器
金
属
ハウスウェア
コ メ ン ト
受注は依然低調。夏休み前の不需要期で動きが鈍い。特に、個人消費の
低迷などから、業務用が不振。そうした中、欧州向けに輸出している一部の
企業にとっては、英国のEU離脱により、対ユーロで円高が加速しているこ
とから、今後の業績への影響が懸念される。
受注は、総じて低調。但し、新商品の拡充に取り組む企業や、新たに受注
の引き合いがある企業も一部でみられる。そうした中、産地では、国内だけ
でなく、海外需要の取り込みへの動きも出てきたが、英国のEU離脱は円高
進展につながることから、今後の動向を不安視する声も。
作 業 工 具
春先の需要期を過ぎ、生産には一服感。国内販売ではホームセンター向
けが引き続き弱含み。建築関連工具は一部不調な製品もあるが、総じて堅
調な動き。輸出は東南アジア向けがやや低調。国内市場の成熟から海外に
活路を求める企業では、円高傾向や中国経済の減速が懸念材料。
電 子 部 品
・デバイス
受注は低調。鉱工業指数は生産・出荷とも弱含んで推移。半導体関連で
は、円高進行などもあり受注不振が続く。電子部品関連でも、スマートフォ
ン需要の伸び悩みなどから、関連部品の生産は停滞気味。英国のEU離脱
による円相場の急伸が業績に与える悪影響を不安視する声も。
鋳
物
受注は不振。工作機械関連では引き続きスポット的な受注が散見。ま
た、自動車関連も弱含み。足下も低調に推移。短納期、小ロット、安値での
受注が常態化。円高基調だが輸入副資材価格は高止まり。今後、ものづく
り補助金の交付が始まることから、設備需要の高まりに期待。
型
受注は弱含み。受注の中心は引き続き自動車関連だが、円高の進行に加
え、部品工場の事故などによる生産停滞から、大手メーカーで発注を先延ば
しする動き。一方、販売低迷が続く軽自動車関連には引き合いもみられてき
た。先行きは、一層の円高進行による受注環境の悪化が懸念。
一 般 機 械
受注は不透明な状況が続く。
IT・デジタル関連は引き続き低調。建設・プラント関連は
中国・新興国の成長鈍化により低位推移。自動車関連では、国内需要は趨勢的な需要
減ではあるが、北米市場を主体とした好調な一部メーカーからの受注が下支えに。航空
機関連は堅調を維持。英国のEU離脱での円高シフトによる為替動向には一層注視。
金
ホクギンMonthly 2016.7
景 況
業 種
16年4月 16年5月 先行き
コ メ ン ト
物
十日町産地の受注は、前年を下回る水準。イベントの集客状況も低調。
需要の低迷から、白生地等のメーカーは生産を絞っており、資材価格は高止
まりが続く。五泉産地では、生産額・数量とも前年を上回ったが、前年は消
費増税の反動減で落ち込んだためで、厳しい業況は変わらず。
合 繊 織 物
栃尾産地では秋物受注生産期。生産は最盛期を迎えているが前年を下回る
水準。足下では生産が先細り傾向にあり、一部では端境期にかかる。見附産地
ではすでに端境期入り。受注水準は前年を下回る。先行きは両産地とも不透明
感が強い。資材価格は高止まったままで、収益の圧迫要因になっている。
ニ
ト
秋冬物受注生産期。店頭での売上不振を受けて、受注量、生産量とも前年
を下回る。大手ニット卸の倒産もあり、足下でも生産量はさえない動き。先行きは
アパレルのさらなる慎重な発注姿勢を受けて、不透明感が増している。そうした
中、
ニットを使った雑貨を展開して、新しい需要を掘り起こす動きも。
木 工 家 具
業況は総じて低調。業務用では、夏場の商戦向け受注の出足が鈍く見通
しが立たず。小口受注の積み上げで売上確保を図る。家庭用では、組合が
販売促進のため地元での大型展示会を例年通り計画。展示会に合わせて一
般客を自社の工場見学に誘致しPR活動を行う事業者もみられる。
清
酒
5月の出荷量は、県内向け・県外向けとも前年を下回った。酒類別では、
普通酒が飲食店向けを中心に引き続き伸び悩んでいる。足下でも出荷の回
復は鈍い。先行きについては、消費者の節約志向や夏の暑さの影響などか
ら、出荷の伸び悩みがしばらく続くとみる向きが多い。
菓
5月の売上は総じて前年並みを確保。6月はおつまみ向け商品が堅調な
一方、定番品が振るわず、売上は前年を下回って推移。各社とも人気アニメ
やアイドルなどとのコラボレーション商品を企画して需要を喚起。一部で
は、設備投資や海外戦略の強化を図る動きもみられる。
設
公共工事は、国の発注減を背景に低下基調にあり、今年度予算の早期執
行が待たれる状況。民間工事は、大型工事が少なく盛り上がりに欠ける。住
宅建設は、消費税増税が延期されたものの、展示場の客足等に落ち込みは
みられておらず、持家の受注は回復基調にある。
大型小売店
5月の売上は総じて前年並みを確保。6月は気温の上昇により、夏物衣
料に動意。食料品は引き続き堅調。一部では、例年よりも早く高価格帯のラ
ンドセルなどに動き。また、エアコンなど白物家電もまずまず。英国のEU離
脱を受け、今後の消費マインドへの影響を心配する声も。
絹
米
建
織
ッ
ホクギンMonthly 2016.7