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別紙 4
環境規制課
平成19年度公共用水域水質測定結果について
水質汚濁防止法第16条第1項の規定による測定計画等に基づき実施した市内の公共
用水域29地点における平成19年度の水質状況の調査結果は以下のとおりである。
1 河川(25地点:環境基準点3地点、市独自調査地点22地点)
(1) 健康項目
ほう素が、環境基準点である新花見川橋(花見川)及び市独自調査地点の高洲橋(花園
川)の2地点で環境基準を達成していないが、その他の項目については、全地点で環境
基準を達成している。
なお、ほう素は海水中に多く含まれる物質であり、環境基準を達成していない2地点
については、環境省の海水影響の判断基準に従えば、海水の影響により環境基準値を超
えたと判断される地点である。
(2) 生活環境項目
環境基準点の環境基準達成状況は、河川における有機汚濁の代表的な指標であるBO
Dについてみると、3地点とも環境基準を達成している。
また、市独自調査地点を含む25地点におけるBODの経年的状況は、概ね良化又は
横ばいの傾向にある。
2 海域(4地点:環境基準補助点3地点、市独自調査地点1地点)
(1) 健康項目
全地点で、環境基準を達成している。
(2) 生活環境項目
環境基準補助点の環境基準達成状況は、海域における有機汚濁の代表的な指標である
CODについてみると、3地点とも環境基準を達成している。また、全窒素については
1地点、全りんについては2地点で環境基準を達成している。
しかし、市独自調査地点の1地点においては、COD、全窒素及び全りんとも環境基
準を達成していない。
本市としては環境基準の早期達成に向け、引き続き工場・事業場に対する規制・指導
及び生活排水対策など、各種の施策を講じていく。
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1 測定計画及び環境基準点等
(1) 測定計画
測定計画は、水質汚濁防止法第16条第1項の規定により各都道府県が毎年作成する
もので、水質に係る常時監視は同計画に従い行われる。
測定項目は、生活環境項目が、水素イオン濃度指数(pH)
、溶存酸素量(DO)
、生
物化学的酸素要求量(BOD)
、化学的酸素要求量(COD)
、浮遊物質量(SS)
、全窒
素、全りん、大腸菌群数、n−ヘキサン抽出物質、全亜鉛の計10項目、健康項目が、
カドミウム、全シアン、鉛、六価クロム、砒素、総水銀、アルキル水銀、ポリ塩化ビフ
ェニル、ジクロロメタン、1.2−ジクロロエタン、1.1−ジクロロエチレン、シス
−1.2−ジクロロエチレン、四塩化炭素、1.1.1−トリクロロエタン、1.1.
2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、1.3−ジクロ
ロプロペン、チウラム、シマジン、チオベンカルブ、ベンゼン、セレン、硝酸性窒素及
び亜硝酸性窒素、ふっ素(河川)
、ほう素(河川)の計26項目である。
(2) 環境基準点等
環境基準点は、広域的な視点から測定計画に位置付けられた調査地点で、当該水域が
環境基準に適合しているかどうかについては、環境基準点の値で評価を行うこととされ
ている。
本市においては、3河川についておのおの1地点が環境基準点に位置付けられている。
また、海域については、3地点が環境基準補助点として位置付けられている。
調査としては、この他に市独自の調査地点(6河川22地点、海域1地点)を加えた
9河川25地点及び海域4地点(図 1)において調査を実施している。
2 測定結果
(1) 河川
ア 健康項目(表1)
ほう素が、環境基準点である新花見川橋(花見川)及び市独自調査地点の高洲橋(花
園川)の2地点で環境基準を達成していないが、その他の項目については、全地点で
環境基準を達成している。
なお、ほう素は海水中に多く含まれる物質であり、環境基準を達成していない2地
点については、環境省の海水影響の判断基準に従えば、海水の影響により環境基準値
を超えたと判断される地点である。
環境基準を達成していない2地点のほう素の年間平均値(環境基準 1mg/l 以下)
・新花見川橋
1.5 mg/l
・高洲橋
2.4 mg/l
※ 健康項目に係る環境基準は、年間平均値(全シアンは最高値)で評価する。
イ 生活環境項目(表2)
環境基準点の環境基準達成状況は、河川における有機汚濁の代表的な指標であるB
ODについてみると、3地点とも環境基準を達成している。
しかし、市独自調査地点では、花見川の2地点で環境基準を達成していない。
環境基準点を含む25地点におけるBODの経年的状況は、概ね良化又は横ばいの
傾向にある。
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(2) 海域
ア 健康項目(表3)
環境基準補助点及び市独自調査地点において、全て環境基準を達成している。
イ 生活環境項目(表4)
環境基準補助点の環境基準達成状況は、海域における有機汚濁の代表的な指標であ
るCODについてみると、3地点とも環境基準を達成している。また、全窒素につい
ては1地点、全りんについては2地点で環境基準を達成している。
しかし、市独自調査地点の1地点においては、COD、全窒素及び全りんとも環境
基準を達成していない。
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