平成25年度 公共用水域に係る水質測定結果について(89KB)

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平成 26 年 12 月 26 日
環境管理課 大気・水質班
電話 018-860-1603
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有
平成2
平成25年度 公共用水域に
公共用水域に係る水質測定結果について
水質測定結果について
国(環境省)は、本日、平成 25 年度に国及び地方公共団体が水質汚濁防止法に基
づいて実施した全国の公共用水域に係る水質測定結果を公表しました。これに合わせ
て県内の公共用水域に係る水質測定結果をお知らせします。
1 調査の概要
平成 25 年度における国、県及び秋田市が実施した県内の水域区分毎の水質測
定地点数は表1のとおりであり、河川 97 水域 113 地点、湖沼 18 水域 39 地点、
海域 13 水域 21 地点の合計 128 水域 173 地点を調査した。
2 測定結果の概要
表1 平成 25 年度における県内の水域区分毎の水質測定地点数及び調査項目数
水域区分
調査水域
測定地点
調査項目
河 川
97 ( 91)
113 (101)
8,513 ( 8,004)
湖 沼
18 ( 12)
39 ( 16)
4,993 ( 1,876)
海 域
13 ( 13)
21 ( 21)
2,626 ( 2,626)
合 計
128 (116)
173 (138)
16,132 (12,506)
注:
()内は環境基準点(生活環境項目の基準達成状況を評価するための
地点)に係る数値である。
○ 健康項目
全測定地点 173 地点のうち、121 地点で調査を行った。その結果、すべての調
査地点及び項目で環境基準を達成した。
○ 生活環境項目
生活環境項目の環境基準は、国又は都道府県が、水域区分(河川、湖沼及び海
域)別に、利水目的に応じて環境基準類型あてはめを行った水域について適用さ
れる。このうち、有機汚濁の代表的指標であるBOD又はCODについては、調
査した 116 水域のうち、105 水域で環境基準を満たしており、全体での達成率は
90.5%(前年度 89.7%)であった。なお、水域区分毎の環境基準達成状況は表 2
のとおりである。
表2 県内の水域区分毎のBODまたはCODの環境基準達成状況
水域区分
評価対象水域数
達成水域数
達成率(%)
河 川
91 ( 91)
90 ( 88)
98.9 (96.7)
湖 沼
12 ( 12)
5 ( 5)
41.7 (41.7)
海 域
13 ( 13)
10 ( 11)
76.9 (84.6)
合 計
116 (116)
105 ( 104)
90.5 (89.7)
注:
()内は平成 24 年度の数値である。
-1-
〔河 川〕
・評価対象水域 91 水域のうち、90 水域が環境基準を満たしており、達成率は
98.9%(前年度 96.7%)であった。環境基準を超過したのは小深見川の1河
川であった。
〔湖 沼〕
・評価対象水域 12 水域のうち、5 水域が環境基準を満たしており、達成率は
41.7%(前年度 41.7%)であった。このうち、三大湖沼では、田沢湖では環
境基準を満たしていたものの、十和田湖及び八郎湖は未達成であった。なお、
三大湖沼の環境基準点におけるCOD75%値は表3のとおりである。
表3 三大湖沼の環境基準点におけるCOD75%値
水域名
環境基準点
COD75%値(mg/L)
環境基準値
湖心
1.5
(1.4)
十和田湖
1mg/L 以下
子ノ口
1.6
(1.4)
野石橋
9.4
(9.2)
八郎湖
大潟橋
7.8
( 12)
3mg/L 以下
湖心
7.0
(9.2)
湖心
0.5 以下 (0.5 以下)
田沢湖
1mg/L 以下
春山
0.5 以下 (0.5 以下)
注:
()内は平成 24 年度の数値である。
〔海 域〕
・評価対象水域 13 水域のうち、10 水域が環境基準を満たしており、達成率は
76.9%(前年度 84.6%)であった。環境基準を超過したのは戸賀避難港、北
部海域及び男鹿海域であった。
3 その他
河川の水質(BOD)順位では、本県の大湯川下流、熊沢川、白雪川下流及
び石沢川の4水域が良好な水質として全国4位※1 となった。
湖沼の水質(COD)順位では、岩見ダムが全国3位※1 となったほか、八郎
湖は平成 24 年度のワースト4位からワースト 18 位※2 へと改善した。
※1:他の生活環境に係る環境基準項目(pH、SS、DO、大腸菌群数)全
てについて、全検体が基準値を満足している水域を対象として、BOD又
はCODの年間平均値が低い水域から順位を付した。
※2:他の生活環境に係る環境基準項目の達成状況に関わらず、CODの年間
平均値が高い水域から順位を付した。
-2-
参考
1 環境基準について
○ 環境基準は環境基本法第 16 条に基づき定められており、カドミウム、全シア
ン等の人の健康の保護に関する健康項目 27 項目と、有機汚濁の代表的指標であ
る生物化学的酸素要求量(BOD)又は化学的酸素要求量(COD)や水素イオ
ン濃度(pH)等の生活環境の保全に関する生活環境項目 10 項目となっている。
2 健康項目の達成状況の評価について
○ 健康項目のうち、全シアンは急性毒性を、他の 26 項目は慢性毒性を考慮して
それぞれ定められている。
○ このため、全シアンについては、各測定地点における年間の測定値の最高値が
環境基準を満足する場合に、当該地点において環境基準が達成されたと評価し、
他の 26 項目については各測定地点における年間の測定値の平均値が環境基準を
満足する場合に、当該地点において環境基準が達成されたものと評価する。
3 生活環境項目の達成状況の評価について
○ BOD又はCODについては、あてはめ水域の水質を代表する地点として設定
された環境基準点のすべてにおいて、年間の日平均値の 75%値が環境基準を満
足する場合に、当該あてはめ水域で環境基準が達成されたものと評価する。
○ 湖沼における全窒素及び全燐については、あてはめ水域内の環境基準点のすべ
てにおいて、年間平均値が環境基準を満足する場合に、当該あてはめ水域で環境
基準が達成されたものと評価する。
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