図書館だより - 日本薬科大学

図書館だより
第7号
2016年(平成28年)5月26日発行
風薫る5月となりました。1年間で最も過ごし易い時期ともいえましょう。
私の愛読書の中の一冊にカレル・チャペック(ロボットという造語の考案者)
による『園芸家の一年』
(恒文社,1997年/別の題名で文庫本もあります)
という本があります。何回読んでも楽しい本ですが、その中に、
「閏(うるう)
年には2月を1日増やすかわりに、(園芸家にとって)すばらしい5月を1日
増やして5月32日を設定すべきだ」というくだりがあり、いつも吹き出しそ
うになります。良い季節です。勉学にスポーツに大いに努めましょう。
図書館前の花壇に4月に播いたヒマワリも早くも本葉を数枚出し始め、茎は
まだ頼りない太さですが、これから夏に向かいどんどん太くたくましくなって
いくことでしょう。皆さんの学業もヒマワリの生長に負けないように学期末を
【図書館和室から見た新緑の庭園】
迎える真夏には最初の大きな花を咲かせていただきたいと思います。
日本薬科大学図書館の主な蔵書はもちろん薬学に関する本ですが、関連分野の本や小説などもあり、思いがけない出
会いがあるかもしれません。この快適な季節に勉強や本の探索に是非一度(一度いらしたらまた一度)日本薬科大学
図書館に足を運んでみてください。(船山)
■お知らせ
《図書館・図書室の利用状況を紹介》
過去 5 年間の図書館の利用状況は、下表の通りで、入館者数、貸出総数ともに上昇傾向にあります。また、新年度
4月の入館者数は、開学以来2番目に多い記録となっており、学生の皆様に利用される図書館を目指す私達図書館員
にとって喜ばしい限りで、今後も努力を続けて行こうと決意を新たにしたところです。
なお、お茶の水キャンパスの図書室などの利用者の皆様には、昨年9月からカウンターでの利用者統計を取らせて
頂いております。27年度の7か月間で集計いたしました利用者の数は、1,015 名でした。今後もカウンターによる
統計データの収集にご協力を宜しくお願い致します。(齋藤)
年間入館者数
30,000
2,000
28,000
1,800
26,000
1,600
24,000
1,400
22,000
1,200
20,000
平成23年平成24年平成25年平成26年平成27年
4月の入館者数
年間貸出総数
3,500
3,000
2,500
2,000
1,000
平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年
平成23年平成24年平成25年平成26年平成27年平成28年
《ミニお宝展第4弾を開催》
船山館長が趣味で収集されている『ペーパーウェイト』の一部をミニお宝
展の第4弾として展示しております。
イタリア製の本格的なものから、館長が卒業された宮城県の仙台第一高等
学校にゆかりのもの、北海道小樽で手作り硝子の製造・販売で有名な北一硝
子の作品、東日本大震災・原発事故からの福島の復興・絆を刻んだものもあ
り、彩も鮮やかで、見ているうちに吸い込まれそうな魅力を持つ品々です。
館長曰く、「高額なものはなく、中には100円ショップで購入したもの
もある」そうです。実際にご覧になって、何番が100円のものか予想して
ケース上に置いてある解答と照らし合わせてみて下さい。(齋藤)
【展示中のペーパーウェイト】
《新たに図書委員になりました》
今年、図書委員になった橋本寛子です。
専門は漢方・内科です。診療と教育に従事しており、患者であれ、学生であれ、相手に役に立つ知識を伝えること
を目標にしています。読書はいろいろなことを教えてくれます。まだ知らない経験も積ませてくれますし、想像力を
鍛えてくれます。知識を身に着け、それを伝えることにより誰かの役に立つ。これは皆さんの将来にも結びつく良い
経験だと思います。是非学生のうちに多彩な本を読んで下さい。(橋本)
新たに、図書委員になった脇田紀子です。
診療情報管理士の発祥の地である米国では、「Registered Record Librarian」(登録診療記録司書)という資格名称
が 1970 年頃まで使用されていました。診療情報管理士のルーツである図書館の司書の方とも委員会でご一緒できる
こととなり、とても楽しみです。お茶の水キャンパスの図書委員として、より多くの学生や教職員が利用できるよう、
工夫していきたいと思います。(脇田)
《お茶の水キャンパス図書室より》
5月26日の午後、図書室の壁面に書棚を新たに設置し、5月31日に3号館4階のキャリア推進室から2号館1
階の図書室に参考書を移動させて、図書の分類順に並べる予定で準備を進めております。この配置換えにより、参考
書の閲覧、利用が容易になると思います。
なお、参考書の移動後、図書の貸出しについては、図書室に備え付ける「貸出記録」に、学生の皆様自身に必要事
項を記入して頂くように致しますので、ご協力を宜しくお願い致します。(鈴木)
■新着図書より
《後援会から図書を寄贈して頂きました》
平成 27 年度も後援会から図書を寄贈して頂きました。
さいたまキャンパスには、キャリア推進室に『2018 年度版 内定者
はこう書いた!エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR』ほか、
就職関係の図書 11 冊を、図書館に『ブルース有機化学 上』ほか 10 冊
を配置しております。
また、この他に寄贈して頂いた『NHKスペシャル生命大躍進 DVD
BOX』には、ドラマ、CM、映画に大活躍の女優の新垣結衣さんが出演し
ています。図書館で視聴できますので、どうぞご利用下さい。
お茶の水キャンパス図書室には、朝日新聞の記事を使って「語彙力」
「読
解力」を身に付け、検定試験にも臨める『語彙・読解力検定公式テキスト
(1 級)(準 1 級)(2 級)(準 2 級)(3 級)(4 級)』の図書 12 冊を寄贈して頂い
ており、書棚の設置、参考書の移動など、準備ができ次第、図書室に配置
します。皆様、是非、ご利用、お役立て下さい。(山口・河野)
■著作権ミニ知識④
【後援会から寄贈して頂いた本】
Q:政府広報の記事やイラストには、著作権がありますか?
A:国や地方公共団体(都道府県、市町村)の機関、独立行政法人、地方独立行政法人、が作成した広報資料(政府広
報など)や調査統計資料(人口動態統計など)、報告書などは、著作物です。著作権は、あります。ただし、次の条
件を満たす場合には、転載することが可能です。(河野)
・一般に周知させる目的に作成された資料
・行政機関等の著作として公表された資料
・利用者が説明の材料として転載をする時
・原著作物に転載禁止の表示がない
・原著作物の出所を明示する
■図書館長のつぶやき(7)
《万巻の書を読む》
世の中に「万巻の書を読む」という言葉があり、多くの書を読むという意味合いでなんとなく使ってしまいますが、
数にこだわってみたとき、果たして生涯に1万冊の書を読むということは可能なのでしょうか。
たとえば、年間に100冊の本を読む人がいるとします。この読書量はかなり多い方だと思いますが、このような読
書生活を50〜60年続けたとしても一生涯で読める本は「わずかに」5000〜6000冊です。
一方、現在わが国で1年間に新たに刊行される単行本は8万冊程度といいます。ということは、一人の人間が一生か
かって読める本は、かなりの読書家でも、なんとわが国でたった1年間に刊行される本の10分の1以下ということ。
この事実を知ると愕然としてしまいますが、一生の間に読める本の冊数の限度がわかると、1冊の本との出会いは貴
重であることを痛感します。
ふと本屋さんで目にとまった本、図書館で出会った本、教科書として(やむを得ず?)付き合うこととなった本……。
学生の皆さんには種々の本との出会いがあると思いますが、生涯に読める本の冊数の限度も考えると、とくに通読す
る本は厳選しなければならないことを心してほしいし、出会った本との縁を大切にしてほしいと切に願う次第です。
ときには1冊の本が人生を変えてしまうことすらあるのですから……。図書館が学生の皆さんに素晴らしい本との出
会いを提供することが出来たら素敵だなと常々思っております。(船山)
発行:日本薬科大学図書委員会
委員長/船山信次
委員/木村道夫・橋本寛子・脇田紀子・太田友三子・齋藤正・鈴木智恵
司書/山口涼子・河野利枝