省エネカーテンを活用した環境制御システムの構築(PDF:441KB)

農業・生産・野菜
省エネカーテンを活用した環境制御システムの構築
【福山農園】(宮崎県)
システム概要
① 平成元年にハウス換気窓の自動開閉装置により、毎日1時間ほどかかっていた作業の自動化を実現。
② 平成6年に暖房機の故障やハウス内の高温・低温等の異常を監視して通報するシステムを構築。
③ 平成25年5月に特許を取得した「FF省エネカーテン」は、ハウスの内張に2層のフィルムを設置し、
ファンで空気を送り空気層をつくることで保温力を高める。
導入経緯・背景
① ハウス換気窓を手でハンドルを回す開閉作業では労力がかかり、規模拡大ができないため、自動開
閉装置を平成元年に完成させた。
② 外出していた際に、ハウス換気窓の自動開閉装置が故障したことで施設内が高温になり、栽培してい
たピーマンが全て出荷できなくなったため、異常監視通報システムを大手企業と4年かけて開発した。
③ ハウス内の暖房効率を良くし、高騰する燃料代を抑えるために、「FF省エネカーテン」を県内業者と開
発し実用化。
導入者コメント(効果・課題等)
① 重油代を3割以上も削減する効果があった。
② 「機械化、システム化した大規模農業を行わないと農産物を安定的に供給できない」との考えで取り
組んでおり、システムの導入による省力化によって規模拡大(40aから70a)が可能となった。
③ 機械装置には、落雷で通電できないなどトラブルはつきものだが、異常監視通報システムの導入で、
人がハウスに常駐する必要がなくなり、休暇も計画的に取れるようになった。
④ 中山間地でも利用できるよう、電気を使わないソーラー・バッテリー式の自動開閉装置の実用化も行
う。
(調査年月日 平成26年3月14日)