特集 規 制 改 革の必 要 性 状 、政 府の成 長 戦 略には遅 れが 生 政 策で す 。その成 果 として、製 造 業の 国 内 回 帰 や そ れに 伴 う 雇 用・賃 金の 増 加 な ど 実 体 経 済に確 かな 恩 恵 が あ り ま し た 。そ して 、最 悪 の 状 態 を 脱 じていること をご存 知でしょう か 。2 し、 ここからは〝 緊 急でないが、重 要 な 現 日に公 表された報 告 書によると、 月 もの〟に取 り かかる 時 期 。 つま り は 長 し た 。特 に 女 性の活 躍 や 農 業の活 性 制 改 革 に 取 り 組 む 時 期で あ り ま す 。 経 済 を 構 築 す るための構 造 改 革 、規 い間 先 延 ば しにさ れて き た 強い日 本 化 な ど 戦 略の柱 となる 部 分での遅 れ 時 代に合 わせた 仕 組みを 取 り 入 れ 成 項 目で 遅 れ が あ り ま が目 立っていま す 。 ︵ 下 記 図 参 照 ︶甘 利 長 戦 略 実 現の速 度 を 増 す ため、抜 本 %にあ たる 大 臣 は 、今 年 を 成 長 戦 略の成 果 が 問 的 な 構 造 改 革 が 必 要 とされてきてお 5.3億円 われる﹁ 正 念 場の年 ﹂と 位 置づけてお 約71億円 り 、経 済の追い風 と 安 定 し た 政 権 を 2.03% 1万8140法人 1万5300法人 外需 対日直接投資残高増加 【2020年に35兆円】 20兆円 18兆円 歳 を 超 えており、 日 本の農 業の復 ことを 打 ち 出 していま す 。それが絵に を 確 かな ものとしていくことは、農 業 踏み出 し、日 本の国 益 を 確 保 し、成 長 その対 策 として政 府は、新 たな 担い手 者の増 加 が 必 要 不 可 欠 な 状 況 で す 。 年で 農 業 法 人 参 照 ︶に あ る ものの、2014 年 日 本 法 人の総 数 は 増 加 傾 向︵ 次 頁 グラフ 大 させる 狙いが あ り ま す 。ただ、農 業 増 加 させることで 雇 用の受 け 皿 を 拡 ため、農 業 法 人や農 業への参 入 企 業 を やノウハウが不 足 し 非 常に困 難である 初めから単 独で農 業 を 始めるのは資 金 必 要 が あ るためで す 。新 規 就 農 者 が 実 践で き る 組 織 を 広 く 確 保 していく ま ず 効 率 的 かつ安 定 的 な 農 業 経 営 を 描いた 餅にならないために必 要 なこと る担い手 と 自 由 度 を 増 した 地 域 農 協 として企 業の参 入 を 促していま す 。その と り わ け 力 点 を 置いたのが 規 制 改 革 が力 を 合わせたり、企 業の参 入による に限らず日 本の産 業にとって不 可 欠な で す 。岩 盤 規 制に風 穴 を あ け る 象 徴 ITや 製 造 業 な ど 異 分 野の技 術 を 取 は、 2点 。 ﹁ 農 業 人口の増 加 ﹂と﹁ 農 地 として、ま ず 農 業 改 革に言 及 。全 国 農 り 入れたり することで、 6次 産 業 化や 理 由 として、生 産 基 盤の強 化 を 目 的に、 業 協 同 組 合 中 央 会︵ JA全 中 ︶の 一 般 ブランド 化 、海 外 展 開 な ど 強い農 業の ものになっていま す 。 社 団 法 人 化 を 例に挙 げ ました 。さらに、 未 来 を 切 り 開 く 。今 求められているの の集 積・集 約 化 ﹂で す 。そこに 意 欲 あ 最 終 局 面 を 迎 えるTPPなどグローバル は、その課 題 解 決の障 壁 となる規 制の 倍 首 相の施 政 方 針 演 説のなかで、 経 済への改 革 、労 働 時 間 規 制の緩 和 など 改 革で す 。農 業の潜 在 能 力 を 再 認 識 による雇 用 改 革 、改 革 推 進のための行 しつつ、中 長 期 的 な 視 点に立った 施 策 安 政 改 革 な どを 断 行 す る 姿 勢 を 強 調 。 を 展 開 する必 要 が あ り ま す 。 再 興 戦 略に掲 げ た〝 を5万 法 人 〟という 目 標 は、冒 頭で述 大 な ど 、様々な 課 題 に 直 面 していま す 。 齢 化や 後 継 者 不 足 、耕 作 放 棄 地の 拡 か し な が ら 、現 状 は 農 業 従 事 者の高 長 産 業 となる可 能 性 を 秘めていま す 。し 済 成 長や地 方の活 性 化 を 牽 引 する 成 業 として大 き な 役 割 を 担っており 、経 は も ち ろん 、地 方 創 生 を 担 う 基 幹 産 模は実に340兆 円 。アジアを 中 心 と 少 していま す 。で す が、世 界の市 場 規 に、 2013年 は8兆5千 億 円 まで減 は1984年の です 。例 えば、 日 本 国 内の農 業 生 産 額 え 一 体 と なって 取 り 組 むこと が 必 要 リーダーシップのも と 、省 庁の枠 を 越 現 す る た めに は 、政 府 の 揺 る ぎ ない 産 業 構 造 を 構 築 するにおいて、ま ずは 大 規 模 化 、収 益 化 な ど あ らゆる 企 業 か ﹂と 言 うことで す 。経 営の効 率 化 、 べた 通 り 想 定 通 り には 進 行 していま 今 後 、人口減 少など社 会 構 造が急 速に す る 世 界 人 口の 急 激 な 増 加 を 背 景 その担い手で あ る 農 業 人 口の増 加 が 参 入の条 件は、 つまるところ農 地 集 積 11 さ て 、 話 を 国 内に戻 し、強い農 業への 1970 業の参 入が求められているなかで、 期 間 安 定 的 に 借 り るこ と がで き る は、 ﹁ 企 業 が ま と まった 優 良 農 地 を 長 の農 地 取 得 で す 。ここで 言 う 取 得 と 最 も 障 壁 と な る 最 大の規 制 は 、企 業 企 せん。 変 化 すると見 込 まれるなか、抜 本 的 な に、 2020年には680 兆 円 まで 拡 喫 緊の課 題 となり ま す 。1970年 に 兆7千 億 円 をピーク 構 造 改 革 によ り 、競 争 力 と 収 益 性の 大 し 続 け る 見 込 みで す 。最 終 局 面 を 強い農 業 と企 業 強 化 を 図っていかなければなり ません。 府 が 定 めた 農 業 に 関 す る 成 長 戦 と 集 約 化であ り 、 ここをクリアできる 政 1千 万 人いた 農 業 人口は、現 在200万 だ、農 業の成 長 産 業 化 を 本 気で実 そのなかでも 、今 月 号では 主に〝 農 業 改 革 〟について 取 り 上 げ ま す 。農 業 66 迎 え た TPP 交 渉 、欧 州 とのEPA 2014(年) 2010 か が 競 争 力 の あ る 農 業へとつな が る 482 人 まで減 少 。 ︵ 右グラフ参 照 ︶農 業の 担 1035 ︵ 経 済 連 携 協 定 ︶交 渉 を 有 利に進め、 た 10 226 261 335 389 2005 2000 1990 1980 は 国 民への食 料 安 定 供 給や 環 境 保 全 人口減少と高齢化が 急速に進行している 697 【出典:農林水産省】 農業就業人口の推移 (単位:万人) 農 業 を 成 長 産 業に い手 不 足は深 刻です 。そしてその平 均 年 農業法人増加 【2023年に5万法人】 農 業 分 野で世 界 市 場 を 目 指 していく 農業 略 は 、6 次 産 業 化・輸 出 拡 大・農 地 集 介護ロボット市場 【2020年に500億円】 背 景に、 これまで痛みが伴 う ために躊 医療 なっていま す 。 最 近では、円 安 効 果による大 手 企 業 の業 績 回 復 が 目 立 ち 、2 月 には日 経 平 均 株 価 も7年ぶりに1万8千 円 を 超 え ました 。ただ、経 済は順 調に回 復 している かのよ う な 報 道 が 散 見 さ れ るものの、国 内の経 済 と企 業の業 績 が 一 致 するとは限 り ません。例 えばトヨタ 自 動 車の3 兆 円 に 迫 る 営 業 利 益 も 、 円 安 と 経 済 が 絶 好 調 な 米 国での販 売 が 主 な 要 因で あ り 、国 内の需 要 が 回 復・増 加 している 訳では あ り ま せん 。 こう した 生 活 実 感 と経 済のギャップは しばらく 続 く ものと思われま す 。 こ の円 安・株 高 を 呼 んだ 経 済・金 融 政 策︵アベノミクス第 一・第 二の矢 ︶は 言わば〝 緊 急であ り 、重 要 なもの〟。経 4.93% 齢は 済のバランスが 悪い時にま ず 行 われる 2万1371人 男性の育休取得率 【2020年に13%】 1万6650人 女性 待機児童をゼロ 【2017年度末】 こと も 視 野 に 入 れてお か な け れば な 目標と期限 計画通りなら今ごろ… 現 状 り 、早 期の立 て 直 し が 急 務の課 題 と 18 数 値 目 標 が あ る117 項 目 の う ち 、 10 15 約 などを 通 して競 争 力や収 益 性 を 高 集約化をすすめ、農業を成長産業へと導くことが求められています。 躇 されてき た 規 制 改 革 も 断 行できる 改革を経て、企業が参入しての6次産業化や、農地バンクを活用した耕作放棄地の集積・ 活 には 若 年 層 を 中 心 と し た 新 規 就 農 日本にとって農業の改革は “日本を取り戻す”最たる政策のひとつであると考えます。規制 り ま せん 。オープンな 世 界へと 果 敢に 打ち出し、今国会で断行していくことを宣言しました。そのなかでも特に、食料自給率39%の 年 間 で 所 得 を 倍 増 さ せる とりわけ成長戦略の柱とする農業や雇用、医療などの岩盤規制に切り込む姿勢を鮮明に め、今 後 「なすべきことは明らか。要はやるか、やらないか。」 と安 倍 首 相は考 えていま す 。 2月12日に行われた安倍首相の施政方針演説での一言。 “ 戦後以来の大改革” を掲げ、 10 1 とよたcci.mail 2015/3月号 とよたcci.mail 2015/3月号 2 規制改革への決意と 農業の成長産業化 【出典:日本経済新聞社】
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