外郭団体見直しの基本方向(案) 資料4

資料4
外郭団体見直しの基本方向(案)
1
事務事業の見直し方針
①
民間で実施できる公共サービスは、民間で実施させる。
②
民間で実施可能なもののうち、外郭団体の特性(公共性、規範性・公正性、
安定性、補完性、専門性)を発揮する必要性が高いと認められる公共サービスは、
外郭団体に担わせる。
③
指定管理者制度への関与
・民間で管理できる施設
→次回の公募に応募しない。
・民間で管理できない施設
・ 公正性、安定性等が強く求められる施設
→非公募化により、外郭団体が管理
(1)基本方針
民間で実施できない公共サービスを市と連携して担うことが外郭団体の本旨である。
したがって、民間で実施できる公共サービスは、民間で実施させるものとする。
(2)配慮事項
民間で実施できる公共サービスの中には、安定的なサービス供給が強く求められる
もの等も存在することから、これら については、外郭団体に担わせることも必要な
場合があることに配慮する必要がある。
このため、外郭団体が有する右記のような特性から、外郭団体が実施する必要性が
高いと認められる公共サービスについては、基本方針の趣旨を損なわない限りにおい
て、外郭団体に担わせる。
(3)指定管理者制度への関与
指定管理者制度(公の施設の管理に関する事業)への外郭団体の関わり方について
も、上記と同様の整理を行い、次のような対応を行う。
・民間で管理できる施設
・民間で管理できない施設
・運営に公正性、安定性等が
強く求められる施設
→次回の指定管理者の公募(平成27年度)には
応募しない。
→現在、公募により指定管理者を選定している施
設については、非公募とするとともに、指定
期間の伸長についても検討する。
民間で管理できるかどうかの確認に当たっては、公の施設の管理業務について内容
の整理・細分化をした上で、民間で実施できるサービスと、民間で実施できないサー
ビスの仕分けを行う。
1
【外郭団体の有する特性と、特性を踏まえて担うべき役割】
① 公共性
外郭団体は、元来、行政機能の補完、代替、支援をすることを目的として市に
よって設立された団体であることから、設立の経緯、目的から高度の「公共性」を
有する。
<担うべき役割・事業(例)>
・行政機能(公的サービス)の補完、代替、支援をする事業
② 規範性・公正性
市の設立した団体であること、市の関与が及ぶことから、団体の運営や職員の
意識に関し、規範性と公正性が具備されることが期待される。
<担うべき役割・事業(例)>
・市民の生命、財産、権利を擁護する事業
・市民が日常生活及び社会生活を円滑に営むことができるようにするための
指導、情報提供、相談等の事業
・試験、研究等に関する事業
③ 安定性
市が設立し、また、市の人的・財政的支援も得られやすいことから、運営に関し
民間事業者に比べ安定性に優れているといえる。
<担うべき役割・事業(例)>
・公共上の見地から確実に実施されることが必要な事業であって、市が直接実施
する必要はないが、民間に委ねた場合には必ずしも実施されないおそれがある
もの
・社会経済情勢の急激な変化や災害時等にも迅速かつ的確に対応して、安定して
提供されることが必要な事業
④ 補完性
民間法人としての形態を取っていることから、元来、民間が行う事業の実施主体
となり得る性質を持つ。
<担うべき役割・事業(例)>
・民間で実施できる 事業であるが実施リスクや不確実性があるため、民間だけ
ではその全てを負担しきれず、必要な質・量が確保できないものについて、
補完・先導をするもの
⑤ 専門性
目的や事業の範囲を限定していることから、同一分野を専門的に実施する人材が
育成されることが期待される。
<担うべき役割・事業(例)>
・一定の専門的知識や技能を有したスタッフでなければなしえない事業
2
2
団体のあり方(方向)
○
事 務 事 業 の 見 直 し の 結 果 と し て 、「 存 続 」、「 事 業 変 更 」、「 合 併 」、「 民 営 化 」、
「解散」の方向で見直す。
・小規模な団体、事務事業の関連性のある団体は、合併を検討
・一般法人に移行した団体は、非外郭団体化(民営化)を検討
(1)方向の区分
①存続
引き続き経営の効率化等、経営改善を推進するもの
②事業変更
団体の存在意義に沿って、実施事業の変更を行うもの
③合併
目的・事務事業の関連性のある団体を統合するもの
④民営化
出資引揚げなど市の関与の度合いを薄め、非外郭団体化するもの
⑤解散
設立目的や事業の必要性が消失した団体を廃止するもの
(2)統合(合併)等の取扱い
ア
次の視点から、団体の統合(合併)を検討する。
(ア)小規模な団体の解消
(イ)目的・事業の関連性
イ
統合しない団体についても、次の視点から、事務局の統合を検討する。
(ア)法人種別の同一性
(イ)主たる事務所の近接性
ウ
団体所管局の所掌事務と団体の事業が一致するよう、事業内容等を検討する。
(3)公益認定取得等の取扱い
ア
すべての特例民法法人について、公益認定取得に向けた取組を進める ことを
原則とする。
イ
一般財団・社団法人に移行した団体については、次のような取扱いにより、
非外郭団体化(民営化)とする。
(ア)市の出資(出捐)割合の引下げ
(イ)役職員の派遣等の人的関与の取止め(退職者を含む。)
(ウ)団体の運営に対する補助金の廃止
3
3
スケジュール
○10年後(平成32年度末)を見据えて、3段階で団体の位置付けを定める。
第1段階
第2段階
第3段階
~平成24年度
~平成26年度
~平成32年度
団体の位置付けは、平成32年度末時点のものを定めることとし、次の3段階に区分
して検討することとする。
第1段階(~平成24年度)
公益認定取得(平成25年11月まで)までの取組
第2段階(~平成26年度)
指定管理者の次回選定(平成27年度)を見据えた取組
第3段階(~平成32年度)
10年後の最終的なあり方を見据えた取組
4