第2部 津南町障害者計画 第8節 差別の解消及び権利擁護の推進 1 障害を理由とする差別の解消 (1)現状と課題 平成 23 年8月に改正された障害者基本法においては、 「差別の禁止」に関する 具体的な規定が示されました。 全ての国民が障害の有無よって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を 尊重し合いながら共生する社会の実現に向けて、 「障害を理由とする差別の解消の 推進に関する法律」 (以下「障害者差別解消法」という。 )が平成 28 年4月に施行 されることになっています。 障害者に対する差別の解消を図るためには、広報誌の発行やイベントの開催な ど、様々な機会を捉えて障害及び障害のある人に対する正しい知識の普及と理解 促進に努めていく必要があります。 (2)今後の施策及び方向性 取り組み ①差別解消の取り組み 内 容 年間を通じて町内の就労継続支援事業所等の商 品を販売する機会を支援することにより、障害者の 社会参加の促進と町民への啓発を図ります。 ②広報紙等による啓発広 報 広報紙等を通じて、上記取り組みの周知と障害者 支援に関する情報を発信します。 2 権利擁護の推進 (1)現状と課題 障害のある人の中には、十分な自己決定や意思表示ができず、身の回りのこと や金銭管理ができない人がいたり、障害があることで、虐待や金銭詐取といった 悪質な権利侵害等の被害を受けるケースも増えており、障害のある人の権利擁護 が急務となっています。 国は「障害者権利条約」の締結以降、必要な国内法の整備をはじめとする障害 者に係わる制度の改革に取り組んでおり、平成 23 年8月には、社会的障壁の除 去を怠ることも差別に当たると規定した改正障害者基本法を施行し、平成 24 年 10 月には、障害者に対する虐待防止と権利擁護を図るため「障害者虐待防止法」 を施行しています。 当町においても、障害のある人への虐待を防ぐため、「津南町障害者虐待防止 対策支援事業実施要綱」を平成 24 年 10 月に策定し、 「障害者虐待防止センター」 の運営や支援体制の強化、障害者虐待防止に関する啓発普及等に努めています。 - 60 - 第2部 津南町障害者計画 障害のある人が、住み慣れた地域で尊厳を保ちながら生活していくためには、 差別や虐待の未然防止や、権利擁護の推進に対して、迅速な対応が求められてい ます。 (2)今後の施策及び方向性 取り組み ①成年後見制度の利用支 援 内 容 成年後見制度の利用にあたり、必要となる費用を 負担することが困難である者に対し、津南町が助成 を行うもので、住民周知に努めます。 ②障害者虐待防止センタ ーの運営 障害者の権利利益の擁護を図るため障害者虐待 防止センターを運営し、障害者虐待に関する相談や 通報を行うことにより、虐待の未然防止及び早期発 見に引き続き努めます。 - 61 -
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