介護保険料の推計の流れ 【基本的な考え方】 介護保険料は、介護保険法施行令第38条第2項により、介護保険事業計画の計画期間 (3年)毎に、保険料収納必要額を保険料収納率で除して得た額を第1号被保険者数で除し て得た額を基準額として算定します。 保険料収納必要額とは、介護給付及び予防給付に要する費用の額、地域支援事業(介護予 防事業等)に要する費用の額、財政安定化基金借入金の償還に要する費用の額の合算額(見 込額)から、国、県、市、社会保険診療報酬支払基金の負担金、交付金分を減じた額になり ます。 【推計の流れ】 具体的な推計の流れは次ページの図のとおりですが、以下に説明します。 ①平成24年度から26年度までの保険給付費等を推計 A:市の高齢者人口の伸びを基に第1号被保険者数(65歳以上の被保険者数) を推計。 B:Aで得た値及び市の要支援・要介護認定者数の伸びを基に認定者数を推計。 C:Bで得た値に、給付実績情報から得たサービス種類毎の受給率を乗じて、各 サービスの受給者数を推計。 D:Cで得た値に、給付実績情報から得たサービス種類毎の「一人一月当たり 利用回数」を乗じて、各サービスの見込み量を推計。 E:Dで得た値に、給付実績情報から得たサービス種類毎の「一回当たりの 給付費」を乗じて、12倍し、更に介護報酬の改定率(1.2%)分と地域区 分の見直し分を加えて1年度分の各サービスの見込み費用を推計。 ※AからEまでを3年度分行い、計画期間内の保険給付費の見込み費用を推計。 地域支援事業費については、過去の実績等から推計。 ②第1号被保険者全体の賦課額を算出 F:Eで得た値に、第1号被保険者負担割合を乗じて、第1号被保険者負担分を 算出。 千葉市の第1号被保険者負担割合は、リンク先(費用の負担割合)を参照。 G:Fで得た値に、千葉県財政安定化基金への償還金(返済分)を加え、交付分 を減じて保険料収納必要額を算出。 H:Gで得た値を、保険料収納率(見込。過去の実績から98%に設定)で除し て第1号被保険者全体の賦課額を算出。 ③所得段階数及び保険料率を決定し、保険料基準額を算出 保険料基準額を低く抑え、かつ低所得者層の負担が高くなりすぎないよう、所得 段階数及び保険料率を決定。次に、全段階を第6段階(基準額をそのまま適用する 所得段階)として換算した補正後の被保険者数(各所得段階別見込人数に保険料率 を乗じて足しあげた数)を算出。Hで得た値を補正後の被保険者数で除して保険料 基準額を算出。 介護保険料の推計の流れ A:高齢者人口(第1号被保険者数) B:要支援・要介護認定者数 C:各サービスの受給者数 1 平成22年9月末及び23年9月末の認 定率により推計 認定率=B/A 平成22年10月サービス分及び23年 10月サービス分の各サービスの受給率 により推計 受給率=C/B 平成23年10月サービス分の各サービ スの一人当たり利用回数により推計 D=C×H23の一人一月 当たり利用回数 D:各サービスの見込み量 E:保険給付費等 【3年度分で約1,565億円】 (内訳)保険給付費 約1,528億円 地域支援事業費 約37億円 F:第1号被保険者が負担する 保険給付費等【約397億円】 平成23年10月サービス分の各サービ スの一回当たり給付費により推計 E=D×H23の一回当たり給 付費×12×報酬改定率×地域 区分改定率 ※これを3年度分足しあげる 保険給付費に第1号保険料負担割合を 乗じて算出 F=(保険給付費×25.49%) +(地域支援事業費×21%) 財政安定化基金償還金 約1億6千万円 財政安定化基金交付金 3億5千万円 G=F+償還金-交付金 2 G:保険料収納必要額 【約395億円】 保険料収納率(見込)で除して算出 H=G÷98% H:第1号被保険者全体の賦課額 【約403億円】 第1号被保険者数で除して算出 H÷第1号被保険者数※ ≒ 58,644円 3 1人あたり保険料額(基準額) 58,644円 ※ 計画上の第1号被保険者数(3年間合計)は約65万 9千人であるが、ここでは、全段階を第6段階として 換算した補正後の人数(約68万8千人)を使用
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