別紙 2 土壌中のダイオキシン類に係る採取及び分析方法 (1) 測定項目 ① ダイオキシン類 ダイオキシン類とは、環境大気中のポリクロロジベンゾ-パラ-ジオキシン(以下「Co-PCBs」 という) 、ポリクロロジベンゾフラン(以下「PCDFs」という)及びコプラナーポリクロロ ビフェニル(以下「Co-PCBs」という)の 3 種類とする。濃度の表示は、PCDDs 及び PCDFs の 2,3,7,8-位塩素置換の各異性体の濃度並びに四塩化物から八塩化物の同族体濃度並び に Co-PCBs の各異性体の濃度並びに Co-PCBs、PCDFs 及び Co-PCBs の総和とする。なお、 各同族体濃度並びに PCDDs、PCDFs 及び Co-PCBs の各総和は、検出された異性体の濃度 (pg/g) で算出し、有効数字は 2 桁とする。 (2) 調査試料数 4 地点、各地点 1 回/年(調査時期については、平成 27 年 11 月 9 日から 27 日まで) (3) 事前調査 土壌の採取地点については、事前に堺市職員と現地確認し、次の内容を記録する野帳を 作成し提出すること。 ・土砂採取場所の名称 ・所在地 ・土地の用途 ・地形 ・表層土壌の状況 ・周辺における建物の状況 ・周辺における立木の状況 ・周辺の発生源の状況 ・農薬の使用の有無 ・簡易焼却炉及びたき火の跡の有無 ・その他 (4) 試料採取方法 「ダイオキシン類に係る土壌調査測定マニュアル(平成 21 年 3 月改正 環境省水・大気環 境局土壌環境課) 」(以下「マニュアル」という。)並びにその他国からの通知及び指針な どに基づき実施する。 (マニュアルに示された 5 地点混合方式により採取し、1 地点につき 1 検体とする。 ) (5) 採取現場の記録及び写真撮影 ア 試料採取時には、次の情報を記録する。 ① 採取年月日、採取地点名、天候 ② 調査地点の現況の用途 ③ 採取地点付近の建築物や立ち木等の有無と位置、日照等の周辺状況 ④ 採取地点上の枯れ葉等の被覆物の有無 ⑤ 採取方法、採取深度、採取地点間の距離 ⑥ 試料採取に使用した器具の種類及び状況 ⑦ 採取試料の性状(土性等) ⑧ 土色(肉眼又はマンセル表色系等を用いて判定) 、臭気 ⑨ 採取地点の略図 イ 写真撮影 ① 調査地点及びその周辺の状況を示すもの ② 各調査地点において採取した柱状試料の断面 試料採取状況及び採取地点の異常の有無を、試料採取後速やかに電話及びメールで 報告するものとする。 試料の移送については、遮光・保冷等の措置を堺市の指示のもと適切に実施するこ と。 (6) 分析方法 採取した土壌は、マニュアルに従い風乾した後、ふるい操作を実施する。その際、ふる い上の礫等の重量も測定し、ふるい操作の歩留まりを記録する。 調製した分析試料は、その含水率及び強熱減量をマニュアルに従い求める。 分析は、 「マニュアル」に定められた方法に従い分析野帳を作成し、分析日、分析者等の 必要な事項を記録すること。 クリーンアップ用内標準物質は、毒性等価係数のある全ての化合物に対してその安定同 位体標識化合物を用いること。 目標定量下限は、マニュアルに示されたとおりとする。 (7) 精度管理、立入調査等 試料採取後、試料調整した分析用試料について前処理操作及び機器分析における総合的 な信頼性を確保するために、風乾、ふるい分け後等量混合して調整した分析用試料につい て抽出以降の操作を同一条件で 2 回以上反復して行い、定量下限以上の濃度の調査対象物 質について両者の分析値(ダイオキシン類の合計濃度の TEQ 換算値)について平均値を求 め、各々の差が平均値に比べて 30%以下であることを確認すること。 二重測定を、受注者が指定する地点で行うこと。 *二重測定は、精度管理上必須であるので、委託業務の検体数には含めない。 受注者は当業務について、SOP を作成し、次の作業手順を設定すること。また、本業務 の実施にあたり、SOP の内容を遵守し、精度管理を徹底するものとする。 ア 試料採取、前処理系からの汚染及び回収率 イ 検出下限値及び定量下限値 ウ 試料の濃度範囲と定量可能範囲(検量線)の対応性 エ 吸着捕集での捕集効率と破過容量及び回収率 オ 再現性 カ 試料採取、ブランク試料の保存安定性 受注者は、 試料採取から分析に至るまでの精度管理に関する事項について、 「マニュアル」 及び「ダイオキシン類の環境測定に係る精度管理指針(平成 22 年 3 月環境省)」により行 い、精度管理計画書を堺市に提出しなければならない。なお、関係資料を堺市が求める場 合は提出しなければならない。その他に、堺市が要求する精度管理事項についても速やか に対処するものとする。 堺市への報告担当者を定め、担当者は、試料採取、分析及び報告の一連の作業を一貫し て把握し、常に総合的な判断及び報告ができるように、組織体制を保持すること。 受注者は、精度管理内容が不十分な場合、堺市の指示により、再試料採取、再分析等の 対応を行うものとする。 堺市は必要に応じて試料採取現場に立入調査を行うものとする。その結果、堺市が受注 者に対し不備な点の改善を求めた場合、受注者は速やかに対処すること。 受注者は、 業務実施にあたり、 「マニュアル」 に定められた方法に従って行うものとする。
© Copyright 2024 ExpyDoc