校長のあいさつ3月号を掲載しました

「
贈
る 言
校
葉
長
千
」
葉
裕(ちば
ひろし)
卒業式が、近づくと自然と口ずさんでしまうのが、海援隊の「贈る言葉」です。ま
た、その季節がやってきました。この歌は、武田鉄矢さん扮する坂本金八先生、「3
年 B 組 金八先生」の1作目の主題歌です。何十年も前に放映され、シリーズ化さ
れたドラマです。その時代の社会問題や教育問題をドラマの中で取り上げ、金八先生
が涙で顔をグシャグシャにしながら奮闘する姿に胸を熱くしたものです。そして、金
八先生のクライマックスシーンと言えば卒業式です。子どもたちとのお別れのシーン
では、分かっていても涙が出てしまいます。教師の“性”なのかも知れません。
さて、今月は5日(木)に巣立ちの会、10日(火)にありがとう集会、24日(火)
には、いよいよ卒業式が行われます。今、1年生から6年生まで、“お別れ”と“お
祝い”の準備に、教師と子どもたちが一体となって大忙しの毎日です。中でも、6年
生の動きは、分刻みの忙しさです。6年生が、卒業に向けてテーマを設定しました。
<学年>今までの思い出を大切に はばたけ 未来へ!
<1組>六年間の成長と感謝の気持ちを伝え 未来へはばたく第一歩
<2組>進もう ぼくらの明るい未来へ
<3組>笑顔で卒業 ~ 仲間とともに ~
<4組>仲間と共に夢に向かって
<5組>今までの成果を発揮して 感謝の気持ちを持って卒業しよう
「思い出」
「感謝」
「仲間」
「未来」、子どもたちの心が伝わってきます。私は、本校
で2度目の卒業式を迎えますが、昨年の6年生も、今年の6年生も、明るく、優しく、
友達と下級生を大事にする立派な子どもたちです。優しさとけじめを持ち、巣立って
行く卒業式では、【感動】以外の言葉が見当たりません。このような素晴らしい子ど
もたちを育ててくださった保護者・地域の皆様、そして、6年間に亘りこの子どもた
ちを指導してきた全ての教職員に、校長として感謝することしきりです。
式辞の中で、卒業生へ“贈る言葉”は既に決めてあります。この場では、金八先生
の言葉を拝借し、贈りたいと思います。この言葉は、自分が卒業生を送り出す度に、
子どもたちが巣立った夕暮れの教室で、一人ひとりの顔を思い浮かべながら、口に
した言葉でもあります。決してきれいな言葉ではありませんが、子どもたちへの深
い愛情と大切な思い出、嬉しさと寂しさの入り混じった感慨深い大好きな言葉です。
◇「世話がやけてどうしようもなかったけれど、いいヤツだったよ、お前たちは」
※決して、今の6年生が世話がやけるという意味ではありません。誤解のないように。
☆
愛するあなたへ
♪
飾りもつけずに
贈る言葉
♪