たばこを吸わないと生命保険料は安くなる? 保険会社、契約する生命保険の種類、保障の金額にもよりますが、タバコを吸ってな くて、血圧、体格、その他総合的な健康状態が良好の場合には、保険料が割り引かれる ことがあります。最大で約30%程度割安となるので、利用するメリットは非常に大き いです。 非喫煙者料率を採用する保険会社でかつ、非喫煙者料率の適用可能性がある保険商品 においては、是非とも活用したい制度です。 《どのような人が非喫煙者料率を使える?》 ○ステップ1 前提としては、契約を検討する保険商品について、その保険会社にて、非喫煙料率を 採用している場合ですが、告知書には、 「過去1年以内に喫煙したことがありますか?」 という質問項目があります。ステップ 1:過去1年以内に喫煙をしていないことが必要で す。 ○ステップ2 「過去1年以内に喫煙をしていない!」と自己申告をすれば、保険会社が、非喫煙料 率を使ってくれるのでしょうか?答えはNOです。非喫煙者であることを証明する検査 を実施します。 では、どのような検査なのでしょうか?それは、唾液の検査「コチニン検査」という ものです。けっしてニコチン検査ではありません。ややこしいですね。コチニンとはニ コチンが体内に入ったあとで一定時間後に変わる物質のこと。つまり、「タバコを吸う」 →「ニコチンが体内に入る」→「ニコチンがコチニンに変化する」このようなメカニズ ムなのだそうです。生命保険の唾液検査は、この唾液中のコチニンの残留の有無を調べ ることで、タバコを吸っているかどうかを判定するということです。つまりニコチンが 体内に入っていなければコチニンは作られないため、コチニンがないということはタバ コを吸っていないということですね。証明問題のようです。ステップ2:コチニン検査 でコチニン反応が出ないことが必要です。 ちなみに禁煙後 1 年以内にコチニン検査をしても多くの場合、コチニン反応が出てし まうようです。元喫煙者が非喫煙者の割引料率で生命保険に加入する場合には、禁煙後 最低でも 1 年以上経過してから検査を受ける必要があります。 また、目安は 1 年ですが、吸っていたキャリアと本数などによって、タバコを止めて 1 年以上経っていても、「コチニン検査」で引っかかってしまうこともあるようです。そ の場合は、もうしばらく期間をおいて、再度コチニン検査を受けるために契約手続きを 延期するか、それとも、非喫煙者料率をあきらめて、契約手続きを進めるか、の選択が 必要となります。 最近テレビで、目にすることがある禁煙外来治療のCMでも言っていますが、「喫煙 者の寿命は10年短くなる。やめれば、その10年を取り戻せる。」なかなか、インパ クトのあるフレーズです。非喫煙になれば、将来に加入する生命保険料も安くなる可能 性もあります。 喫煙者にとっては、余計なお世話だと思いますが、非喫煙の各種メリットも考えてみ られては?
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