別紙 1 環境大気中のダイオキシン類に係る採取及び分析方法 (1) 測定項目 ① ダイオキシン類 環境大気中のポリクロロジベンゾ-パラ-ジオキシン(以下「PCDDs」という)、ポリクロロジベ ンゾフラン(以下「PCDFs」という)及びコプラナーポリクロロビフェニル(以下「Co-PCBs」と いう)の 3 種類とし、濃度の報告は異性体ごととする。 ② 調査情報項目 別表 1 に記載している内容とする。 (2) 調査試料数 4 地点、各地点 4 回/年で試料総数は 16 試料 (春夏秋冬)について実施する。 試料採取時期 試料採取期間(予定) 春 季 平成 27 年 5 月 14 日(木) ~ 5 月 21 日(木) 夏 季 平成 27 年 8 月 20 日(木) ~ 8 月 27 日(木) 秋 季 平成 27 年 10 月 15 日(木) ~ 10 月 22 日(木) 冬 季 平成 28 年 1 月 7 日(木) ~ 1 月 14 日(木) 試料採取日程は、大阪府内ダイオキシン類一斉調査日と同一日とする。試料採取開始及び終了 時刻は午後 1 時とする。なお、試料採取に適切でない天候の場合は日程を順延する。 (3) 試料採取方法 採取は、 「ダイオキシン類に係る大気環境測定マニュアル(平成 20 年 3 月環境省水・大気環境 局総務課ダイオキシン対策室大気環境課)」 (以下「マニュアル」という)によること。試料採取 用ハイボリウムエアサンプラは、気圧・温度補正機能を有すること。 毎分 100 リットル程度の中流量で 7 日間の連続採取を行い、総吸引量が 1,000m3 程度となるよ うにすること。なお、受注者は、試料採取期間中(土・日曜日は除く)、1 日 1 回以上機器動作 を確認し、試料採取状況及び採取地点に異常があった場合、試料採取後速やかに電話及びメール で報告するものとする。 試料の移送については、遮光及び保冷等の措置を堺市の指示のもと適切に実施すること。 受注者は、試料採取装置の設置の際、ゴムシート等を敷き、屋上面を養生し、重石等を準備し、 装置の転倒等を防止するものとする。また、必要に応じて電源用の延長コードを用意すること。 (4) 分析方法 分析は、 「マニュアル」に定められた方法に従って行うこと。 クリーンアップ用内標準物質は、毒性等価係数のある全ての化合物に対してその安定同位体標 識化合物を用いること。 目標定量下限は、マニュアルに示されたとおりとする。 (5) 精度管理、立入調査等 受注者は、トラベルブランクを春季調査時に登美丘局、三宝局の 2 局でそれぞれ 1 試料、合計 2 試料について行い、二重測定を登美丘局において夏季調査時、三宝局において冬季調査時に行 うものとする。 *操作ブランク、トラベルブランク及び二重測定は、精度管理上必須であるので、委託業務の 検体数には含めない。 受注者は、各採取地点において環境大気試料を採取し、ダイオキシン類の濃度の分析、別表 1 の調査情報項目の記録を行い、操作ブランクを一連の分析ごとに実施するものとする。 受注者は当業務について、SOP を作成し、次の作業手順を設定すること。また、本業務の実施 にあたり、SOP の内容を遵守し、精度管理を徹底するものとする。 ア 試料採取、前処理系からの汚染及び回収率 イ 操作ブランク値、トラベルブランク値 ウ 検出下限値及び定量下限値 エ 試料の濃度範囲と定量可能範囲(検量線)の対応性 オ 吸着捕集での捕集効率と破過容量及び回収率 カ 再現性 キ 試料採取、ブランク試料の保存安定性 受注者は、試料採取から分析に至るまでの精度管理に関する事項について、 「マニュアル」及び 「ダイオキシン類の環境測定に係る精度管理指針(平成 22 年 3 月環境省) 」により行い、精度管 理計画書を堺市に提出しなければならない。なお、関係資料を堺市が求める場合は提出しなけれ ばならない。その他に、堺市が要求する精度管理事項についても速やかに対処するものとする。 堺市への報告担当者を定め、担当者は、試料採取、分析及び報告の一連の作業を一貫して把握 し、常に総合的な判断及び報告ができるように、組織体制を保持すること。 分析値が欠測となる場合、再測定が行えるように早急に連絡するものとする。 受注者は、精度管理内容が不十分な場合、堺市の指示により、再試料採取、再分析等の対応を 行うものとする。 堺市は必要に応じて試料採取現場に立入調査を行うものとする。その結果、堺市が受注者に対 し不備な点の改善を求めた場合、受注者は速やかに対処すること。 受注者は、業務実施にあたり、 「マニュアル」に定められた方法に従って行うものとする。 (別表1) 「調査情報項目」 項 入力欄 目 測 定 地 点 関 連 情 報 調 査 関 連 情 報 説 明 地点固有番号(半角数字 8 桁) 読込又は自動作成(手入力禁止) 都道府県コード(半角数字 2 桁) 総務省標準地域コードによる都道府県コード 市区町村コード(半角数字 3 桁) 総務省標準地域コードによる市町村コード 測定地点名 地点名 測定地点番号(半角数字 3 桁) 各測定主体が付与した連番(非重複) 国環研コード 大気汚染防止法第 22 条に基づく測定局の場合 地域分類(1~3) 一般環境、発生源周辺、沿道のコード 用途地域(1~8) 都市計画法上の用途地域に基づくコード 所在地(市町村名、町字名、番地) ○○市○○町字○○ 緯度 北緯**度**分**秒の 6 桁数字(世界測地系) 経度 東経***度**分**秒の 7 桁数字(世界測地系) 測定実施主体(1~5) 実施主体のコード 測定地点の高さ(地上高)(m) 測定地点の地上からの高さ 採取量(m3) 採取した量 捕集方法(1~3) 捕集方法のコード 主風向(0~16) 主要な風向のコード 平均風速(m/s) 測定地点の主要な風速 同一地点の測定回数/総数 本年度、同一地点の総数と何回目の測定か 調査開始年月日及び時刻 調査開始 年 4 桁+月 2 桁+日 2 桁+時 2 桁 調査終了年月日及び時刻 調査終了 年 4 桁+月 2 桁+日 2 桁+時 2 桁 調査開始年月(半角数字 6 桁) 調査を開始した年 4 桁+月 2 桁(西暦年月) 天候等の特記事項の有無 台風・雷雨など天候での特記すべき事項 分析機関名 分析を行った機関の名称 4-6 塩素化物の定量に用いたカラム 選択又は記入(コンボボックス内を含め複数記入可能) 7-8 塩素化物の定量に用いたカラム 選択又は記入(コンボボックス内を含め複数記入可能) コプラナ PCBs の定量に用いたカラム 選択又は記入(コンボボックス内を含め複数記入可能) 実名を記入 0.1m単位 1m3 単位 0.1m/s 単位 測定地点、現場調査又は測定分析について注意を要す 特 記 事 項 る事項、気がついた事柄、記録しておく方が良いと判 断される事項等、何かありましたら自由に記入して下 さい。
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