2015年3月2日 楽読 (ラクヨミ) Vol.930 3月の金融政策、政治・経済イベント 2月の金融市場では、原油安やギリシャの債務問題に対する懸念の緩和、米国の早期利上げ観測の後退など を背景に、世界的に株式相場が上昇し、米国やドイツなどでは主要株価指数が史上最高値を更新しました。 3月は、米国で6日に発表される2月の雇用統計が注目されます。足元で雇用環境の改善が進むなか、前月に 続き、労働参加率や賃金の伸びなど雇用の質に改善がみられるかに関心が集まりそうです。また、17-18日に はFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されます。金融政策の先行きを示す「フォワードガイダンス」が見直 されるかに注目が集まっているほか、FOMC参加者の政策金利見通しが示される四半期ごとの経済見通しも、 今後の政策の行方を見極める上で材料視されそうです。このほか、5日に中国で開幕する全国人民代表大会 (全人代、国会に相当)への関心が高まっています。足元で景気の減速基調が続くなか、成長率目標が引き下 げられるとの見方が強まっており、景気対策と構造改革のバランスを取りながら経済の舵を取るにあたって、 指導部がどのような目標値を設定するかが注目されます。なお、月内にはECB(欧州中央銀行)の本格的な QE(量的緩和)が開始される予定です。 国内で2日に公表の2014年10-12月期の法人企業統計では、設備投資の動向に関心が集まっています。日銀 短観などのアンケート調査で軒並み強気の設備投資計画が示されているほか、先行指標となる機械受注統計 が足元で堅調に推移しているなか、改善基調が維持されるかが注目されそうです。また、18日には経営者側 による労使交渉(春闘)の集中回答が行なわれる予定で、個人消費に影響する賃金水準がどの程度引き上げ られるかに注目が集まります。 3月の注目される金融政策および政治・経済イベント 3月 1日(日) 2日(月) 3日(火) 4日(水) 5日(木) 6日(金) 8日(日) 12日(木) 15日(日) 16日(月) 17日(火) 18日(水) 19日(木) 24日(火) 29日(日) 月内 予定 ■中国、2月の製造業PMI ■日本、2014年10-12 月期の法人企業統計、■米国、2月のISM製造業景気指数 ●オーストラリア、金融政策決定会合、●ブラジル、金融政策決定会合(~4日) ■オーストラリア、2014年10-12月期GDP ●欧州、ECB(欧州中央銀行)理事会、■中国、全国人民代表大会(全人代)開幕 ■米国、2月の雇用統計 ■中国、2月の貿易統計、■米国、夏時間に移行 ●ニュージーランド、金融政策決定会合、■日本、2015年1-3月期法人企業景気予測調査 ■米国、連邦債務法定上限の引き上げ期限 ●日本、金融政策決定会合(~17日、17日に黒田日銀総裁の定例記者会見) ●米国、FOMC(連邦公開市場委員会、~18日) ■日本、2月の貿易統計、■日本、2015年春闘の集中回答日 ■EU首脳会議(~20日)、■ニュージーランド、2014年10-12月期GDP ●金融政策関連 ■欧州、3月のユーロ圏PMI ■政治・経済関連 ■EU、夏時間に移行 ■日本、2015年1月1日時点の公示地価発表 、●欧州、ECBのQE(量的緩和)開始 (信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成。スケジュールは予告なしに変更される可能性があります。) ※上記は過去のものおよび予定であり、将来を約束するものではありません。 ■ 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資 料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成 時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。■投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産に は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。 投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご 覧ください。 1/1
© Copyright 2024 ExpyDoc