3.計画内容の検討及び設定 3-1.基本方針の検討と設定 (1)基本計画コンセプト 平成 12 年度にとりまとめられた基本計画では、 「魅力ある自然」を最大限生かし、多様な 活動空間と活動メニューを用意し、自然を満喫しながら「健康づくり・交流の促進」空間と なることを目指して、基本計画コンセプトが設定されている。 本基本計画修正業務においても、このような精神のもと計画を進めていくことに変わりは ないため、平成 12 年度の基本計画時の基本計画コンセプトを継承することとする。 基本計画コンセプト 香る芝・いろづく緑・きらめく光 自然環境を生かした 憩いと躍動の魅力あふれるスポーツ空間づくり 「自然環境を生かした魅力づくり」を公園計画の中核に据え スポーツによる楽しみ、遊びによる楽しみ、花・緑などによる楽しみなど あらゆる魅力を豊かな自然の中で あらゆる人々に提供できる公園となるよう計画する。 ● スポーツ・レクリエーション活動の場とともに 交流・団欒・憩い・くつろぎの場づくりを行い 心身ともに「健康づくり」に寄与する公園を目指す。 43 (2)基本方針の設定 平成 12 年度の基本計画、平成 14 年度の基本計画再検討、平成 15 年度の基本設計並びにニ ーズの変化など社会情勢を踏まえ、基本方針を以下の通り定める。 ①愛着の持てる施設内容とする スポーツ施設をはじめとして、すべての公園施設については、作りすぎや必要以上の豪 華さを避け、今後の利用や管理についても、十分手の届く内容とし、少ない投資で大きな 効果を得るようなものとする。また、整備後、長きに渡って多くの市民に愛着を持って利 用されるような整備内容を検討する。 ②自然との調和を図る 本来、豊かな自然に恵まれた地を公園用地として決定されてきた経緯があることから、 公園施設を構築する場合においては自然空間や自然景観に配慮し、形態の決定や素材の選 定を行い、自然と調和が取れた施設デザインとする。 豊かな自然環境については、保全するゾーンを極力広く取れるようにし、スポーツの魅 力と自然環境そのものを楽しめる魅力の並立に留意する。自然環境面で優れた評価を得て いる部分については、緩衝地帯を含めて保全を図る。 また、原風景を極力残すよう、尾根筋などの現況地形を活かした施設配置並びに景観形 成に配慮する。 ③あらゆる人々が利用できる公園を目指す 「あらゆる人々」という言葉に示されるように、本公園は年齢層や障害の状況に区別な く、多くの市民に平等に利用されることを目標として、ユニバーサルデザインに配慮した 施設設計を行う。また、競技スポーツ、軽スポーツ、健康増進など様々な利用目的に対応 できる施設展開を行い、幅広く市民に利用される公園を目指す。 ④段階的整備に対応する 将来、建設工事の進捗には、予断の許さない社会情勢があることや、単年度でできる事 業内容には限りがある事が予測される。そのような場合においても、また、社会情勢の変 化によっても対応しやすいよう、必要に応じて段階的整備を考慮する。 また、本公園に接する2本の都市計画道路がアクセス道路となることから、道路整備の 進捗状況にあわせて公園利用ができるよう柔軟に対応できる施設配置を検討する。 44
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