週刊原油

週刊原油
世界の原油情報がここに凝縮されています。
毎週木曜日午後発行
原油価格1ドル高
発行日
:
2015/3/5
3月4日のNY原油4月限は+1.01ドル高の51.53ドル。米エネルギー情報局(EIA)統計での原油在庫の予想以
上の急増や、原油生産の増加などが嫌気されたが、期近は前日の安値を試すまでには至らず、中盤以降は安値修正の
動きへと転じると、一時、2週間ぶりの水準へと大きく上昇した。夜間取引終盤に51ドルに接近。米石油協会
(API)統計での在庫増加も、地政学上のリスクやサウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相が需要は徐々に増加し
ているとの見方を示したことなどに反応した。立会い開始後は、積極的な買いは続かず、戻り売りなどに押されると、
米東部時間午前10時30分に発表されたEIA統計を受け下げ幅を拡大すると、49.60ドルまで急落。EIA統計では原
油在庫が予想以上に急増し、1982年の統計開始後の最高水準を再び更新し、原油生産も1983年の統計開始後の最
高水準を更新し、受渡場所となるオクラホマ州クッシング原油在庫も2013年6月28日の週以来の高水準となった。
しかし、一段の供給過剰も前日の安値(49.45ドル)を試す動きは強まらず、その後は安値修正の動きへと転じた。
終盤には夜間取引の高値突破でテクニカルな動きも強まり、一時、51.95ドルと期近ベースで2月18日以来の水準ま
で値を伸ばした。なお、立会い終了後の時間外取引では51.99ドルまで強含んだ。
石油製品は期近が急反落。EIA統計で留出油在庫が予想されたほど減少せず、ガソリン在庫は予想外の増加となっ
たことが嫌気された。ブレント原油期近4月限は反落。地政学上のリスクを背景にした買いの動きが一巡する一方、
EIA統計発表後には59.47ドルまで下押された。その後、米原油期近の反発に追随するも、プラスサイドを回復する
までには至らなかった。
サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は4日ベルリンで、サウジアラビアの主要石油政策が市場を均衡してい
ると述べた。同相は、石油需要は徐々に増加しており、経済成長はより強固になっているとし、OPEC(石油輸出国
機構)が下した昨年11月の決定が正しかったと歴史が示すだろうとの認識を示した。さらにサウジアラビアの役目
は高コスト生産者を援助するのではなく、非OPEC加盟国は市場の需給均衡を支ええる必要があると語った。
ロシア第2位の石油会社ルクオイルのレオニード・フェドゥン副社長は3日、世界原油生産の減少により、原油価
格は今後急速に反発し、今年はバレル当たり100ドル近くで終えるかもしれないとの見方を示した。同副社長は、今
日の現状は、サウジアラビアが市場シェアを守る事を望んだ1980年代後半との関連はないと指摘し、「われわれは
より健全な市場を見込んでおり、年末までに80ドルから100ドルに上昇しても驚かない」と述べた。
今日の材料
・サウジアラビア石油相、サウジの主要政策が市場を均衡
・API、原油在庫は前週比890万バレル増加
ガソリン在庫は前週比160万バレル減少
留出油在庫は前週比240万バレル減少
・EIA、原油生産は日量932万4000バレル、前週比0.4%増
原油生産は1983年1月の統計開始以降の高水準
TOPICs
米国の石油週報
by
EIA
原油在庫
米国の石油在庫
在庫量(千バレル)
前週比(千バレル) 前年同月比(%)
原油 ガソリン 留出油 原油 ガソリン 留出油
原油在庫
ガソリン在庫
2015年1月2日
1,073,354
237,163 136,926 ▲3,064
+8,115 +11,205 ▲0.3% +3.5% +8.9%
2015年1月9日
1,078,741
240,334 139,851
+5,387
+3,171 +2,925 +0.5% +1.3% +2.1%
留出油在庫
2015年1月16日 1,088,811 240,922 136,579 +10,070 +588
2015年1月23日 1,097,684 238,335 132,687 +8,873 ▲2,587
2015年1月30日 1,104,017 240,670 134,475 +6,333 +2,335
2015年2月6日 1,108,884 242,647 131,223 +4,867 +1,977
2015年2月13日 1,116,599 243,132 127,409 +7,715 +485
2015年2月20日 1,125,026 240,014 124,698 +8,427 ▲3,118
2015年2月27日 1,135,329 240,060 122,976 +10,303 +46
千バレル
米国における原油の在庫量
1150000
2005
年
2006
▲3,272
+0.9% +0.2% ▲2.3%
▲3,892
+0.8% ▲1.1% ▲2.8%
+1,788 +0.6% +1.0% +1.3%
▲3,252
+0.4% +0.8% ▲2.4%
▲3,814
+0.7% +0.2% ▲2.9%
▲2,711
+0.8% ▲1.3% ▲2.1%
▲1,722
+0.9% +0.0% ▲1.4%
千バレル
250000
年
2011
年
2012
年
2013
年
2014
年
EIA
1月第1週
1月第4週
2月第3週
3月第2週
4月第1週
4月第4週
5月第2週
6月第1週
6月第4週
7月第3週
8月第1週
8月第4週
9月第3週
10月第1週
10月第4週
11月第3週
12月第2週
12月第5週
1月第1週
2月第1週
3月第1週
4月第1週
4月第5週
5月第4週
6月第4週
7月第4週
8月第3週
9月第3週
10月第2週
11月第2週
12月第2週
150000
出所:
米国における留出油の在庫量
2005
年
2006
年
2007
年
2008
年
2009
年
2010
年
2011
年
2012
年
2013
年
年
2009
年
2010
950000
千バレル
米国におけるガソリンの在庫量
年
2007
年
2008
1050000
過去5年比(%)
原油 ガソリン 留出油
▲0.4% +5.2% ▲4.9%
▲0.9% +4.8% ▲3.6%
▲1.9% +4.5% ▲4.6%
▲2.7% +2.5% ▲5.9%
▲3.3% +2.9% ▲4.6%
▲3.7% +3.7% ▲5.3%
▲4.4% +4.3% ▲6.8%
▲5.2% +3.9% ▲8.2%
▲6.1% +4.6% ▲8.3%
出所:
200000
100000
1月第1週
1月第4週
2月第3週
3月第2週
4月第1週
4月第4週
5月第2週
6月第1週
6月第4週
7月第3週
8月第1週
8月第4週
9月第3週
10月第1週
10月第4週
11月第3週
12月第2週
12月第5週
までの週
2月27日までの
週の現米国の原油
在庫は+1030万
バレルと大幅に増
加。これで8週間
連続で原油在庫は
増加している。
ガソリン在庫はほ
ぼ横ばい、留出油
在庫は4週連続の
減少。
EIA
2005
年
2006
年
2007
年
2008
年
2009
年
2010
年
2011
年
2012
年
2013
年
2014
年
出所:
EIA
原油生産量
米国産原油の生産量
2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 前週比
日量千バレル
1月第1週
1月第2週
1月第3週
1月第4週
2月第1週
2月第2週
2月第3週
2月第4週
3月第1週
5,507
5,496
5,404
5,421
5,403
5,475
5,482
5,505
5,510
日量千バレル
10000
5,598
5,575
5,205
5,321
5,568
5,597
5,610
5,604
5,591
5,844
5,726
5,722
5,720
5,763
5,819
5,817
5,814
5,806
7,002
7,041
6,989
6,993
6,997
7,064
7,118
7,096
7,093
8,145
8,159
8,052
8,044
8,044
8,132
8,148
8,059
8,077
9,132
9,192
9,186
9,213
9,177
9,226
9,280
9,285
9,324
+588
+60
▲6
+27
▲36
+49
+54
+5
+39
前年比 前年比%
+987
+1,033
+1,134
+1,169
+1,133
+1,094
+1,132
+1,226
+1,247
日量千バレル
米国の原油生産量
10000
9000
9000
8000
8000
7000
7000
6000
6000
5000
5000
4000
4000
出所:EIA
+12.1%
+12.7%
+14.1%
+14.5%
+14.1%
+13.5%
+13.9%
+15.2%
+15.4%
過去5
年平均
7,140
7,065
7,054
7,108
7,116
7,170
7,193
7,169
7,179
過去5
年平均
比
+1,992
+2,127
+2,132
+2,105
+2,061
+2,056
+2,087
+2,116
+2,145
米国の原油生産量
は、前週比+3万
9千バレルと前週
よりは少し増加。
前年比では+
124万バレル増、
過去5年比では+
214万バレル増
となっている。
米国の原油生産量
過去5年平均
米国の原油生産(日量千バレル)
出所:EIA
稼働リグ数
米国の石油稼働リグ数
米国の稼働中の石油掘削リグ数とNY原油価格
2500
2014年10月
120
2,214本
100
$80.54
2000
80
2月
1,424本
1500
60
1000
2月
$51.53
500
20
稼働リグ数
15年1月
14年9月
NY原油価格
14年11月
14年7月
14年5月
14年3月
14年1月
13年9月
13年11月
13年7月
13年5月
13年3月
13年1月
12年9月
12年11月
12年7月
12年5月
12年3月
0
12年1月
0
40
出所
Rig
Data
2月の石油稼働リグ数は1424本で、1月から▲370本約2割減少した。
ピークだった10月と比べると、▲790本、約35%減少している。この間にN
Y原油価格は▲29ドル、約36%下落している。
2013年1月
2013年2月
2013年3月
2013年4月
2013年5月
2013年6月
2013年7月
2013年8月
2013年9月
2013年10月
2013年11月
2013年12月
2014年1月
2014年2月
2014年3月
2014年4月
2014年5月
2014年6月
2014年7月
2014年8月
2014年9月
2014年10月
2014年11月
2014年12月
2015年1月
2015年2月
前月比
14年10月比
NY原油
価格
1,871本 $97.49
1,887本 $92.05
1,908本 $97.23
1,920本 $93.46
1,921本 $91.97
1,946本 $96.56
1,938本 $105.03
1,943本 $107.65
1,934本 $102.33
1,945本 $96.38
1,965本 $92.72
1,979本 $98.42
1,963本 $97.49
2,003本 $102.59
2,053本 $101.58
2,099本 $99.74
2,117本 $102.71
2,136本 $105.37
2,187本 $98.17
2,175本 $95.96
2,208本 $91.16
2,214本 $80.54
2,193本 $66.15
2,109本 $53.27
1,794本 $48.24
1,424本 $51.53
▲370本
+$3.29
▲790本 ▲$29.01
米国の石油製品出荷量
石油製品出荷量
1月2日
1月9日
1月16日
1月23日
1月30日
2月6日
2月13日
2月20日
2月27日
日量千バ
レル
前週比(千バレル)
石油製品 ガソリン 留出油 石油製品 ガソリン 留出油
19,344
19,224
20,204
20,508
18,635
19,655
20,387
19,776
19,654
8,809
8,875
8,851
9,022
8,442
8,282
8,809
8,915
8,630
2,865
3,943
4,524
4,567
3,684
4,300
4,250
4,282
4,053
▲595 ▲805 ▲1,370
▲120
+66 +1,078
+980
▲24 +581
+304 +171
+43
▲1,873 ▲580 ▲883
+1,020 ▲160 +616
+732 +527
▲50
▲611 +106
+32
▲122 ▲285 ▲229
日量千バ
レル
米国石油製品出荷量
22000
前年同月比(%) 過去5年比(%)
石油製品 ガソリン
留出油
+6.2% +6.5% ▲5.2% +5.5% +4.7%
▲14.1%
石油製品 ガソリン
留出油
+1.9% +10.6% +5.9% +4.1% +5.9% +9.6%
+6.6% +9.8% +19.7% +6.6% +5.5% +22.5%
+2.3% +5.1% +1.0% +8.9% +6.6% +17.6%
▲2.5% ▲0.1% ▲6.5% +0.9% +0.3% ▲0.7%
+6.0% ▲0.5% +17.0% +3.6% ▲1.8% +14.3%
+9.0% +9.7% +17.3% +7.8% +3.8% +14.7%
+8.2% +4.5% +18.4% +4.8% +2.1% +18.2%
+7.5% +2.6% +14.3% +5.1% +0.2% +9.7%
日量千バ
レル
米国ガソリン出荷量
12000
20000
過去5年
平均
2012年
19000
2013年
21000
過去5
年平均
2012
年
2013
年
2014
年
2015
年
10000
6000
2014年
17000
2015年
4000
4500
過去5年
平均
2012年
4000
2013年
3500
2014年
15000
0
2000
1月第1週
2月第1週
3月第1週
4月第1週
4月第5週
5月第4週
6月第4週
7月第4週
8月第3週
9月第3週
10月第2週
11月第2週
12月第2週
2500
1月第1週
2月第1週
3月第1週
4月第1週
4月第5週
5月第4週
6月第4週
7月第4週
8月第3週
9月第3週
10月第2週
11月第2週
12月第2週
2000
出所:EIA
2015年
3000
16000
出所:EIA
米国留出油出荷量
5000
8000
18000
米国の石油製品出荷
量は、前週から減少し
ている。ただ、前年同
月比や過去5年平均比
では多い水準を保って
いる。
1月第1週
2月第1週
3月第1週
4月第1週
4月第5週
5月第4週
6月第4週
7月第4週
8月第3週
9月第3週
10月第2週
11月第2週
12月第2週
までの週
出荷量(日量千バレル)
出所:EIA
日量千バレ
ル
TOPICs
リビア国営石油会社はフォースマジュールを宣言
リビアの原油生産量
3000
2500
2000
1500
10月
842
1429
1000
1月
364
500
0
41275
41306
41334
41365
41395
41426
41456
41487
41518
41548
41579
41609
41640
41671
41699
41730
41760
41791
41821
41852
41883
41913
41944
41974
42005
3月4日リビア国営石油会社は、11カ所の油田設備と港湾施設が反
政府勢力に攻撃を受けたため、不可抗力条項を宣言した。リビアは現
在二つの政治勢力によって分断されている。国連は両者の間で平和的
解決を調停しようとしているが、両者間による戦闘が油田地帯でも行
われている。今週Mabrouk とBahiの油田は、イスラム系の部隊が
占拠し12人を殺害したという。他の従業員は退避したため作業は中
断している。閉鎖前のMabrouk油田は日量4万バレルを生産してい
た。また、リビアの原油生産の半分を占めるEs SidraとRas Lanuf
油田は、12月から閉鎖され現状のリビアの生産量は2011年当時の
日量160万バレルが日量40万バレルまで減少している。
出所:
TOPICs
OPEC Oil Market Report
サウジアラビア石油相は、需要が増加して需給はバランスし価格は安定するだろうという
3月4日ベルリンにおいてサウジアラビアの石油大臣は過去6年で最も安い価格になっている原油価格はやがて安定
するだろうと楽観的な見通しを述べた。
Ali al-Naimiサウジアラビア石油相は非OPEC諸国の生産は早急に原油需給をバランスさせるだろうと言う。高い生
産コストの生産者を支援するのはサウジアラビアの役割ではなく、非OPEC諸国が強力する必要があると述べている。
今後世界経済は回復し、石油の需要と供給がバランスして価格は安定するだろうと言う。
OPECの指導的立場にあるサウジアラビア石油相は先月、市場シェアを守ることを政策とし、需要が拡大して市場
価格は緩やかな動きとなるシグナルが出ていると述べている。4日のブレント原油価格は、60ドルとなり、1月13日
の45ドルから比べると3割近く上昇している。
昨年6月の115ドルから供給過剰を背景に原油価格は急落しているが、OPEC諸国は11月の総会で減産を拒んだ。
サウジアラビアは、湾岸諸国との間の協議で、減産するよりも高いコストの生産者と競合してシェアを確保すること
を優先するべきだと述べてきた。
ロシアやその他の非OPEC諸国は、OPEC高官と会談しているが、供給を削減することには合意に達しなかった。
そのため、原油価格は更に下落した。原油価格下落により中小規模のOPEC諸国の経済を打撃し、OPECの緊急総会
を開くようロビー活動を続けている。またロシアのRosneftはOPECの対応を非難している。
しかしサウジアラビアのヌアイミ石油相は、独自に動くことはなく、また6月の定期総会までは、特別総会を開催する
計画もないと述べている。「多くの国々の協力の下で市場を改善するために石油生産を穏やかな水準に保ってきた。
今では事情は異なりすべての主要生産者が協力し合うべきである。OPEC諸国のシェアはもはや30%に過ぎないのに、
生産削減をしてもそれほどの効果は上げられない」という。「11月の総会ではOPECは市場に介入しないという歴史
的な決断を行った。今後その歴史がこの決定が正しかったことを証明するだろう」と述べている。
TOPICs
シェールガスとタイトオイルを商業的に生産できる国は四つに限られる
by
EIA
米国とカナダ、中国及びアルゼンチンだけが、現在世界で経済的に見合う量のシェールガスあるいはタイトオイル
を生産できる限られた四か国である。中でも米国が群を抜いて大きなシェールガスとタイト原油生産国になっている。
米国以外ではシェールガスとタイトオイルを生産できる国はカナダだけである。中国は少量のシェールガスを生産
し、アルゼンチンは少量のタイトオイルを生産している。水平工法の技術は豪州やロシアの天然ガスやタイトオイル
生産にも利用されているが、現在のところその生産量は非常に少ない。
商業的にシェールガスやタイトオイルを生産する四つの国は、2014年にその生産量は増加している。これらの国
では伝統的な天然ガスや原油生産の伸びをシェールガスやタイトオイルの生産の伸びの方が上回っている。
米国では、大部分のシェールガス生産の伸びはアパラチア地区のMarcellus Shale油田からのもので過去3年の3
倍に相当する。2011年48億立方フィートだった天然ガスの生産量は、2014年146億立方フィートとなった。タ
イトオイルは西メキシコ湾油田のEagle FordとBakkenのWilliston油田であり、Bakkenでは2011年の日量40万
バレルの原油生産が2014年には2.5倍の110万バレルになっている。(つづく)
カナダでは、タイトオイルの生産は2011年の日量20万バレルが2014年には40万バレルのなっている。大半は、
AlbertaとSaskatchewan油田によるものである。シェールガスも2011年の19億立方フィートが2014年5月時
点には39億立方フィートになっている。ただしこれにはシェールガスではない天然ガスのMontney油田からのもの
が含まれる。
中国では、SinopecとPetrChinaが四川油田でシェールガスの商業生産を行っているとレポートしている。これは
1億6300万立方フィートで中国の天然ガス生産量の1.5%に過ぎない。
アルゼンチンは、タイトオイルの生産がVaca MuetaのNeuquen油田で行われている。ここはChevronがパート
ナーとなってLoma Campana地区で日量約2万バレルの生産を行っている。
アルジェリア、豪州、コロンビア、メキシコ、ロシア等数か国で大きなシェール資源開発が行われているが、米国で
行われたような形のシェール資源開発は、迅速な掘削と一つの油田で多数の油井を掘る必要がある。輸送とインフラ
ガソリン 留出油
の整備も必要で、掘削と共に資源を処理する設備も必要となる。掘削道具を製造・メインテナンスし、処理した資源
を市場に輸送する施設も必要となる。これらは、米国、カナダ、中国と一部のアルゼンチン以外には見られない。地
下資源の所有権や税制、規制、社会的受け入れ体制等もシェール資源開発に伴う事項となる。
2014年における4ヶ国の天然ガスと原油生産
天然ガス生産(日量十億立方フィート)
中国
原油生産(日量百万バレル)
アルゼンチン
カナダ
カナダ
カナダ
米国
米国
今後の予想
サウジアラビアのヌアイミ石油相が強気の発言をしているが、価格を需給に任せるとした考え方は正論ではあろう。
彼の読みは米国のシェールオイルの減産と世界がエネルギー価格が安くなり需要が増えるだろうというもので、需給
が自然に価格を調整するという考え方である。これに対し、金融投資家はどこまで原油を売り抜くことができるかが
市場における闘争となる。ファンドはもともとそれほど売ってはいなかったが、ここに来て大量に売り注文を出して
おり、これがどの段階で買い戻されるかが今後の原油価格を決めるが、サウジアラビアはそれほど長続きしないと見
ているのであろう。世界の需給は中国の成長率が7%に落ちても、価格が安くなることで需要は増えるかもしれない。
原油価格はこれ以上は下がらない気がする。
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