2016年7・8月 景 況 業 種 16年6月 16年7月 先行き 金属洋食器 金 属 ハウスウェア コ メ ン ト 受注は総じて不調。特に、夏場の足下の動きは鈍い。そうした中、産地で は、9月初旬に東京で展示即売会を開催するなど、首都圏と燕地域の双方 で各種イベントを企画・開催予定。企業と組合が一体となって注力すること により、今後の産地PRや受注拡大が期待される。 受注は全体として依然低調。そうした中、需要の変化に適応するために 業務の多角化が進んでおり、家庭用のアイススプーン、生産設備用のステン レス器物などに動きがみられる。また、産地では、若手への技能継承や人手 不足に対応した生産体制維持が今後の課題との声も聞かれた。 作 業 工 具 国内向けは、秋口の需要期に向けて生産、販売とも徐々に上がり基調。 ホームセンター向けは総じて弱含みながら、一部製品に好調な動きがみられ る。建築関連工具は堅調に推移。輸出は東南アジア向けが低調、中国向け も不振が続く。長引く円高傾向に懸念を示す声も聞かれた。 電 子 部 品 ・デバイス 受注は低調。鉱工業指数は生産・出荷とも前年割れ水準で推移。国内設 備投資の低迷などから産業機械向け電子部品の需要が高まらず。100円水 準の円高が続き、海外向け電子部品メーカーを中心に、収益面でも厳しさ が増す。先行きも明確な需要回復が見込まれず、当面は不透明。 鋳 物 受注は依然として低調。国内設備投資の低迷や海外経済の減速などから 工作機械需要が停滞しており、工作機械向けは不振が続く。需要低迷を背 景に納入価格の引き下げ要請が強まってきた。需要喚起を期待されている ものづくり補助金の効果も現状では限定的なものにとどまる。 型 受注はやや弱含み。県央地区での受注動向を反映する共同資材購入の 実績は前年割れの水準。引き合いはあるものの、価格面で見合わず、仕事が 海外へ流出するケースが散見。足下でも受注動向は盛り上がらず。業界で は秋以降、国内大手自動車メーカーの生産拡大に期待。 一 般 機 械 スマートフォン関連は依然低調。建設・プラント関連は一部中国で底打ちの気 配。自動車関連では北米市場を主体とした好調な一部メーカーからの下支えもあ り好転の兆し。航空機関連は堅調を維持。全般的に、内需は一部でものづくり 補助金の効果が窺えるが、 その効果が終わる秋以降の動向に注視。外需につ いては円高による設備投資マインドの低下が懸念。 金 ホクギンMonthly 2016.9 景 況 業 種 絹 織 16年6月 16年7月 先行き 物 コ メ ン ト 十日町産地では、受注量は前年割れの水準。展示会等イベントの数は夏期 のため少なく、集客状況も低調。需要低迷を背景とした白生地等のメーカーで の生産調整から、資材価格は依然として高止まり。五泉産地では、生産額・ 数量とも前年を上回ったが、依然として水準は低く、厳しい業況が続く。 合 繊 織 物 栃尾産地では秋物生産最終期。生産量は前年割れ。足下では端境期入り。 後染の一部に動意がみられるものの、 あとはおしなべて厳しい。見附産地では端 境期が長引いていて、前年並みの水準。先行きは春物の受注時期となるが、 ア パレルの発注手控えの影響で、両産地とも不透明感が強い。 ニ ト 秋冬物生産期。天候不良もあって、消費が盛り上がらず、 アパレルはますます 発注姿勢が慎重に。足下は秋冬物生産最終期であるが、 追加受注はほとんどみ られず。先行きではこれから春物の時期となるが、不透明感が増している。原材 料は、生産調整で量が少ないものの、高止まりが見込まれる。 木 工 家 具 業況は総じて低調。業務用では夏場の商戦向け受注は苦戦したものの、 小口ながら秋のセール向け受注に動きがみられる。家庭用では、自社PRの ため県外の展示会に積極的に出展する業者もあるが直接の受注にはつな がらず。手頃なサイズの製品を中心としたネット販売で売上確保を図る。 清 酒 7月の出荷量は、県内向け・県外向けとも前年を下回った。消費者の節約 志向や猛暑の影響などから、居酒屋などの飲食店向けが不振。酒類別で は、普通酒の落ち込みが目立つ。出荷が伸び悩む中、足下では、秋向けの 季節限定商品の投入で需要喚起に努める動きがみられる。 菓 7月の売上は夏場の不需要期もあり総じて前年を下回った。足下では、 おつまみ系商品が堅調で売上は前年並みで推移。各社とも、秋の需要期を 前にハロウィン向け商品を企画し、需要を喚起。一部では、健康志向の消 費者をターゲットとした商品により新規顧客開拓の動きも。 設 公共工事は、今年度予算の執行を受けて足下では持ち直しつつある。民 間工事は、大型物件が少ないものの、福祉施設などに底堅い動きがみられ る。住宅建設は、消費税率引き上げ延期の影響等はみられず、住宅ローン 金利の低下を下支え要因として、持家の受注は回復基調にある。 大型小売店 7月は後半に気温が上昇し、夏物関連商品が伸びたことから売上は前年 を上回った。お盆商戦は、 「山の日」の影響で客足が分散したものの、全体 では前年並みを維持。足下では残暑が長引き、秋物衣料の動きが鈍い。一 部に、台風発生による農産物価格の高騰を懸念する声も聞かれた。 米 建 ッ ホクギンMonthly 2016.9
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