12-5(PDF:686KB)

<治療の利点>
大きな開腹、開胸を必要とせず、鼠径部を
4∼5cm切開し、大腿動脈または腸骨動脈
を露出し、ステントグラフトを挿入します。
そ の た め、手 術 後 早 い 段 階 で 経 口 摂 取 ( 食
事)が可能です。また、創の痛みも軽く、呼
吸器合併症を持つ患者さんやご高齢の患者さ
んにも安全に行えます。入院期間もかなり短
くなります。
<治療の条件>
残念ながらすべての患者さんにこの治療
を行うことができるわけではなく、次の条
件を満たしている方に限られます。
1.動脈瘤のある血管が極度に曲がってい
ない
2.動脈瘤の近くから重要な臓器血管が枝
分かれしていないこと
3.ステントグラフトを固定するための健
康な大動脈部分が2cm以上あること
腹部大動脈瘤
およそ60mm×80mm大
<ステントグラフトの展望>
今後、新しいステントグラフトの登場で治療成
績はさらに向上し、また、その適応も一層拡大
されていくと考えられます。今までは、破裂の
危険性はあっても、持ち合わせる合併症や、高
齢であるために、治療ができなかった患者さん
にも、適切な治療ができる可能性があります。
<今後の展望>
現在、日本では、腹部大動脈瘤の40%、胸部大動
脈瘤の20%ぐらいが適応症例と考えられていま
す。今後、新しいステントグラフトの開発により、
さらに適応症例は増えると考えられます。
੹ᐕߪ‫ోޔ‬࿖วᄼࠦࡦࠢ࡯࡞ߢ㧞ᐕㅪ⛯
ᦨఝ⑲⾨ࠍฃ⾨ߒߚ᐀ᒛ✚ว㜞ᩞߩࠪࡦ
ᒰ㒮ߩᖚ⠪ߐࠎߦᭉߒ޿߭ߣᤨࠍㆊߏߒ ࡈࠜ࠾࠶ࠢࠝ࡯ࠤࠬ࠻࡜ㇱߩ⊝ߐࠎߦṶᄼ
ߡ޿ߚߛߎ߁ߣ‫᦬ޔ‬ᣣࡠࡆ࡯ߢ㧞ᐕ߱ࠅ ࠍ߅㗿޿ߒ߹ߒߚ‫ޕ‬
ᒰᣣߪ‫ߦޠࠢ࠶ࠪ࡜ࠢ࡯࠾࠭ࠖ࠺ޟ‬ᆎ߹
ߦ৾ᄕࠦࡦࠨ࡯࠻ࠍ㐿௅ߒ߹ߒߚ‫ޕ‬
ࠅ‫ޟޔ‬ᶡߘ߁ߘ߁‫ޠࡠ࠻࠻ߩࠅߥߣޟ߿ޠ‬
ߥߤⷫߒߺߩ޽ࠆᦛ߇Ṷᄼߐࠇ߹ߒߚ‫ޕ‬
߹ߚ‫ޔ‬⡊㥦⑼ߦ߆߆ࠅߟߌߩᖚ⠪ߐࠎߦ
ࠃࠆࡂ࡯ࡕ࠾ࠞṶᄼߩ㘧߮౉ࠅ߽޽ࠅ‫ࠦޔ‬
ࡦࠨ࡯࠻ߪᄢ޿ߦ⋓ࠅ਄߇ࠅ߹ߒߚ‫ޕ‬
㧨⋴⼔⎇ⓥળߩࡂࡦ࠼ࡌ࡞㧪
ࠊߕ߆ߥᤨ㑆
ߢߒߚ߇‫ޔ‬ᖚ⠪
ߐࠎߩ౉㒮↢ᵴ
ߩ≹ߒߦߥࠇ߫
ߣ㗿ߞߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
㧨᐀ᒛ✚ว㜞ᩞ㧪
ࠪࡦࡈࠜ࠾࠶ࠢࠝ࡯ࠤࠬ࠻࡜ㇱ