沖縄鉄軌道計画案検討業務(その2) 仕様書(案)

沖縄鉄軌道計画案検討業務(その2)
仕様書(案)
1. 委託業務名
沖縄鉄軌道計画案検討業務(その2)
2. 履行期間
契約締結の翌日から平成28年3月31日までとする。
3. 業務目的
沖縄県は、鉄軌道の導入について、沖縄鉄軌道・計画案策定プロセス検討委員会での
議論や県民意見を踏まえて決定した「沖縄鉄軌道の計画案検討プロセスと体制のあり方」
に基づき検討を進め、平成27年度末までに事業化に向けた計画案の策定に取り組むこ
ととしている。
本業務は、計画案策定に向け、計画検討委員会及び技術検討委員会の運営支援、委員
会資料の作成等を行うことを目的とする。
4. 業務内容
(1) 計画準備
沖縄鉄軌道の計画案策定の進め方を示した「沖縄鉄軌道の計画案検討プロセスと体
制のあり方」を踏まえ、業務の工程及び必要な検討事項、作業内容を整理し、実施計
画にまとめ発注者と協議する。
(2) 委員会の運営支援
以下の内容により、県が設置した学識経験者等で構成される2つの委員会の運営支
援を行うものとする。
1)計画検討委員会
交通政策、観光振興、経済振興等の総合的観点から検討を行い、適切な計画検
討を促すための委員会
① 運営支援
・委員会の運営(司会進行、資料配付、委員質問への回答等)
・委員会の記録(録音・写真等の会議記録、議事録・議事要旨等作成)
・委員への事前説明等
・委員への旅費、宿泊費、謝金等の支払い
・会場の確保(県庁周辺でテレビ電話対応が可能な会場の確保、予約・設営・
設備等の調整、飲み物準備、借料等支払い)
② 開催回数・規模
・7回開催する(ステップ2~ステップ5)
※各ステップ2回を想定
・委員は県外から5名、県内は3名(別添委員名簿参照)。
2)技術検討委員会
交通工学、施工性、環境等技術的観点から検討を行うとともに、適切な技術専
門的検討を促すための委員会
① 運営支援
・委員会の運営(司会進行、委員質問への回答等)
・委員会の記録(録音・写真等の会議記録、議事録・議事要旨等作成)
・委員への事前説明等
・委員への旅費、宿泊費、謝金等の支払い
・会場の確保(県庁周辺でテレビ電話対応が可能な会場の確保、予約・設営・
設備等の調整、飲み物準備、借料等支払い)
② 開催回数・規模
・7回開催する(ステップ2~ステップ5)。
※各ステップ2回を想定(ステップ2の1回目は別業務にて実施)
・委員は県外から5名、県内は4名(別添委員名簿参照)。
(3) 委員会資料作成業務
ステップ3~5に必要な委員会資料について作成する。資料については、スケジュ
ール管理を適切に行い、各ステップ開始の2~3ヶ月前には概成させ、発注者と調整
するものとし、委員意見や県民意見等を踏まえ修正等を行うこととする。
① ステップ3:評価方法の設定・対策案(複数案)の設定
【評価方法の設定】
ステップ2で設定された評価項目について詳細な評価方法(客観的具体の評価指
標の考え方、設定方法等)を検討し、委員会資料としてとりまとめる。
評価方法については、国の交通政策審議会での審議が行われることも想定し検討
すること。
【対策案(複数案)の設定】
ステップ2までの検討事項及び県民意見を踏まえ、将来像実現に向けたルート、
システム等を考慮の上20案程度を検討し、対策案(複数案)を設定する(20案
のうち少なくとも1案は「対策案がない場合」を含めること)。
対策案の設定にあたっては、県及び内閣府の過年度調査結果等を踏まえて行うと
ともに、県民意見を踏まえ、起終点、ルート、システムについて幅広く検討し、対
策案設定に至るまでの検討過程を客観的かつ県民にわかりやすく整理すること。
対策案設定の過程において、需要予測、概算事業費、費用対効果、収支採算性の
算出を新たに実施することが必要となった場合は、適宜実施すること。
② ステップ4:比較評価
ステップ3で設定した評価項目及び対策案(複数案)を踏まえ、対策案(複数案)
の比較評価を行う。
なお、環境に関する評価については、過年度の環境現況に係る調査を踏まえ、検
討委員会において必要な環境現況をとりまとめるとともに、技術検討委員会の環境
分野の委員や地元の環境に精通したコンサルタント等と連携を図り、環境影響評価
配慮書手続きを見据えた評価を行うこと。
③ ステップ5:計画案の選定
ステップ4で行った比較評価より、将来像実現に向け客観的な観点から計画案(推
奨案)を選定する。計画案(推奨案)選定にあたっては、選定の理由・過程等につ
いて県民にわかりやすくまとめ、委員会資料として整理する。
④ その他委員会に必要な資料
上記①、②以外に委員会開催に必要な会次第、座席図、参考資料等一式を作成す
ること。
(4) 鉄軌道と一体となったフィーダー交通ネットワークのあり方検討
検討にあたっては、県の過年度調査のデータ等を活用するとともに、以下の点を
整理・検討する。
① 鉄軌道の複数ルート案に対する主要なフィーダーの設定
ステップ3で設定した対策案について、県及び内閣府の過年度調査のデータ等
を参考・活用し、鉄軌道と一体となったフィーダー交通ネットワークのあり方に
ついても検討・整理する。
また、ステップ5で選定される複数ルート(推奨案)について、既存の路線バ
ス等を基にネットワークを構築した場合のケースについて需要予測を行う。需要
予測の実施に当たっては内閣府の調査で再構築したモデルを十分に理解した上、
行うこと。
なお、推奨案については、県民意見、委員会の指摘等を踏まえて4案程度にな
ることを想定。
② バス路線の整理
「市町村会議(仮称)」での議論や市町村の要望等を踏まえ、①で設定したフ
ィーダー交通ネットワークのうち主要なフィーダー交通として、LRT、BRT を
導入した場合の概算事業費、収支を算出し、導入に向け解決すべき課題について
整理する。
(5) 県民等との情報共有のための資料作成
ステップ3~5の委員会資料等を踏まえ、各ステップの内容について、県民等へ情
報提供を行うため以下の①~③の資料をわかりやすく作成する。
県民等と情報共有を図るための資料については、極力平易な言葉、図表などを用い
たわかりやすい表現を使うものとし、やむを得ず専門用語等を使用する場合には、定
義など注釈を入れ、県民等の理解を深めるよう配慮するものとする。
なお、当該資料については、PI 実施期間の 2 週間前には印刷のため入稿する必要が
あるため、スケジュール管理を適切に行い資料の作成を行うこと。
① 県民等がわかりやすいパンフレットの原稿作成(印刷は含まない)
図表やデータ等を整理し、中学生程度が理解し関心を持てるように工夫した情
報紙(パンフレット)を作成する。
・A4サイズ12枚程度(両面利用、カラー)
・作成回数は4回(ステップ2~5の各ステップ1回ずつ)
② ニューズレターの作成
県内全戸(約57万世帯)に配布するニューズレターの原稿を作成する(印刷
は含まない)。
ニューズレターの原稿作成にあたっては、別業務で運営する「沖縄鉄軌道プロ
セス運営委員会」の指摘を踏まえ、同委員会終了後2日以内に修正作業を終了さ
せること。
・印刷は、タブロイド版(D版)8頁(両面カラー)で実施予定。
(用紙サイズは、406×546mm、仕上がりサイズは、273×406mm。タブロイド版(8
頁)の構成:D3 サイズの用紙を二つ折りにした状態のものが 2 枚重なっている状
態となる。)
・作成回数は5回(ステップ2~5の各ステップで4回、ステップ5終了後1回)
③ オープンハウス用のパネルの原稿作成(印刷は含まない)
・B2サイズ12枚程度(片面カラー)
・作成回数は4回(ステップ2~5の各ステップ1回ずつ)
※ここでいう「原稿」とは、印刷のためすぐに入稿できる完成品レベルの資料を意味
する。
(6) 報告書作成
① 本業務の報告書は、上記(1)~(5)の検討結果や必要なバックデータ、図表
について、盛り込まれていること。
② 報告書のとりまとめにあたっては、調査内容について体系的に整理し、図表やイ
メージ図等を用いて、県民にわかりやすい内容とするよう努めること。
(7)打ち合わせ協議
打ち合わせ協議は、3回実施するものとする(中間1回)。
5.その他
受託者は、検討を進めるに当たって、鉄軌道に関する委託業務受託者間で構成する「鉄
軌道計画案検討プロセス連絡協議会(仮称)」に参加し、情報供用を図るとともに、委
員会資料等の作成に当たっては相互に協力するものとする。
6.成果品
本業務の成果品は次のとおりとする。
・報告書(A4版) : 10 部
・電子データ(CD-R) : 1 部
・その他担当職員から指示のあったもの : 1 式
7.再委託の制限等
(1)一括再委託の禁止等
契約の全部の履行を一括又は分割して第三者に委任し、又は請負わせることができない。
また、以下の業務(以下「契約の主たる部分」という。)については、その履行を第三者
に委任し、又は請負わせることができない。
ただし、これにより難い特別な事情があるものとしてあらかじめ県が書面で認める場合は、
これと異なる取扱いをすることがある。
○契約の主たる部分
・契約金額の50 %を超える業務
・企画判断、管理運営、指導監督、確認検査などの統轄的かつ根幹的な業務
・市町村や自治会担当者等との連絡調整業務
(2)再委託の相手方の制限
本契約の公募参加者であった者に契約の履行を委任し、又は請負わせることはできな
い。また、指名停止措置を受けている者、暴力団員又は暴力団と密接な関係を有する者に契
約の履行を委任し、又は請負わせることはできない。
(3)再委託の範囲
本委託契約の履行に当たり、委託先が第三者に委任し、又は請負わせることのできる業務
等の範囲は以下のとおりとする。
○再委託により履行することのできる業務の範囲
・パンフレットの原稿作成
・ニューズレターの原稿作成
・オープンハウス用のパネルの原稿作成
(4)再委託の承認
契約の一部を第三者に委任し、又は請負わせようとするときは、あらかじめ書面による県
の承認を得なければならない。
ただし、以下に定める「その他、簡易な業務」を第三者に委任し、又は請負わせるときは、
この限りでない。
○その他、簡易な業務
資料の収集・整理
複写・印刷・製本
原稿・データの入力及び集計
その他単純作業的な業務であって、容易かつ簡易なもの