平成26年度 学力向上アクションプラン 1 学校の状況と地域の実態 (1) 体育科およびメンターチームの授業研究を中心とした教員の研究・研修は、定着してきている。P DCAを活かしたさらなる研究活動の充実には、今後とも工夫が必要である。 (2) 経験の浅い教員も多く、基礎的な指導技術をより一層身に付ける必要がある。 (3) 特別な教育的支援が必要な子どもへの対応については、キラキラルームの活用を中心に指導体制を確立 している。 (4) 子どもたちの一日の家庭の勉強時間30分以下の子どもが2~3割、一日の読書量10分以下の子ども が3~4割と、家庭における学習環境が十分には整っているとは言えない。 (5) 図書ボランティアやクラブボランティアなど、地域のボランティアを活用した学習も積極的に取り入 れ、学校・家庭・地域との連携による学習を今後とも推進していきたい。 2 今後3年間の方向(中期学校経営方針) (2)学力向上に関する指導の目標・方針 (平成 28 年度末の姿) ○ 言語活動を中核に据えた自分の考えを表現できる学習の充実により、思考力・判断力・表現力の育成 が図られるとともに、市学力学習状況調査の標準化得点が2ポイント向上しています。 ○ 特別な教育的支援が必要な子どもの在籍する学級において安定した授業ができる指導技術を教師が 身に付けています。 ○ 放課後における研修・研究時間を週一回は確保し、実践的な研修・研究を組織的に行っています。 3 横浜市学力学習状況調査等からの平成 26 年度の実態把握 (1)学力の概要と要因の分析 全体的には、横浜市の平均的な学力かやや下回っ ている。学習意識、生活意識については、昨年より 高学年において上がってきたもののまだ全体的に見 て横浜市の平均を下回っている。教科等の学習が好 きではない、と答えている子どもが3割程度存在す る。好きではないの理由として「分からない」 「自分 の考えを表現できない」 「体験的な学習が少ない」な どという回答が多く、授業改善が求められている。 (2)教科学習の状況 ○ 国語科:正確に読み取る力は身に付いているものの、考えを話したり意見を聞いたりすることは課題 ○ 算数科:数学的な考え方についてはほぼ平均を上回っているが、技能の観点において課題 ○ 社会科:知識・理解においては、ほぼ市の平均だが、思考判断の観点において課題 ○ 理 科:学習意識は高いものの、学力において全般的に市の平均を下回っている。 (3)経年変化の状況と要因の分析(学習・生活意識調査も含めて分析) 学校全体としては、学年が進むにつれて少しずつ高まっている状況が見られる。特に生活および学習意識調 査からみると、24年度ではほとんどの学年が横浜市の平均を下回っていたが、25年度には高学年において 横浜市の平均とほぼ同じとなった。教室での日々の学習や毎日の宿題、放課後学習など学校と家庭における日 常生活の学習リズムが整ってきたのではないかと考える。低学年においても、家庭での学習習慣を早くから確 立することができるようになると、学力の定着につながっていくと想定される。今後、学校では目標やめあて を明確にし、学習の見通しをもって取り組んでいく中で、自分の考えを様々な形、場で表現する学習を十分に 確保し、その結果、自ら進んで学習に取り組んでいく子を育てていきたい。また、物事を最後まで自分でやり 遂げて嬉しいと思う経験を重ねられるようになることを、授業改善の視点として捉えていきたい。
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