3次元顔認証を効果的に活用する 応用事例

株式会社テックアイオーサービス
3次元顔認証を効果的に活用する
応用事例
株式会社テックアイオーサービス/清水康弘
Hanvon社が近赤外線照射を使用することで独自の顔認証アルゴリズムを開発し、
人種を問わな
い安価な組込型顔認証装置を開発した。その認証方法の特長と顔認証装置を活用したシステム
を紹介する。
1
組込型顔認証装置の概要
1.1 3次元化顔認証(顔貌認証)アルゴリズムに
ついて
を変えた 10 テンプレート(約 15KByte)のテーブル
を構成する。
被対象者の顔を検知カメラで検知すると瞬時に
顔のテンプレートを作成し、上述のテーブルと照
14 個の近赤外線ランプを対象者の顔全面に照
合を行う。この認証方式により、Embedded system
射することで造影を造り出す。人間の顔の中でも
が可能となった(図1)。
最も変化が少ない顔の目周辺の逆三角形の場所を
中心に、7,000 ポイントを抽出し造影の濃淡から 3
1.2 組込型顔認証装置の特長
次元化しデータ変換する。この 7,000 ポイントを
1. 近赤外線ランプ 14 個により 80cm まで照射が
アルファベットおよび数値化したデータを 1 テン
プレートとし、1 顔貌当たり上下左右の顔の位置
可能。
2. 近赤外線ランプにより 0Lux に近い暗がりで
図 1 顔のテンプレートイメージ図
eizojoho industrial
March 2015︱45